ゲームの題名は『下天の光はすべて犯人』、犯人でホシと読ませる。確かにゲーム内には探偵も出てくるが、しかし、犯人なんてロクに探さない。はっきり言って、ゲームの内容を全然表していない題名だ。では何かと言えば、きっとフレドリック・ブラウン著の名作SF『天の光はすべて星』のパロディなのであろう。
『天の光〜』の方は、星に取り憑かれた男が何としても宇宙に行こうとする話で、他のブラウン著作と違ってシリアスで切なく泣かせる作品である。また、星野之宣の漫画『2001夜物語』の第九夜の題名もそのまんまコレだった(これは各夜の題名全てが名作SFのパロディだが)。
ちなみに、小説の内容もゲームとは全然関係ない。きっと製作者の誰かが好きなのだろう。そんな意味のないことを普通するかと思うが、私がこのゲームを購入した理由も、この題名にひかれたのが理由だから、あながち無意味という訳ではなさそうだ。
ついでに、それについて書き終わったこの時点で、話の90%は終わった。後は単なるオマケだと思って見て欲しい。
ゲーム自体は、ムー一座の第4作でアニメーションが売りらしい。だが、開始すると、いきなりウサギとサルとカバを足して3で割ったら、端数の処理に失敗してバグってしまった様な奇怪な生物が出現する。これが「ウキュ〜キュ〜」とか喋り、下の字幕を見ないと何を言ってるのかも理解できないのだが、どうやら女に逃げられたらしい。箱を見る限り、これが一座の座長。しかし、この唐突な展開は何なんだと思うが、本編とは何の関連性もない連作のプロローグみたいだ。この時点で、非常に嫌な予感がしたのだが、実際にプレイしてみると、意外と結構なバカゲーで楽しめた。
さてストーリーだが、主人公が、最近何故か記憶の欠落している事があることに気がついたことから始まる。それを仕事上の信頼できる人に相談すると、何故か探偵を紹介されるのだ。普通は医者を紹介する所だろう。私と同じくそう思った主人公は、少々引っ込み思案な所を除いてはエロゲーにしては普通の人間だ。
その知人によると、どうせ医者を紹介しても行かないだろうし(鋭い考察だ)、この探偵は見えないモノが見えるらしい。それって、京極夏彦の榎木津探偵?しかもゲームは妖怪退治。まさか中身は京極堂かと思わせるが、退治する妖怪は実体を持っている由緒正しき妖怪退散物である。京極堂みないな、変な理屈で言いくるめれる訳ではないので、妖怪退散物が好きな人は安心して欲しい。
そして、それを退治するのが霊能探偵・仙道マチコだ。依頼に行った主人公が妖怪に憑かれていると見破ったマチコさん、さっそく主人公から妖怪を祓ってくれる。無論、18禁ゲームなのでHで御祓いだ。
そんなこんなで、巻き込まれ的に主人公は自分に憑いた妖怪の母体退治を手伝うことになる。
全体から見ると、ストーリーは短いながら割と良い。特に妖怪の説明とか、マチコさんの除霊方法とか。けれど、システム的にテンポが悪い。短いアニメーションが一々入るために、私の機種では短いながら(一瞬だが)、待ち時間が入る。これが、モッタリ感を出している。
そうやって入れたアニメーションも、私には悪くなかったが、評判ではムー一座シリーズでは最悪らしい。何故に、最新作で最低作? やはり2回のHの内1回を占めるマチコさんの乳が日本人平均(エロゲでは貧乳)なのが、いけないかな? やっぱり、 エロアニメは乳揺れだもんな〜。
ネタバレ
マチコさんがHで妖怪を吸収する事は既に話した。しかし、それを封印する方法が凄い。何とマチコさん、その妖怪を卵状の物体に体内で封印して、その後で出産するのだ(アニメーション付)。この卵で産んで封印するという発想が秀逸。そして、マチコさん、事件解決の後には、毎回カツ丼と決めている。しかも、卵にはこだわりがあるって・・・・・・・・。まさか、マチコさん、その卵って、自家製?
(タコマロ)
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