ヒナ


〜いっぱい大好き〜


 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

9点

ブランド名 OPTiM シナリオ

5点

ジャンル 育成SLG 萌え萌え

7点

    せつなさ

6点

    素薔薇さ

7点

 


 このゲームの主人公は研究所で働いていたが、色々な理由があり現在はフリーターとして働いている。そんな主人公の元に、両親がやって来る所から始まる。
この遺伝子研究所に勤めている両親が、

“実は”

“ナイショで”

“・・・・・・本当に本当に極秘裏に!”

“クローン人間を作っていたらしいのだ。”


 おい、マジ、ヤバイだろ、親父。後先考えないで、「出来るかな? いや、俺なら大丈夫だな」的な典型的マッドサイエンティスト感覚で事を進めるなよ。何となく、主人公が両親のいた研究所を辞めた理由が予想できるぞ。

 そして、そのクローン人間を、ここに連れて来ているのだ。しかも、このクローン人間は女性で名前はヒナ(陽菜)。無論、とっても可愛い。親父も「肉体年齢で二十歳のはずだ」って言ってくれる。おいおい、ゲーム開始時の注意で、「作品内に登場する人物(キャラクター)はすべて18歳以上」と書かれていたが、そりゃ肉体年齢のことか?

 しかも、「研究所にこれを認めさせる間、あずかってくれ」とのこと。説得やら根回しやらで、1ヶ月程は時間がかかるらしい。何か、いらない所で話が、妙に現実臭いのが、またイヤな感じを加えている。

 預かるに当たって、大きな疑問あり。それは、このヒナは誰のクローンかいうことだ。ヤルだけヤッた後で、「ヒナは母さんのクローンだ」なんて事を告げられたら大問題だ。キャラデザが同じだけあって、母さんと何となく似ているし(特に笑うとそっくり)。これは最初に確認しておく事だろう。これは流石、元研究者の主人公も思って質問をする。

 すると答えは、「お前の知らない人間の卵子」(そりゃ、少しは安心だ)。「それに、パパとママの遺伝子もブレンドしてある」(ブレンドしているのかい!)

 本当に近親相姦に当たらないのか、コレ。まずは日本の民法で考えてみよう。(ココから少し難しい話になります、自信がない人は次の段落まで飛ぼう)。民法七百三十四条によると、「直系血族又は三親等内の傍系血族の間では、婚姻をすることができない」とある。遺伝子組み替えやクローン生物が存在している時代に、三親等なんてアナログな規定では古い。そこで自分は考えた。遺伝子の共有する確率で把握すれば分かり易いのではないか。まず、自分の染色体の一方は片親の物だから、自分のある遺伝子が片親と共有する可能性は1/2だ。少し考えると解ると思うが、姉妹・兄弟も1/2。姪・甥・叔父・叔母は1/4で、ここまで結婚できない。そして結婚可能な従兄弟・従姉妹は1/8。つまり近親相姦の分かれ目は、遺伝子の共有可能性の1/4〜1/8間にあるのだ。

 よって一番緩い所を取るなら、ヒナの遺伝子の半分が両親のものでなければ近親相姦は問題ない。そんなにブレンドしたとは思えないから、近親相姦の問題はなかろう。

 自分はこれで安心したのだが、このゲームの主人公は流石、研究者、この私よりも考えが深かった。前の同僚で元彼女に以下の疑問を聞いている。まずは、クローン人間はヒナだけなのか? なる程、これは盲点だった。あの両親の預け方の適当さから考えて、他にも一時の避難場所を準備するクローンが沢山いたと考えることも出来る。まあ、これは否定されたけど。

 それと、急激に成長させた方法だ。これが、そういう装置の開発を進めていたそうだ。これだけでノーベル賞物だが、副作用として寿命が短くなる事があるらしい。何か非常に心配になってくる言葉だ。

 しかし、実際にゲームが始まると、そんな倫理上・生物学上の問題も次元の彼方に置いておいて(一部エンディングだけ関係あり)、ほとんどヒナとH三昧の毎日を送ることになる。基本的には「あゆみちゃん物語」的な展開でほのぼのとしたゲームだ。他にサブキュラが二人いることが違いかな。このサブキャラともエンディングがあり、この会社らしくヒナ+サブキャラのエンディングと、三人同時のエンディングも完備してある。

 まあ問題点としては、絵の一種独特さは分かって買っているだろうから置いておいて、もっと日常会話を増やして欲しかった。これはヒロインの存在感を増す要素だと思うのだが、どうも手抜きのメーカーが多い。それと、BGMを前作(すわっぷ Aふぉ〜B)から流用しないでくれ。どうも前の雰囲気があっていかん。

 それ以外は、この手のゲームが好きな人には、そう悪くないだろう。
(タコマロ)