淫 打





 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

1点

ブランド名 HYPERSPACE シナリオ

2点

ジャンル たいぴんぐ練習そふと 萌え萌え

2点

    せつなさ

8点

    素薔薇さ

1点

 



 このゲーム、某中古店で見かけたのだが、流石に前回やった『淫打999』がアレだったので、いくら特価といえども、何も考えないで即ゲットする気にはなれなかった。だから、他の用事をすませて、まだ売れ残っていたなら買おうと心に決めて一度はその場を離れたのだが、昼食をとって他の店も物色した後でも、やっぱりコイツは売れ残っていた。それで、これも運命だと思って購入した代物である。

 まず、この『淫打』のパッケージを見ると目に付くのが、推薦文である。しかし、本なら兎も角、エロゲーで推薦文が書いてあるなんて生まれて初めて見た。しかも、その内容がまたツッコミ所なので、引用してみよう。

 タイプの練習ばかりじゃなくて、登場人物の会話がテレビドラマのように進んでいくのが楽しい。既にタイプのできる私も、ついドラマの世界にのめりこんでしまいました。こんなに楽しいソフトは買いですね。
 会社員 中村剛


 誰だよ、中村剛って! 多分、これはギャグなのだと思うのだが、このHYPERSPACE(以下、超空間)に限ってはマジでやっている可能性もあるので、笑うに笑えなかった。それに中身も、当然のことながら全然ドラマになっていないし。タイピングソフトとしては、その出来があまりに喜劇的ってことに関しては、ドラマッチクかもしれないが、絶対にそれはソフトとしては買いではないだろう。

 兎も角、何時までもパッケージを見ていても超空間の場合はきりがないなので中を開けてみると、取説もユーザー登録ハガキもなく中身はCD1枚が入っているだけである。まあ超空間、お約束のオンラインマニュアルだから、これついては気にならなかったのだが、問題はCDに書かれた一文だ。

 本作品は、オンラインマニュアルになっています。DirectXのインストールされていないWindows95の各機種でのご利用の場合は、SETUPを実行してください。ゲームを起動するには「美貌」を起動してください。

 えーと、「美貌」で起動してくださいと書かれているが、『美貌』は、この『淫打』の前に超空間で発売したゲームの題名だ。どうやら、前の説明文の訂正を忘れてそのまま使ってしまったらしい。これは、普通のメーカーなら絶対にしないミスだろう。いや、このメーカーの場合、ミスとかそんなレベルではなくて、面倒だからあえて訂正しないで、そのまま前作のデザインを流用した可能性もあるけどな・・・。

 話を戻して、ゲーム本体のタイピングソフトに入りたい。こちらは、何と『淫打999』(『淫打3』)と違って、キーボードだけで操作ができる点が優れている。そもそも、タイピングソフトなのに、操作にマウス必須という『淫打999』(『淫打3』)の仕様の方がどうかしているで、比較するのが間違っているのだが、流石はオリジナル、後の量産品より優れているというところか。

 そして、タイピング練習はレベルによって分かれており、全部で3種類、チュートリアル・初級・上級に相当するものが存在する。このうち、チュートリアルでは、ブラインドタッチの基本であるホームポジションから始まって一通りのまっとうな説明がある。

 チュートリアルにはHシーンはないけど、その代わりに、『Lady Lady God-damn Night』の登場人物の天見一夜お嬢と明石未知ちゃんが馬鹿な会話をしてくれるご褒美つきだ。これが一言話す度に、一々、彼女達が右や左からスクロールして現れてきて正直言ってウザイのだが、猫的な一夜お嬢と犬的な未知ちゃんの雰囲気が出ていて、前の作品をやった自分としては、結構懐かしくて悪くなかった。(CG的には以前の作品の使いまわしだと思うけど。) ただ、レディ・レディを未プレイの人には、彼女達の会話は邪魔以外の何物でもないだろう。

 因みに、『淫打999』を少しやり直してみたら、こっちも実は一夜と未知が登場していた。しかし、一夜の髪が何故か緑色だったり、会話にシリーズの雰囲気が全然なかったり、『淫打』よりさらに面白くないほうに発展している。流石は『淫打』オリジナル、後の量産品より優れているというところか。

 兎も角、話を戻すと、初級と上級の方は出てくる言葉(初級は単語で上級は文)を一定数入力すれば、ご褒美のHシーンとなる。このHシーンは各シーンにCGが1枚しかないし、塗りもジャギーも文章も酷い。でも、やたらに変な方向にフェチな『淫打999』(『淫打3』)に比べれば、ずっとノーマル路線で、アレよりは実用性はあると思う。(コレも体液の表現が少々クドイけど、まあ自分には許せるレベルだった)流石は『淫打』オリジナル、後の量産品より優れているというところか。
 
 タイピングソフトとしては、入力できるのがローマ字だけでカナ入力が許されない時点で、もうダメだと思うが、これは『淫打』シリーズ共通の特徴らしい。また、時間制限も無くてダラダラ1本指で打っていても問題がないことも、よく間違いやすいキー等を教えてくれる等の普通の練習ソフトにある機能も当然無い。

 しかし、正しいキーを押すと、女性が喘ぎ声をあげたり、キーを間違えると「あーん、もっと上」とか教えてくれたりする機能は『淫打』から搭載済みだ。これも、キーを正しく押しても間違えても、どっちにしろ「喘ぎ声」だから最初は聞き分けがつかないし、そんな長い台詞で教えてくれるより目で見て気づくほうが百倍は早いので、まったく意味のないのも、このシリーズの特徴だ。

 だが、この『淫打』最大の利点を挙げるとするなら、英語を入力するモードで、出題される英単語や英文をちゃんと発音してくれることだ。だから、タイプ練習ソフトとしてだけでなく、目をつぶって英語の聞き取りの練習に使うこともできる。なんで、こんな素晴らしい機能を搭載しながら、パッケに全然説明がないのか疑問なのだが、製作者はこの使い方を気がつかなかったのだろうか?

 そのためだろうか、『淫打999』(『淫打3』)には、英文を入力するモードは存在するが、それを発音してくれることはない。この点に関しても、流石は『淫打』オリジナル、後の量産品より優れているというところか。

 最後にまとめるなら、ほとんどの面で元祖『淫打』の方が『淫打999』(『淫打3』)よりも優れていると言えるだろう。負けている点としては、ローマ字の入力方式が限定されていて、「し」を入力する時に絶対に「shi」と入力しなければならないことぐらいだ。これも、入力に必要な英字が表示されるので、それを見て入力すれば問題はない。

 ただ、どちらにしろタイピング練習ソフトとしては全然ダメなレベルで、底辺のどんぐりの背比べなので、同じダメでもソフトとしては『淫打999』(『淫打3』)の方が、キーを押すのに合わせて乳が揺れる紙芝居アニメーションがあるので、より笑いをとるだろう。だから、人にバカゲーをプレゼントする場合は、きっと『淫打999』(『淫打3』)の方が喜ばれるに違いない!

 だから、贈答用には『淫打999』(『淫打3』)、個人用には『淫打』という使い分けがベターだと思う。
(タコマロ)

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