フォルトゥーナ
 


 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

4点

ブランド名 ジックス(ZyX) シナリオ

5点

ジャンル ファンタジーアニメーションRPG 萌え萌え

6点

    せつなさ

9点

    素薔薇さ

4点

 


 「Hアニメーションが素晴らしい」・「Hシーンが非常に良く動く」等、絶賛を浴びているこのゲームですが、そのジャンルはRPGです。もう大体予測がつくと思いますが、誰もRPGとしては誉めてはいません

 第一に移動の操作性が非常に悪いです。基本的に左右に道が伸びているこのゲームですが、流石にそれだけでは問題があるので、時には前後に動ける場所があります。しかし、この前後の移動が非常に曲者。上手にクリックしないと、勝手に思いもしない方向に進んでしまいます。店に入りたいのに勝手に道を戻ったり、また反対に店から出たりするのに四苦八苦する始末。これに関しては、最後まで私の心に強い感情を呼び起こしました。特に地下迷宮で操作に失敗して敵に遭遇した時には、無意識に奥歯を噛み締めること確実です

 第二に戦闘がたるい。このゲームではFFの様なバーが伸びていって、一定値になると攻撃とかアイテムとか使用できます。しかし、この間に敵の攻撃を受けると、バーは0に戻される始末。まあ、防御のボタンを攻撃される時に押していると、このペナルティーはなくなるのですが、しかし、防御状態ではバーは絶対に伸びません。つまり、敵のバーを見ているか、敵の攻撃モーションの出始めを見て、もう危ないと思ったら防御のボタンを押す必要があります。

 それは、それで面白そうですが、大きな問題があります。実はこちらが敵の攻撃に反応できる様に、戦闘シーンは比較的遅い展開になっているのです。話の前半は、それでも敵は簡単に一撃で死にますが、後半では敵に何発も喰らわせる必要があります。味方の攻撃が外れたり、防御に失敗したりすると、非常にゲンナリします

 道理で、敵の遭遇率が下って、さらに味方の攻撃が絶対に命中する修正差分が存在する訳です。でも天邪鬼な私は、差分なしで進めましたけどね。

 さてシステムの問題点はそこまでにして、今度はシナリオを見てみましょう。田舎村に住む主人公のアレクは孤児である為か、徴兵に応じずに自由人になることを選んで旅に出ます。まあ、簡単に言うと、彼の成長の物語という所でしょう。

 故郷の村を出たアレク君は、隣町のカーマの街に到着します。この街には神殿がありますが、何を考えているのか神殿の巫女さんは全員でモンスターが出るという洞窟に潜って行方不明。……ここの巫女さん達は、一体何を考えているのでしょうか? しかも、危険であるという理由で、次の村への道も存在する洞窟は鍵が閉められて封鎖されている始末。何としても巫女さん達を助ける必用があるようです。

 まあ遊郭を訪れる等、紆余曲折ありまして、巫女見習いの少女(リサ)と共に巫女を救出に洞窟に入ります。そんな少女が洞窟で大丈夫か気になる人がいるでしょうが、安心して下さい。リサは攻撃力こそないですが、防御力は主人公よりずっと有ります。……アレク、一応剣士なんだから一般人に負けないで欲しいです。まあ、一撃で涅槃を見てしまう様な完全な足手まといでも困るから許しますけど。

 それで洞窟を潜ること数日、終に巫女さんを助けることに成功しました。巫女さん達は驚きのことに、この洞窟に神聖石という物を取りに来たそうです。伝説によると、神聖石は、千年は地上の神様、千年は地下の神様が守っていて、今年が交代の年らしいです。しかし、千年交代とは幾等なんでも単位が凄すぎます、せめて百年単位にして欲しい。流石、神が神なら巫女も巫女という事でしょうか。

 しかも、3人もの巫女を救出してさらに足手まといが増えました、進路も退路も絶たれたという所で、主人公も悩みます。しかし、主人公、素晴らしい考えが閃きました。それも一言、「仕方ないな、まずはここで休憩しよう!」と言い放ち一泊します。確実に最悪な選択、誰かこの馬鹿を止めて下さい。

 しかし誰も止めてくれる人はいません。それどころか、巫女さん3人組は主人公にHをお願いに来る始末。無論、それを受け入れる主人公、なんとモンスターのいる洞窟で4Pです。FF以来、テントは絶対に襲撃を受けない夢空間なのは世界の法則の様です。

 さらに馬鹿な展開は続きます、次の日に明らかにされますが、神聖石を入手するには穢れ無き乙女でなければならないそうです。この洞窟で処女を失っている巫女さん達は、一体此処まで何しに来たんですか? 頭を抱えたくなります。しかも、この時点までにパーティーに入った、裏切る確率100%オーラをまとった奴にすら、「……だいぶ盛んだったようですね。」と嫌味を言われる始末。こいつ、この洞窟の最後か、それともゲームの最後かは分かりませんが、絶対に殺します。ええ、容赦なしにぶち殺します。

 話は戻りますが、穢れなき乙女は巫女見習いのリサちゃんがいるので、また二人での洞窟探検となります。三馬鹿巫女は裏切り者(当確)が地上に連れて行ってくれるそうです。非常に心配ですが、先に進みます。

 そして神聖石を入手すると、裏切りオーラ野郎が正体を現します。これはお約束なので問題ないですが、この野郎は三馬鹿巫女を殺して戻って来たとのこと。こいつは、絶対に許せません。ええ、これまでのバカ話を中途半端にシリアスにする奴は絶対に気に入らないです。人がこれまで頭を抱えながらも、楽しんでいた気分が台無し。更にこいつに対しての殺意が急上昇しました。結果的には、この時点では逃げられましたが、最後には絶対に殺してやります。

 まあクリアしてから考えてみると、この裏切り者(実はラスボス)もある意味お間抜け野郎でした。普通悪役なら、国を乗っ取るとか、世界征服するとか、魔王を復活させるとか、明確な目的があります。しかし、こいつは何が目的なのかも不明なままで田舎剣士の主人公に殴り殺されるのです。

 しかも、ろくに友人も部下もいないので、「俺は倒せても、その程度の腕では到底○○様の相手にはならない」等の部下の負け惜しみも聞けません。誰かこの間抜けに、悪の首領としての心得を教えてやって欲しいです。おかげで、人並み以上に記憶力の良いと思っている私ですら、この間抜け野郎の名前を覚えていません。つーか、クリアどころか、ゲーム中ですら名前忘れてました。おかげで原稿を書く時も、裏切り者、お間抜け野郎と表現するしかない始末。史上最低クラスのラスボスです。まったく、どうせなら再登場しても誰も覚えていない位の情けない奴にして欲しかったですね。

 話は戻りますが、この洞窟をクリアした時点では話もまだ導入部。アレクの旅はこれからもまだ続きます。つまり、前途には、まだ誰も知らないお馬鹿が待っているのです。これを読んで面白いと思った人は、ぜひ単なるエロアニメーション物としてではなく、極上の馬鹿話としてお楽しみ下さい。修正当てれば、RPGの難易度も下ると思いますから。(タコマロ)