おまたせ!雀バラや♪






 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

1点

ブランド名 おれんじぺこ シナリオ

1点

ジャンル 脱衣麻雀 萌え萌え

2点

    せつなさ

10点

    素薔薇さ

1点

 





 この『おまたせ!雀バラや♪』は、2005年6月発売ながら、某所でおこなわれた2005年上半期のバグゲーのワーストを決める投票において、ぶっ千切りでトップに収まった程の一品である。これを読んでいる方の中には、噂ぐらいは聞いたこともある人も居るとは思うが、実際にプレイしたりして、このゲームの詳しい内容を知っている人は少ないと思う。よって、今回は、あえてプレイしてみることにした。

 まず、この『おまたせ!雀バラや♪』のゲームのジャンルだが、まあ題名を見れば分るように、基本は二人うちの脱衣麻雀である。このタイプの麻雀ゲームのお約束通り、積み込み、イカサマなんでもあり麻雀になっている。それは、ゲームのOPでのキャラ紹介で、1人目の得意手がタンヤオ、2人目:チンイツ、3人目:満貫ときて、4人目にいたっては得意手:役満全般となっていることからも分るだろう。(最後のキャラが親の時に、天和を連発してくるのが目に浮かびそうな展開だ)

 まあ、この手のゲームは、『まじゃべんちゃー・ねぎ麻雀』で、ある程度完成されている20年近い歴史のあるジャンルである。別に真っ正直にプレイヤーと麻雀を打つ必要があるわけではないので、プログラムの難易度もAVGより高いと言っても、その程度もたかが知れている。それでもダメなら、プログラムのソースを見つけることもできるし、最悪、麻雀プログラム自体を購入することも可能だ。ここで大きく外すことはないかと思うのだが、このメーカーはやってくれた。まあ、詳細についてはゲームの流れにそって見ていくことにしよう。

 まず、このゲームは、麻雀好きの主人公が、麻雀が盛んな街があるらしいという情報を掲示板で見て、その街を訪れた所から始まる。実際に街を見てみても麻雀が流行っているようには思えないのだが、ある胡散臭い婆さんに誘われて、麻雀勝負をすることになるのだ。それで、最初は腕試しということで男(名前:手下一郎)が対戦相手になる。

 それで、実際の麻雀画面になるのだが、この麻雀がおかしい。ポンやカンはできるのだが、チーができない。それどころか、立直(リーチ)すらできない。

 挙句の果てに、相手に対してロンをしたら、フリテンになった。いくらなんでも、それは変だと思ってアガリ牌を見ると、それが違う牌に入れ替わっている。いや、それ所か、自分の手牌まで全然違うものになっている。これでは、フリテン所か完全に冲合(チョンボ)状態だ。

 まあ、分り易いように具体的に説明しよう。一・二・三などの漢数字は萬子(マンズ)、1・2・3の英数字は索子(ソウズ)、@・A・Bの丸数字は筒子(ピンズ)だと思って欲しい。

 二三七八九@@EFG456

 ここで四をロンした。しかし、点数計算の時には牌が以下のように表示されたのである。

 二四八八@B12678西西 白

 ご覧の通り、手牌は全然原型を留めていないし、当然のことながら聴牌(テンパイ)もしていない。さらに、この時の判定がフリテンで、しかも罰符がなぜか−3100点。もう、何がなんだか分らない。

 気を取り直して、麻雀を続けてみる。そして、今度はツモしてみたが、今度は牌は入れ替わらなかったが、やはりフリテン。そこからは、あがる度、あがる度、フリテン、フリテン。まあ、必ずしも、牌が入れ替わるわけではないことが分ったぐらいだ。

 ただ、相手の方も、あがることはおろか、立直(リーチ)もなければ鳴くことすらない。だが、流局かフリテン(−3100点)しかできなければ勝てるわけもなく、最終的に点数がマイナスになってしまった。しかし、ここからが驚きの展開が待っていた。まあ、少し詳しく描写しよう。

 相手「く・・・強えぇ・・・、全く歯がたたねぇ・・・」

 えっ、それはこちらの台詞では?

