地っ球の平和をま〜もるためっ!! Vol.1


 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

8点

ブランド名 シーズウェア シナリオ

9点

ジャンル ぱられる型 ドタバタ・バトルdeあどべんちゃあ〜 萌え萌え

9点

    せつなさ

9点

    素薔薇さ

8点

 


 まず始めに言っておこう、題名の『地っ球の平和をま〜もるためっ!!』の「地っ球」は誤植でも強調でもない、この世界は「地っ球」が正式な言い方らしい。そして、主人公の住む国も「日っ本」である。台詞の中には「日本」と言われる時もあるが、きっと「ら」抜き言葉みたいな物なのだろう(皆も、正しい日っ本語を使おう!)。

 この世界と我々の世界が違うのは名前だけではない。この日っ本では、地球防衛軍が存在するのだ。無論、目的は宇宙人の侵略から地っ球を守ること。そして、この組織の創設者にして、科学技術部門総監(通称:博士)が、主人公の父親なのである。

 地球防衛軍の博士ともなれば、当然の如く、親父はマッドサイエンティスト。親は、世間様に「二十世紀が産んだキ○ガイ」とか「イカデビル」とか言われていても(いや、言われているからか)、その子である主人公は平凡な大学生で、ごく普通の生活を送っている。

 だが、そんな平穏な日々は、親父からの一通の手紙で破られてしまう。それによると、親父が再婚するので相手の娘が挨拶に来るとのこと。それで、東京駅にその娘さんを迎えに来たら、現れたのは可愛い義理の妹達(麻里ちゃん、絵里ちゃん)。この妹達、見た目が小・中学生というのは少しヤバイ感じがするぞ。

 しかし、ここで声を大にして叫びたい。なぜ画期的な発明をした博士や、キ○ガイ博士は、重要な物を自分の子どもに託すのだ! どうして、自分の子どもの安全を考えない? しかも、この風習(?)は、戦前の冒険活劇やスパイ物においてすら既に確立されているのである。でも、このゲームの親父の場合、無類の特撮ファンらしいので、その危険性を百も承知で、お約束だからと託した可能性も捨てきれないのだが。(無意識より、そっちの方が極悪だよな)

 まあ、そんな訳なので、主人公は必然的に敵に襲われる。しかも、仮想敵を宇宙人に定めた地球防衛軍が存在するので、当然、敵さんは宇宙人。しかも、その宇宙人の姿は、真っ赤な全身スーツに、同じく真っ赤なマント真っ赤なフルフェイスヘルメットという、ある意味非常に古式ゆかしい侵略者の姿である。さらに、巨大ロボットまで持ってくる始末。さぁ、地っ球の平和は本当に守れるのか、というのが話の流れである。

 これで話の流れ自体は、『Parallel Harmony』の原作と絵師と同じタッグなので、軽快なコミカルタッチで話は展開していく。また今回も、バリバリのオタクネタも炸裂しまくり。アニメは兎も角、特撮・軍事ネタも濃い。

 例えば、怪獣映画における自衛隊の切り札、「メーサー殺獣光線車」が登場したり、なぜかステルスの解説でヤクトティーガー、パンター戦車の跳面装甲の話がでたり、レベルは本当に高い。しかし、「メーサー殺獣光線車」だが、このゲームでは地球防衛軍の指揮下にあると思うのだが、何故か自衛隊のロゴが入っているのだ。やっぱり馬鹿親父が趣味で映画そのままに再現しているのだろうか?

 でも今作では、自分はSF的な考証が気に入った。特に、第二話開始早々の、博士による宇宙人の兵器の説明なんて、聞いてて素直に感心する。しかも、これが設定倒れにならず、宇宙人との戦闘での、敵の取る戦法に密接に関係してくるのが良い。これが結構、戦闘シーンを盛り上げてくれる。まあ、詳しくはネタばれになるので、興味がある人はゲームをして見て欲しい。

 まあ残念な事に、このゲームにも色々と欠点がある。ひとつは、Hシーンがゲームのテンポを非常に損なっている事だ。また、その内容が『Parallel Harmony』と同じで画面をクリックする方式なので、結構時間を喰い、さらに悪い方向に働いてしまっている。
 ネタバレ:必殺技を放つのに、Hが必要というのは、どうにかならんかの。

 それと、CGの枚数が少ない。それでも、文章の上手さで、かなり補っているのだが、特に戦闘シーンは、もう少し状況を示すCGが欲しかった。

 最後に、最大の欠点がある。それは、このゲームに続編があることだ。まあ、題名のVol.1で分かると思うが、これが全四部作の第一作なのである。一本、4800円の低価格とは言え、四本となると結構な値段になる。それに、一作につきテレビアニメの様な四話収録というのは、少々ボリューム不足ではある。まあ、自分的には、新品で買って枕を涙で濡らす代物よりは、ずっとマシだが。

 しかも、今回は、第四話『史上最大の作戦! 敵ハ東京湾ニアリ! 前編』で終わっているのだ。それも、非常に次の展開が気になる所だ。あ〜、敵がどうやって、こちらの必殺技から逃れたのか、気になって気になって仕方が無い。

 早く、次回作を出して欲しいぞ!
(タコマロ)