世の中のデフレ基調を反映してか、最近は低価格のソフトが増えてきた。それも、3800円を超えて、アリスソフトの2800円という代物まで出てくる始末だ。しかし、定価が安いという事に関しては、このゲーム、『淫打999』に敵うモノはないであろう。
まあ名前を聞いただけで、予想が出来た人もいるだろうが、何と、このゲーム、定価が999円なのである!
まあ、この度外れた定価には理由がある。以前の作品の廉価版なのだが、そのコストの低下の努力は凄い所まで及んでいる。なにせ、パッケに以下の文章が書かれているぐらいだ。
本ソフトは淫打3です。起動画面には淫打3と表示されます。
まさか、余りまくった淫打3のCDがそのまま入っているのかとも思ったが、中を開けて見たら違っていた。どうやら別にCDをプレスし直したらしい。しかし、絵でタイトル文字の最後の部分が欠けて、『淫打999』が『淫打99』になっているのは、何たる事か。せっかく造り直した意味がないような。
まあ、外見は置いておいて、実際にゲームを起動しよう。すると、まるで狂ったエロ系サイトの様なケバケバしいスタート画面。そして、画面の左から右に本当に流れる『淫打3』の文字(CDプレスするなら直せよ)。
まあ、この辺りで、普通の人間なら挫折する所だが、自分は続けた。そして、操作方法をチェックする。この説明が、ノロノロと文字が現れて、怒りゲージが爆発しそうな代物なのだが、我慢して読み続ける。すると、練習場面以外の操作にはマウスが必須だったり、かな入力は不可能だったり、本当にタイピングソフトなのか疑問に思う説明が続く。しかし、一番、目が点になったのは、この説明が『淫打2』の説明文であった事だ。
そこでインターネットで淫打シリーズについて調べて見ることにした。その調査によると、『淫打2』と『淫打3』は、スタート画面の文字が2から3に変わったのが最大の違いらしい(流石に出題内容は違っていると思うのだが)。つまり、操作説明を訂正すらしないで2から3に流用したのだ。しかし、それを999まで放置しているメーカーの低コスト意識には頭が下がるよ。因みに蛇足ながら、『淫打4』にも『淫打3』が同封されているらしい。
こんな大人気な『淫打3』だから、ある意味、完成されたシステムなのかと思うと、これが甘い。実際に、タイピングすると、これが凄い代物なのだ。タイプにあわせて、裸の女性が喘ぐ、そして、胸が揺れるのである。また、間違えたキーを押すと、女の子が「もっとミギ〜」とか「もっとウエ〜」とか喋る。これが美麗なアニメーションならば許すが、色数の少ないCGがパラパラアニメで動き、また声も微妙な音。全然嬉しくない代物だ。はっきり言って、邪魔なだけ。
まっ、これも初級編なら問題は少ない。FとJのキーの押し方から始まって、絵と音すら気にしなければ普通の練習が続く。それよりも、問題は本編である。本編では、さらに絵や音よりも注意しなければならない事があるのだ。それは画面の左端にあるポイントのゲージだ。このゲージがMAXになればステージはクリアなのだが、その状態でも本編では出題が永遠と続くのだ。普通はクリアしたら景気の良いファンファーレでも鳴って(このゲーム的には女の子が絶頂でも迎えるのだろうが)、ステージが終わるのが当然だろう。それが、脱出する為にはマウスで「EXIT」ボタンを押す必要があるとは何たることか。つまりゲーム中には、出題内容は無論、音や画像に煩わされずに、ゲージにも注意しなければならないのだ。きっと、これを続ければ、貴兄もブラインドタッチと強靭な忍耐力の両方を身に付けることが可能だろう。
さらにステージは全部で33もある。普通なら嬉しいが、このゲームでは苦行が増しただけ。だって、出題用内容が「日本語・単語」、「日本語・長文」、「英語・単語」、「英語・長文」の4つしかない。そして、レベルも何も無く、出題内容は各カテゴリーで最初から最後まで一緒なのだ。また、制限時間という概念もないので、永遠と指一本で入力していても完全クリアは可能。ブラインドタッチ練習ソフトの意味が全然ない。
まあ、それでも所詮はエロゲー、Hシーンさえ素晴らしければ許されるのだが、これも凄い。というか、マイナーな趣味と言うか変態路線を突っ走っている。だって、Hシーンの2番目で「小」を相手に飲ませているし、後も髪とかお尻とか執着したネタばかり。しかも、女が3人いても、全員とも同じ路線。キャラの色数の少なさも含めて、自分は完全にやる気がなくなった。
結論を言うなら、999円ならば金を溝に捨てたと惜しくはないだろうというクラスだ(自分の購入金額は定価の半額だが)。バカゲー好きなら、キーを押すと喘いで動く女性を一度見るだけで満足できると思うぞ。
しかし、こんなダメダメなソフトを出し続けて、どうしてメーカーの「HYPER SPACE」が潰れないのか疑問に思う人も多いと思う。HYPER SPACE=超宇宙だから、実は彼らは異次元からの侵略者で人類の文化を研究でもしているのかとも思ったが、どうやらゲーム以外にも副業があるらしい。それもタイ料理。「家庭で10分
本当においしい トムヤムクン」を通信販売している(しかし、トムヤンクンとは微妙なモノを)。まあ、住所が一緒だけで確信はないのだが、自分は、ここのゲームの風味と昔食べたトムヤンクンの味が、なぜかオーバーラップしてしまう。
(タコマロ)
|