 主人公「んむ! 絶好調だぜ!」

 絶好調って、お前、一回もあがっていないだろうが!

 相手「俺を・・・、こうも簡単に倒すとはな・・・」

 いや、全然倒してないけど。

 訳が分らないが、こっちがハコ下になっても勝ったあつかいで話が進んでいるようだ。さらに、次の対戦者を紹介してもらって話が続く。

 今度の対戦者はついに女性になる。そして、もう唐突とも思える展開で麻雀対決に流れ込む。本来ならツッコミを入れる所だが、もうそんなささいな事はどうでもいい自分がいたりする。

 そんなことより、この麻雀で閃いた考えを実行してみたくてしょうがなかった。実はこのゲームの麻雀、テンパイでなくても、いつでもアガリの宣言をすることが可能なのだ。そこで、牌なんて見ないで、いきなり最初にアガリを宣言してみる。当然、もう完璧に冲合(チョンボ)なのだが、何故か表示はフリテンで−3100点としか表示されない(だが、なぜか減っている点数は3000点だったりする)。それでアガリを連打して、あっという間にこちらをハコ下にしても、平然と勝ったあつかいでゲームが続いていくのだ

 当然、脱衣麻雀なので相手も脱ぐ。しかも、これがこの街の麻雀のルールとか、訳とか分らんことを言って、相手が自発的に脱いでくれるのだ。しかし、そのペナルティーとして、こちらは勝つまでこの街から出る事はできないらしい。負けるのは簡単なのだが、勝つのは一回あがるのすら不可能そうに思えてくるので非常に勘弁してもらいたい。

 兎も角、このまま滅茶苦茶な麻雀を続けていてもラチがあかないので、一度ゲームを終了させて、このゲームのメーカーである「おれんじぺこ」のOHPに行って見ることにする。

 そこには、重大なお知らせして、不具合のお詫びの言葉があるのだが、その最後の言葉が以下のようになっている。

 現在麻雀プレイについて、不具合の修正作業中しています。
 大変申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください。


 いや、修正作業中しているって何よ? こんなダメな日本語を堂々とHPのトップにあるお詫びの言葉に持ってくるとは、実にスゴイ会社だ。兎も角、修正ファイルが既にあがっているのでサポートページに飛んでみるが、ここでもショックな表示が待っていた。

 マニュアルの誤字について
 発売中のおまたせ!雀バラや♪初回版のマニュアルに記載されています内容物について、ユーザー登録葉書の部分は誤字になります
 実際の内容物にユーザー登録葉書は含まれておりません
 お買い上げ頂いた皆様にはご迷惑をお掛けいたします。


 まず最初に言っておくが、これは字を間違っているわけではないので誤字ではないだろう。正しくは誤記だ。それは置いておいて、これだけバクをてんこ盛りにしておいて、ユーザー登録ハガキを故意に入れていないとは、このメーカーは、もう逃げる気満々なのが分る。

 でも、まあ修正ファイルが用意してあるだけマシだと思ってそちらを見てみると、これも凄いことになっている。まあ、修正内容を引用してみると

 ・麻雀モードで、3本場を達成すれば自動的に次のシーンに進む事ができます
 ・おまけのCGモードでは、各キャラのCGを見る事ができます。
 ・出力されなかった音声が出力されるようになりました。
 ・現在麻雀プレイについて、不具合の修正作業中です。
 ・大変申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください。


 3本場で勝利、また大胆なルールが加わったものだ。一応は救済策のつもりなのだろうが、3本場になるまでツモ切りする位ならば、はっきり言ってアガリを連打した方がずっと手っ取り早い。それと、おまけのCGモードはてっきりクリアしないと見えないと思っていたのだが、パッチを当てないと見られなかったとは、つくづく恐ろしいゲームだ。まあ、麻雀モードの不具合が治っていないが、これでもあるだけマシってものだと思った。

