××な彼女のつくりかた ハプニング






 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

4点

ブランド名 KISS シナリオ

4点

ジャンル オンライン対応ヒロイン調教&都市育成シミュレーション 萌え萌え

5点

    せつなさ

7点

    素薔薇さ

4点

 




 以前レビューした『××な彼女のつくりかた』(以下『かのつく』)に追加セットが発売された、その名も『××な彼女のつくりかた ハプニング』(以下、『ハプニング』)。自分の好きなキャラをカスタムメイトできるゲームというのが、このメーカー(KISS)の売りなので、非常に追加セットの相性が良く、これまでの作品でも追加セットが販売されている。何時もなら、『+』とか『SE』とかの名称を使っているので、今回の『ハプニング』という名称は珍しい。もしかしたら、これで追加セットは終了なのかもしれない。

 それで、この『ハプニング』の事前情報が発表されるにつきネット上では色々な反応があった。このメーカーとファンのすれ違いぶりが楽しかったので少し詳しく書きたいと思う。

 まず、最初にメーカー的には、今回の追加セットである『ハプニング』発売における、最大の売りは、どうもフルボイスにすることだと思っていたようである。確かに、今回追加した音声だけで14,000を超えるらしいので、言うだけのことはある。

 だが、これはファンには、あまり評価されなかった。逆に、これからの追加セットで新しい性格を追加するのに逆に音声は障害になるという意見まである始末。おおむねの流れは、音声を追加するよりも、まずカスタムヒロインの性格不一致を何とかしろという要望が多かった。実際、『かのつく』ではバグなのかライターが無能なのか、カスタムヒロインの台詞が性格を無視して突然豹変することがある。これで少しやる気が削がれたので、何とかして欲しい問題点だ。そして、この点は、結果的に『ハプニング』でも解決しなかった。

 それで、事前に発表された『ハプニング』の追加要素の中でファンの評判が良かったのは、何と言っても「下着の追加」だった。それだけ、これまでの下着のセンスは最悪だった。いったいKISSの中の人はどんなセンスをしているのか疑いたくなる代物ばかりだ。なにせ、露出度の高い下着を除いて、全てに無駄に重厚なフリルがついているものしかなかったのだ。つまり、何の飾りもない下着がない。そもそも、一部の密着度の高い服では、それは着られないだろうとか疑問はつきない変な下着のオンパレードを見ることができる。

 下着は色を変更することもできるのだが、こっちの方もアレだった。一応、ピンクから赤系統が3種類と黒、青が選べるのだが、まず白がない。白はなにげに塗るのが大変なのは分るのだが、抜かすことはないだろう。だが、実際に選んでみて最悪なのは、黒だ。これが、確かに下着の大部分が黒なのだが、なぜかライン部分が緑色。この黒色の下着を始めて見た時は、あまりの絶望的なセンスに、目の前の方が真っ黒になったものだ。せめて、紫とか紺色とかもっと穏当な色を使うことはできなかったのだろうか?

 そんな訳で、下着の改良は切に要望されていたので大歓迎だった。特に今回加わったのは、しましまタイプ、スポーツタイプ、オープンタイプ(まあHな下着って奴だ)の3種類。しましまタイプは下地がオーソドックスな下着でできているので、2種類の一般的な下着が加わった。これには大歓迎だった。

 ただ、現物の『ハプニング』は、あの絶望的な黒+緑色の色のセンスは変わらず、白単色もない始末だった。それと、私服とメガネにも追加がなかったのは残念だった。私服のセンスも悪かったが、メガネはもはや絶望的とも言える代物だったので要改善だ。ほとんどのメガネでフレームが太すぎ、そして全てのメガネでレンズの反射が大きすぎだ。種類だけはあるのだが、どれもこれも、牛乳瓶の底にしか思えないレンズばかり揃っている。まあ、私服は必須だが、メガネに関しては見なかったことにすれば済むので、要望は少なかったのだと思う。

