DOUBLE


 

仕様 評価
対応機種 Win システム

10点

ブランド名 チェリーソフト シナリオ

4点(2回目〜以降:7)

ジャンル S・RPG 萌え萌え

7点

    せつなさ

8点(同:4)

    素薔薇さ

6点

 


  ちょっと(?)未来の千葉県のお話です。主人公はジュエラーと呼ばれる千葉県にしか誕生しない超能力者です。超能力者といっても何が出来るのかというと、具体的には何も語られていません。髪が金色になってオーラが出たり、バスケのシュートを遠くから決めて先輩かっこいいとか、時間を3秒間だけとめたりとかはできません。一般人の能力がチョーがつく程度に優秀なだけのようです。そのわりには戦闘では魔法が使えるのは何故?
そんなすごいんだかどうなんだかわからない主人公ですが昔の記憶がありません。昔のことなので忘れちゃったって感じで普通に生活しています。私も中学以前の事なんてろくに覚えていませんので深くは突っ込みません。鏑木って誰よ?って感じですよね。そうなると当然、普通は過去の記憶がシナリオに絡んで来るはずです。が、全然関係ありません、…なんてことは流石にありません。ちょっとだけ期待しました?。関係ないどころか、シナリオの根幹は生き別れの双子の兄との戦いです。兄弟の戦いといっても主人公はおにいたまの事を覚えていないので一方的な展開です。ジャイアンとのびたくんの心の友関係といったところでしょうか。主人公はお前なんか知らねーよ、兎も角、人を攻撃しているなら悪人だ、敵だ、とシナリオ的に取り付く島もありません。
シナリオはマルチエンドです。大きく分けると主人公サイドとお兄様サイドに分かれます。主人公側のシナリオはニュータイプ研究所(?)に所属しているとはいえ、一般人たる主人公が降りかかる火の粉をはらっていたら何もわからないまま戦火の中心にいて破壊の限りを尽くしてしまう話です。まるで木馬のようです。通常の三倍以上の超能力を持つお兄様もびっくりです。ていうか、ちょーしこいてて主人公に殺される王道です。幕間何をやっているかというと学園恋愛アドベンチャーで、女の子のお尻さまを追いかけているだけです。
お兄様側のシナリオは戦う意味と目的を持っていますので、主人公を説得し共存の道を進みます。お兄様が戦いを仕掛けるので、それがないと単なる通り魔になってしまうんで当然なんですが。お兄様たちは実験のために作られたホムンクルスというかクローンというかそんな種族で、翼を持っているために天使とか悪魔とか言われています。天使と悪魔の違いは翼の色が白黒の違いだけで性能は変わりません、無駄にややこしい。翼は出し入れ自由ですが、何処にしまわれているのかは永遠の謎です。物理的に存在が消えているとしか思えませんが。主人公もお兄様と双子なのですが、お兄様にある翼がありません。そりゃあ、そんな奴に兄だといわれても普通信じませんわな、いくら顔が描き分けられていなくても。ともかく、天使や悪魔さんたちは翼がある以外は人間と同じなのでこっそりと人体実験に使用されておりました。当然存在自体一般に知られていないのでやりたいほう題されておりました。そこで独立して自由を勝ち取る戦いを起こしたわけです。此方サイドはしっかりと各キャラそれなりに重いシナリオが準備されています。
どちらのシナリオでもそれぞれの陣営のレギュラーキャラのエンディングがあります。もちろん男性キャラのエンディングもあります。ボーイズゲーではないので残念ながら(?)男キャラとHするわけではありませんけれど。それぞれにシナリオが作りこんであるため進めるごとに設定が奥深くなりますが、全部見るのは大変です、シミュレーション関係がうざくて。

 このゲームは公式にはS・RPGジャンルです。最近ののりというものはありませんので、少々物足りない気がします。SLG中にイベントや会話なんてありません。つまりSLGパートは単純にSLGということです。庇って庇って庇って好感度を上げまくることもありません。突然のキャラ同士の熱い語り合いを呆然と眺めることもできません。襲われている女の子を助けるサービスシーンも残念ながらありません。一般にS・RPGというとSLGパート内でもシナリオは進行するものですが、この作品はそういうことは全くありません。各ステージごとにクリア条件が設定されているのですが、イベントなどでそれが変わったりする事はありません。そもそも全てのステージの条件が30ターン以内に敵全滅です。そんなのステージ毎に確認するような事なのか?。マニュアルにでも書いておけばすむ事だと思うのですが。何か違う条件のときがあるのかと期待すると後悔します。チェリーソフトさんではレベルアップしてアイテムを使えればRPGなんですかね。それとも剣と魔法をつかえばRPGなのか?。そんなどう考えてもSLGな戦闘ですが戦術SLGのように気合が入っていることもなく、ただ目の前の敵を倒すだけ。背面をとられるとクラーリンも真っ青なダメージなので、それさえ気をつけていれば黒色槍騎兵のように猪突猛進しても十分です(ハードモードでも)。ともかく、シミュレーションパートはサービスシーンを見るための麻雀みたいなものなので、勝てばシナリオを進めることが出来る単なる障壁です。
シナリオがマルチで何度もプレイしなくてはならない、しかもシナリオ自体が結構長いという状況のため、SLGは2回目のプレイ以降スキップできるようになっています。はっきり言ってこの機能がなければ誰も2回目以降はプレイしないでしょう。しかし、そのためにSLGにイベント類を入れられなくなっているのです。よって、前述のようにSLGは単に話の腰を折る頻繁な障害となってシナリオをつまらなくしています。戦闘をスキップできても、いちいちスキップしますか?と聞かれるため非常にうざったいし。このゲームのボリュームを考えればシミュレーションは捨ててアドベンチャーだけで作れと言いたい。

そのほかいろいろについて。一部の人には非常に気になるであろう声については完全フルボイスで、しかも、声を鳴らすかどうかはキャラ一人一人オンオフ設定ができます。また、戦闘のスキップ機能や既読のスキップ一度選択したコマンドが分かる等必要と思われるものは全てそろっていると言えるでしょう。最初からヒント機能がついておりやりすぎだろと思うくらいサービスしてます。音楽については、特に耳に残るというものも違和感があるようなものもなく、無難に収まっていました。CGについては原画についてはともかく、一枚絵と立ちグラのレベルの差が激しすぎ。一枚絵のほうは描き込み十分で綺麗です。あまりありませんが。いちおうエロゲーなんでHシーンについては数は少な目です。だいたい各キャラエンディング前に1回ですかねえ。内容は濃くもなく薄くもなくだと感じましたが…(実はHシーンのメッセージはとばしているのでよくわかりません)。

全体としては佳作なんですが、物語はさておきゲ―ムバランスとしてのシナリオが悪く(シミュレーションいらね〜)どうにも微妙な評価です。少なくともS・RPGだからとジャンルで購入してしまった私にとってはせつなさ炸裂です。アドベンチャーゲームだったら素薔薇しかったんでしょうが。もっともその場合、私はS・RPGではないので買っていませんが。火サスの地方もののように千葉県の名称が紹介されます。そりゃもうあきれるほど。ちねみに全編千葉県観光案内ですので甲子園の地元紹介とか楽しみにしている千葉県民には素薔薇さ大爆発です。千葉県の広報課あたりに置いとく?。そして、千葉県賛歌にくらべ石川県には喧嘩を売りまくっています。いや、首相が酷すぎるだけなので森君のせいでしょうけど。

(タコサク)