 しかし、いざ修正ファイルを落とそうとしたが、このファイル、何と92.4MBもある。ちょっとしたゲーム並の大きさがあり、脱衣麻雀ならばこの大きさで収めることも可能だろう。ユーザー登録ハガキもないので、ナローのユーザーは一体どうすのだろうか他人事ながら心配になってくる。

 それで、何でこんなに修正ファイルが大きくなっているか調べてみたら、中には320個のWAVファイルと12個のPNGファイルが生で入っていた。そりゃ、これだけ入っていれば容量も大きくなる訳だ。まさかと思って、元のゲームを調べてみたら、こちらも全て生のWAVとPNGファイルだった。

 しっかし、この修正の音声なのだが、中に入っているのは一人の声優さんの声だけのようだ。この訳は不明だが、スケジュールの都合でもつかなかったのだろうか? まさか、努力しているフリをするために、あえて製品には入れなかったとは思いたくはないのだが。

 兎も角、パッチを落としたので早速、それを当ててみた。すると、確かにCGモードに入ることができた。ただ、まだ対戦もしていないキャラのCGまで全部見えるのだが、これはもう諦めることにしよう。しかし、肝心の麻雀の不具合は全然治っていない。まあ、修正ファイルの中にある音声と画像以外のファイルなんて68KBのファイル1つしかないので、それで解決するとは思っていなかったので、こちらは予想の上だ。

 さて、修正ファイルも当てたことだし、ここである自分には二つの選択肢がある。つまり、取り敢えずアガリ連発のオウンゴールでゲームを終わらせてしまうか、それともこの麻雀モドキに付き合ってアガルまでがんばってみるかの二者択一だ。答えは既に決まっている、ネタのためにやっているのだから当然後者だ。

 そこで、これまでの情報を基にしてこれからの戦略を考えた。第一に、この麻雀では相手へのロンは使えない。これは少しプレイして分ったのだが、ロンをすると牌が入れ替わり、さらに少牌になるのだ。最初に書いた例は、ロンをしても牌は入れ替わったけど少牌にはなっていないように見えるが、実は一番左端の牌はドラだったのだ。その証拠にツモると、牌は15枚表示される(つまり通常の14枚+ドラ)。これは、単なる予想なのだが、ロンした時に表示されるのは、丁度13枚なので相手の手牌なのではないかと思う。その真偽はさておいて、これでアガル確率がさらに下がったのは勘弁して欲しいものだ。

 第二に、この麻雀ではチーができないことからも順子(ジュンツ)は認識してないことは確かのようだ。一方、積子(コウツ)の方はポン・カンができることから、少なくとも部分的には認識できているようである。よって、積子(コウツ)のみのアガリ手ならば認識する可能性がある。

 つまり、総合すると、対々和(トイトイホウ)、四暗刻(スーアンコ)をツモアガリしてみようということになる。しかも、順子(ジュンツ)と勘違いされないように不連続な牌での積子(コウツ)をつくる必要がある。

 さっそく実践に移してみたところ、対々和(トイトイホウ)は簡単にあがれたが、やっぱりフリテンであった。ついでに七対子(チートイツ)もダメだったが、この役についてはこのゲームの取説の役一覧にも記載されていないので、期待はしてなかったからよい。

 あとは、四暗刻(スーアンコ)である。四暗刻(スーアンコ)と言えば麻雀でも最高級の役である役満に分類される役、もちろん、そう簡単にあがれる訳はない。しかし、これだけを狙うならば多少は難易度が下がるはずである。普通なら崩さない順子(ジュンツ)も気にせず切っていく覚悟があれば、アガル確率もずっと高いはず。

 だけど、それでもやはり役満は役満。狙い打ちしたって簡単にあがれる訳ない、そんなの簡単にあがれるのは麻雀漫画の中くらいなものだ。まあ、テンパイにはなるのだが、あと1枚が足りない。そして数時間を無駄に使い、ついに俺はやった。