 カスタム関係では、髪型にも「シニヨン&三つ編み」と「ウェーブ」の新型が追加された(シニヨン=お団子のこと)。ただ、公式の説明からして、「これでガン○ムダブ○オーで人気の「リ○―ミン」に似たヒロインやコードギ○ス「ユー○ェミア」に似たキャラクターが作れるのだ!」と来たのもだから、歓迎どころか呆れたという反応の方が多かった。

 後は、デートスポット、性格、イベント追加等が発表されていた。ただ、イベントの方が、「パワーアップした街には様々なイベントが!!夏祭りにはMAP画面で花火が打ち上がり、特定の条件で謎の円盤の出現や隕石の落下など・・・ ビックリするようなイベントが起こるぞ!!」だったので、かなり嫌な予感を持った人が多かった。

 ただ実際の『ハプニング』ではUFOやメテオストライクは危惧する程のことはなかった。単なるイベントで何の影響もない代物で、夏の花火、冬のサンタ出現に対応する、秋の1イベントとして存在するだけだ(春はデートできる段階でないので無視されているのだろう)。まあ、秋の風物詩がUFO来襲や隕石落下というのは、どうかとは思うが、実害はないので無視しておけばいいと思う。

 現実に発売されて、宣伝されていないが『ハプニング』で良かったことは、まずは髪型が最初から自由に選べるようになったことだ。さらに、着せ替えの所で、後ろ姿も見られるようになった。この辺りは素直に褒めてあげたい。

 ただ、あのインストーラーは何とかして欲しい。追加セットなので、ついファイルのチェックを選んでしまったら、永遠と30分以上もチェックしていた。さらに、それから10分近くもかけてインストールをする始末。最初から、やる気が削がれたのは言うまでもない。

 それと、追加の性格「おしとやかな従妹」はかなり問題のある代物だった。そもそも同級生で従妹とは、ちょっと無理があるかと思ったが、始めて見ると想像以上に無理があった。まず、このゲーム、開始時に主人公が引越ししてくる所から始まる。それで、他の性格のヒロインは土地の人間なのだが、このおしとやかな従妹だけは、主人公と同じく転校生。それ所か、親が海外勤務をするということで、主人公の家に同居することになる。まあ、親に頼まれ悪い虫を追い払っているうちに、自分が悪い虫になってしまうという展開だ。

 それ自体は悪くはない。ただ、変更がぜんぜん済んでいないのは何とかして欲しい。なにせ、デートに関しては、同居なのに他のヒロインと同じく携帯電話で約束をするし、まあ同居なのにデートで待ち合わせをするのは分るが、雪の日や雨の日になぜかヒロインが濡れて主人公の家に来るのはどういう原理だろう? さらにデート後に家に連れ込むシーンでは、「お邪魔します、ほんとうは『お邪魔します』というより、『ただいま』って気分なんだ」って言い出すのだが、いやここはお前の家でもあるので『ただいま』で正しいと思うぞ、お兄ちゃんは。こんな感じで、まるで木に竹を接ぐような状態になっている。

 他にも細かいバグがあるのだが、あまり修正されていない。一応、5月30日のパッチで、Hシーンで、ピアスをつけていてもいなくてもピアス自慢が始まるのと、件のおしとやかな従妹の性格で、Hシーンで「お兄ちゃん」と発言しない所が訂正された。でも、どんな下着を着ていても(ノーパンですら)、過激な下着に驚くシーンがあるのは訂正されていないし、他にも目隠しの有無等が正しくない所もある。KISSのバグっぷりは相変わらずだ。

 建物的には、湖、花畑、ラブホテル、ゲームセンター、ハンバーガーショップ、ファミレス、メイド喫茶、カップル喫茶が追加された。湖と花畑でのデートは人口の少ない田舎でしか見えないが、景観的に見た目がいいので都会でも使い道がある。それと外食産業が増えたのは街らしくていい。ただ、踏み切りは欲しかった。

 全体として見ると、安いかどうかと言うと疑問だが、やっぱり『かのつく』があるなら『ハプニング』はあった方がいいと思う。まあ、最初からセットで買うとなると、この手のゲームが好きでない限り買わないほうがいいとは思うが。

(タコマロ)

BACK