最初に言っておくと、このゲームはパロディ(パクリ)・繰り返しギャグが嫌いな人にはお勧めしない。導入部から、それは分かると思う。具体的に分かり易いように、引用しよう。
無窮に広がる大宇宙・・・・・・・・・
死に行く星あらば、生まれ来る星また有り。
今、この大宇宙の覇権を巡って、『帝国』・『同盟』ふたつの勢力が終わり無き戦いを繰り広げている事を貴卿はご存知であろうか?
これで何となく旗艦ブリュンヒルトを思わせる白い宇宙船が出現。そして、エネルギー120%。電影クロスゲージ明度50でメイド砲を撃って敵を撃退する。この展開が、次第に投槍になりながらも何回も繰り返される。
これが好みに合わないなら、最後まで、このゲームはダメだろう。逆に言えば、ここで笑い転げられれば、その人はこのゲームに向いている。自分の嗜好にも一致していたので、このゲームは実に安い買い物であった。
話は戻るが、この戦闘の経過で地球にメイド達が投棄された(一応、本来は兵器らしいが)。当初は、捨て猫(CGを見る限り絶対にそうは見えない)かと思われていた宇宙メイド達だが、拾われると一夜で急成長、何と人間形態、つ〜かメイド姿になったのである。当初は、それに伴う混乱もあったが、現在では「家政婦保護法」が施行され、比較的安定化した世界が舞台である(メイド達も結婚すれば日本国籍が認められている)。
そして、このゲームの主人公の「五月戸 零一」もメイドを拾った一人。末端国家公務員として冴えない生活を送るはずが、組合に属してないことから(妙な所はリアルだ)、急遽編成された国家特別保健官(通称:メイドハンター)に任命され、主人のいない野良メイドを捕獲することになる。
まあ、知る人ぞ知るDOS時代のトップクラスのバカゲー『ばにぃはんたぁ零』の後継機である。製作は同じ「すたじお実験室」。そして、『ばにぃ〜』がそうであった様に、このゲームも、もう無理矢理なメイドが出てくる。
大体、最初の野良メイドからして、プリンセスメイド(!)の「キンバリー」。何故に、プリンセスでメイド。最初から飛ばし過ぎである。そして、キンバリーの必殺技は「ドリルミサイル」(おいおい)。
その次は、スクールメイドの「さくら」。必殺技は「携帯ファンネル」(個人的にこの絵が好き)。しかし変身後の姿は「まじかるカ○ン」の制服に似ているが、これは単なる偶然だろう。他にも、戦闘中に何時、逆さになって「回転鳥蹴り」をしてくるかとヒヤヒヤするチャイナメイドに、どっかで見たことがあるナースメイドが出てくる。一応、全員、エプロンらしき物は装着しているが、既にメイドは宇宙人(兵器)の通称名としか思えない展開になっている。
そして、ノラメイドを捕獲する度に、(Hシーンを経て)仲間になり、段々、所帯がにぎやかに成ってくる。まあ、一話毎にキャラが増えていく、ギャルアニメのノリだと思って欲しい。でも、このゲームでは、各キャラが過剰なまでに立っているので、混沌というか面白さは盛り上がっていく。
と、ここまでの説明を聞くだけなら、面白そうに思えるが、ゲーム自体のSLG部分の出来が良くない。簡単な流れを説明すると、まずは、上司からノラメイドの情報を聞いてから、色々な食べ物を現場に設置する。そして、次の日に、ノラメイドの好物を探って、それを設置、そしてそれを食べに来たノラメイドと戦闘することになる。
この一見悪く無そうな展開が、故意か天然か非常に大雑把。だいたい、食材の重点配備を決めるのが、何故かルーレット任せ、好きな物を選べないのだ。まあ、もし選べたとしても、そもそも、初日に色々な食べ物を設置しながら、その調査結果については報告されないから、選択権が仮にあっても、何を選んでいいか分からない状態なのだが。
そしてシステムも、バックログが見れなかったり、ゼーブが一日の初めにしかできなかったり、基本的な所が疎かになっている。反面、バカゲーらしく、邪魔な個性的なシステムは、てんこ盛り。
例えば、「ちちしりおさわりクリックしまくりモード(TOCS)」。これは名前の様に、Hシーンや戦闘シーンでクリックして進めるシステムだ。そして、Hシーンにはメイドの育成の為の物があり、ここでは一定時間で与えた快楽に応じてメイドが成長するという、「3分ファッキング」機能を搭載している。
ここまでは、何とか常識の範囲に収まっているが、残りの二つのシステムが凄い。1つは、「イチローシステム51」。名前を見ても全然中身が分からないと思うので、取説を引用しよう。
古典を紐解いて漢の張騫の故事を鑑みるに、大月氏に遣わされ、それまで一般に知られる事の無かったシルクロードの交易路を公にした彼ですら、匈奴への遠征時に砂漠の本隊への合流に間に合わなかった為、左遷されたという記録があります。これは、タイミングの重要さを示す例と言えましょう。
等と、無意味に博識で長い導入で始まる説明だが、まあ要約すると、Hシーンのクライマックスになると、カウントダウンが始まって、0になるとフィニッシュとなる。一応、実用性を求めて造ったシステムだろうが、カウントダウンが始まると笑ってしまいHシーンに集中する所ではなかった。完全に意味の無いシステムと言えるだろう。
そして、最後のお馬鹿システムの最高峰が、主人公がメイドハンターに変身する時に出てくる「全日本仮想対象メーター」だろう。まあ、通称の「金ちゃんメーター」で分かると思うが、あの有名な某仮装大賞のパロディである。簡単に言うと、あの仮装大賞の得点表が現れて、連打で得点が上昇、時間内に合格に達すればメイドハンターに変身する。
これが本当に、脱力物のシステムで、連打していると非常に情けない気分になってくる。
結論を言うと、バカゲーファンには絶対のお勧めの作品。それ以外の人は、Hシーンが少々いい感じな他は見所がないので、やらない方が良い。しかし、何時もの事ながら、ここのソフトは「スタッフルーム」が異常なまでに凝っている。しかし、そのスタッフルームで、本当なら他にも色々なアイデアがあったが、販売の人に、これでは発売できないと言われたから自粛したと書かれている。いや実際にやってみると、今でも十分、ヤバイ代物だと思うぞ。
(タコマロ)
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