 四四CCCFFF東東東南南

 この形で四をツモ。ついに四暗刻(スーアンコ)の完成である。しかし、そこに待っていたのは、0符0翻 -3100、フリテンの表示

 やっぱり何をしてもこのゲームはあがれないようだ。だから、気を取り直して、何も考えずにアガリを連発してただ進めることにする。そして、もう簡単に3人目の女性まで倒すことに成功する、後は、ラスボスの役満が得意というチャイナ服の女性だけだが、まあ、相手がアガルことはないので問題はないかと思っていると、3人目の口からいきなりな台詞が飛び出してきた。

 「お客様は麻雀が上手だと認定されました。ですが・・・これはイージーモードですので・・・」

 これはイージーモードって、これよりハードなものあるのか? 兎も角、戸惑っていると、なんと4人目と会うこともできずにエンディングに突入してしまった。まあ、次はスタートにハードモードでも表示されるのかと思ったら、そんなモードは出現もしない。

 はっきり言って途方に暮れたが、某所より情報を入手した。なんと、エンディング中に、画面中央部分をクリックすると、一応話が進むらしいのだ。初回特典のオフィシャルブックの最後で、この4人目が「ちなみにどうやったら私と対戦できるかはやってみてのお楽しみアル♪」と言っているのは、このことだったのかと思って、進めてみるとこれはこれでビックリした。

 まあ、はっきり言ってバグっている。なにせ、1人目と2人目がまた現れてくる。加えて、画面の4分の1だけ通常のシーンの背景で残りがエンディング画面のまま。そして、この状態で、また3人目が出てきてHシーンに突入する。しかし、1人目と2人目の立ちグラがそのままで、はっきり言って邪魔だ。そして、それが終わると、また同じような説明があって、ハードモードに突入して最後の4人目まで進めるのだが、ここでも1人目と2人目の立ちグラが一緒についてくる。さらに、ここからは麻雀シーンが省略されて脱衣シーンの連続状態。まあ、麻雀シーンがあってもアガリを連打するだけなので、なくてもかまわないのだが、関係ない人の立ちグラだけでも何とかしてくれ。

 そして、最後にはHシーンに突入して「HAPPY ENDING?」と表示されるのに、何故かゲームは続行し、再び違うタイプのHシーンに突入し、再度エンディングに)突入という所で、ハングって終わってしまった。

 これで分ったことは、このゲームは、麻雀部分はおろかアドベンチャー部分もバグっているということだ。他にも、LOADどころかSAVEすらない。まあ、これは麻雀ゲームだから、それもアリかもしれないが、せめてキャラとキャラの間ぐらいはSAVEさせて欲しかった。後は、回想シーンに入ることもできないし、おまけの4人打ち麻雀なんて夢のまた夢だ。

 それでも、OPの「ようこそ!秘密の雀バラや♪」は実に迷曲だと思うし、OPムービーのあの少ない素材を使ってあれだけの作品を仕上げた製作者は本当のプロだと思う。

 後は、他に褒めたい人として原画家さんが居る。彼は正式な社員でもないのに、修正ファイルが遅れたことのお詫びのCGを2枚も書いてくれた。それに、このゲームの内情をばらしてくれたのだ。まあ、そうしなければ、コミケで個人サークルに突撃されていただろうけど・・・。

 それによると、このゲームは元々は「有限会社Studioトップギア」で開発されていたそうなのだが、よりによって社長が夜逃げしてしまい開発が頓挫してしまったのそうだ。そこを、あの「有限会社オーバー」に拾ってもらったらしい。だけど、与えられた時間では麻雀部分は完成できなかったみたいだ。それでも発売は強行、現在は(11/3時点)、麻雀ができないままOHPも消滅。そして、オーバーの方は、ソフ倫の窓口に過ぎないと、サポートを拒否している状態だ。きっと、このゲームは無限に「おまたせ」したままだろう。

(タコマロ)

BACK