巨乳ナースあゆみの



桃色看護


 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

8点

ブランド名 ふぇちっしゅ シナリオ

3点

ジャンル ADV 萌え萌え

6点

    せつなさ

9点

    素薔薇さ

4点

 




 人間、不意討ちには弱い。おばけ屋敷に行っていたら着ぐるみの怪物が出現しても驚かないが、道で不意に出会ったら(色々な意味で)驚くだろう。それと同じで、超空間(HYPERSPACE)のゲームを最初からやると身構えているなら、極大な攻撃も何とかいなすことも可能だが、用心せずに恐るべきゲームをしてしまったならダメージが大きい。このゲームも、そんな不意討ち物のひとつだった。

 確かに、このゲーム『巨乳ナースあゆみの桃色看護』は題名からして少々アレだ、それに最近流行の低価格ゲームで質そのものが低いことは分っていた。しかし、例えば以下の台詞等はそんな程度の覚悟を軽く上回っていた。

 「あゆみちゃんの目は遠くを見つめている。もうすでに自我を喪失しているんだね、きっと。ああ、僕も我を忘れちゃいそうだ。」

 これは極端な例だが、このゲーム、まずライターの文章が下手。それに加えて、ストーリー展開も変。まあ、これに関しては実際に見ていくことにしよう。

 このゲームの主人公はフリーター、コンビニでの仕事の帰り道にナースさんに声をかけられる。道でナース服を着ている人がいること自体珍しいのだが、さらにその女性が話しかけてくる&ビラを配っているのだから普通ではない。だが、ここで主人公は訳の分らないことを言いまくり、一人で眩暈を起こして倒れてくれる。あまりの主人公の空気の読めなさに、せっかくの導入が台無しだ。

 そして、病院に担ぎ込まれた主人公だが、この病院も看護婦も偽者だと妄想し、イメクラだと思って襲ってしまう。一応設定的には心身ともに健康ということになっていると思われる主人公だが、この時点でマジに隔離やむなしとしか思えない。

 それで、ヤルだけやった後に、ここが本物の病院だと理解することになる。しかし、ここが病院だと分った後に、チラシの内容が明らかになる(主人公も初めて見る)のはどうだろう。しかも、内容が「園部医院新規オープン記念−今なら入院費半額サービス中!!」ときたものだ。これなら、冒頭で出したほうがインパクトもでかいし、主人公もイメクラと勘違いするのも自然に演出できるだろう。ちょっと、ライターさんは話の流れというものを理解してもらいたいものだ。

 それで話を戻すと、主人公は看護婦を襲った責任をとって強制的に入院させられることになる。因みに主人公が襲った看護婦が、このゲームのメインヒロインのあゆみちゃんだ。ゲームのタイトル通り、あゆみちゃんは巨乳、しかも看護婦。もちろんナース服はピンク色、さらに、眼鏡+ドジ+世話好きというお約束のフルコース、満願全席状態になっている。

 ただ、あゆみちゃんは看護婦としては致命的な欠点がある。それは、あゆみちゃんは先端恐怖症なのだ。しかも注射器が使えないどころか体温計すらダメというレベル。ただ、作品中ではこれを先端恐怖症と言っているけど、実は尖っている物を見るとあゆみちゃんが発情するというだけなので、フォビアでなくてニンフォマニアの1種だと思うのだが、そんなことを考慮するようなレベルのゲームではないので、それは流しておこう。

 それで、1回無理矢理にHしただけでなぜか、あゆみちゃんと相思相愛になった主人公は先端恐怖症治療に手をかすことになる。ただ、それが凄いことになっている。美人院長(だけど声優の演技がとっても下手)がその治療法を主人公に教えてくれるのだが、そこを引用しよう。

 「これはインドの秘法書よ、ここに先端恐怖症のオーソドックスな治療法が書いてあるわ」

 インドの秘法書で先端恐怖症の治療法というのも凄い話だ。しかも、その本を示されて、該当部分を読み始める主人公。まずは、この本が日本語であることに驚いたが、その治療薬のレシピはそれを上回るアレな物だった。なにせ、

 ブラックペッパーを粉末にしたもの
 レッドペッパーを輪切りにしたもの
 そして健康な男性の精液を大量に混ぜる


 なのだ。

 しかも院長は、「なかなか健康な男性って来ないのよね〜待っても待っても来ないのよ」なんて言っている。そりゃ、病院なのだからまず健康な男なんて来るはずもない訳で、代わりに主人公が精液を大量に供出することになる。つまり、Hしまくる訳だ。

 まあ、この辺りはエロゲーだから御都合主義はおいて置こう。だが、しかし、実際に薬が完成すると、予想を異次元に超えた展開が待っていた。まあ、流石に紙一重の院長も、この薬に関しては、あゆみちゃんに使用する前に動物実験することにする。まあ、その対象がラットでなく待合室の熱帯魚(カージナルテトラ)なのがアレだが、この動物実験の成果は凄いものだった。

 なにせ、白い煙をあげてその中から出てきたのは、巨大な魚。何と、こいつには立ちグラまで専用に用意されている。それに、この立ちグラ、どう見ても形はアロワナ、でも体色はカージナルテトラ。この魚が凄いことに、陸上でも平然としている、どうも肺で呼吸しているらしい。いや、それどころか、自分で「水陸両ウギョー」とか日本語でギャグを飛ばしている。さらに、こいつは伝説の灼熱の淡水魚らしい。

 いや、もう、どっからツッコミを入れていいものやら分らない。ライターは本当にこれが面白いと思っているのだろうか? まあ確かにインパクトはある。でも、一発ギャグのレベルで後まで引っ張るネタではないと思う。

 しかし、ライターはこれを引っ張り続ける。なにせ熱帯魚の古文書(四千年の歴史を誇る熱帯魚伝説を詳細に記述している本)が出てきて、灼熱の熱帯魚が光源氏のモデルという説もあるとか、この魚は深海数千メートルの海底火山の中に存在するとか、まだ民明書房の本の方が信じられる話が出てくる。いや、そんなレベルを超えて、この灼熱の熱帯魚の力で、あゆみちゃんの先端恐怖症が治るエンディングまである始末だ。本当に訳が分らない。だが、このゲームのシナリオは、エロと寒いギャグと灼熱の熱帯魚が3分割しているありさまだ。製作者の正気を疑う。

 それで、一応、それ以外の部分も触れておこうと思う。CGに関しては差分入りで99枚。枚数は少ないが、ストーリーも短いので、こんなものだろう。ただ、巨乳のキャラは意外と書き難いということもあるのだが、構図が一部変なものが混じっているが、全体の質はそう悪くない。ただBGMが4曲というのは少なすぎ。まとめると、絵が気に入ったのなら安い作品なので買ってもいいかと思う。ストーリーを期待しなければだが。

 最後に、登場人物の台詞を引用して終わりにしたい。

 「灼熱の熱帯魚さん・・・・・・ありがとう」
 「・・・・・・キミを忘れない」


(タコマロ)

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