女づり

〜あぁ、伝説の人魚を求めて〜


 

仕様 評価
対応機種 Win システム

2点

ブランド名 Zenos シナリオ

2点

ジャンル AVG 萌え萌え

4点

    せつなさ

10点

    素薔薇さ

2点

    釣りゲー

2点

 


 「釣りゲーに秀作なし」 そんな噂も存在しますが、中でも最悪級の物を挙げるとしたら、このゲーム「女づり〜あぁ、伝説の人魚を求めて〜」でしょう。無論ここで紹介をするゲームですから、一応は美少女ゲーム。つまり、釣りゲー+美少女ゲームの融合な訳です。こんな合体、薔薇とゴジラと沢口靖子を合体させるのと同じ位無茶な行為でしょう。

 しかし、星の数ほどもあるゲームの中には、普通なら没の無謀な企画が通ってしまった不幸な生い立ちの物が存在するのです。でも、例え企画は狂っていても、ゲーム的に面白い部分を創るのがプロの開発陣。しかし、このゲームの開発陣は、怠け者と電波系の集団だと確信できる最悪の代物なのです。

 兎も角、実際の内容を見てみましょう。最初から始めますと、ネームエントリーに突入します。まあ普通なら、自分の名前とか好みの名前とかを入力する所ですが、ここで使えるのはアルファベットと数字のみ、それも4文字まで…。一体何時のゲームかと思いますが、これはSAVEデータの名称にしか使用しないので無視して下さい。

 気を取り直して、本編に入ります。すると、オープニングもデモも背景説明もなく、いきなり釣り場選択。昨今、オープニングなんて同人ゲームにすらあるご時世。まさか定価8800円のゲームに無いなんて、製作者の怠慢以外の何物でもありません。幾等なんでも、話の筋ぐらい説明して欲しい所です。

 しかし、肝心なそれが、古本屋で現在の人間社会に紛れて生きている人魚の実体と捕獲方法が書かれている本を発見し、Hの為に人魚の入手を決意するという、これを考えた人には胎蔵曼荼羅でも脳裏に浮かんでいたと思える代物。これを映像に直せと言われても、そんな事出来る奴なんて、この開発陣に期待する方が間違っています。

 話は釣り場の選択に戻しますが、ここで画面に表示されているのが、新宿・渋谷・秋葉原・銀座の粗いデジカメ映像。それにしても便利な時代になりました、デジカメ1つ有ればCGなんて描く必要ないんですから。これなら私にも出来ます。

 まあ信じたくもないですが、この新宿・渋谷・秋葉原・銀座の四箇所が釣り場です。ここで女の子を引っ掛けます。なんか、古の「TOKYOナンパストリート」なぞ思い出しますが、多分CGを除けばゲーム的には、TOKYOの方が良く出来てます。だってENIXだし

 無論、女の子を引っ掛けると言っても、そこは腐敗しても釣りゲー、女の子は釣りでゲットです。餌を選択して、道路や歩道に向けてキャストします。無論、街で釣るのでサシや赤虫なんて常識的な物は使いません。代わりに、ブランド物の服やバック、貴金属、メモラー極秘資料等を使います。一応、釣り場により有効な餌が違い、秋葉原なら携帯やゲーム、渋谷なら怪しいクスリ等は釣果を期待できます。

 なんか突っ込む気力も尽き始めてますが、どんな原理で釣っているのでしょうか? そして、何故これで釣れるのでしょうか? まあ、釣れると言っても、多くがオバサンやコギャル、OLです。狙いは人魚だけなので、これらは即にリリースです。さらに時々、ブランド物のバック等の餌も釣れます。つーか、このゲームでは、餌は釣ることでしか入手できません。釣り道具店なぞ無いのです。そんな釣りゲー必須要素すら省略する精神には諦めを超越して感服すら感じて来ます。

 それでも、ゲームの半分を占める釣りの部分だけでも面白ければ許しましょう。しかし、これも単調な作業の繰り返しです。第一に、このゲームにはろくにポイントなんて存在しません。糸を垂れて3秒もあれば殆どの場所で当たりが来ます。もしくは、何時間待っても当たりがないかの両極端。まあ、普通の釣りゲーの様に杭や藻場等の狙い易い目標がないので少しは許せますが、これではキャスティングの時のパワーメーターなんて見る必要はありません。また、当たりに合わせるなんて高度な技術は必用ありません(開発陣にもね)。後はマウスのクリックで糸の張力を調整して獲物を釣り上るだけです。はっきり言って、FCだって造れる程度の代物です。

 釣りの部分は無視して、次ぎはHシーンを見ましょう。原画は冬名七都と言うお姉様らしいのですが、有名なのでしょうか? まあ原画は悪くないと思います。塗りも良いでしょう、CGはとても綺麗です。やっと、現代の技術に達したという物です。

 でもさー、肝心の文章が完全に異次元なんですが。完全に展開について行けません。まあ、釣り人の方も何が起こった理解してないんですが、多分ライターも理解してないと思います。おそらく、逆行催眠を受ければ宇宙人に誘拐された人体実験された記憶を思い出すでしょう。それ以外は以下の様な、キャラ紹介は書けません。
保科 あずさ
秋葉原海を裏から完全支配する電脳女王・人魚アキの分身=手先。実際には、女王アキの有機センサーとして目と耳の働きをしている。だが、見かけはオタク系アニメ・マンガ専門店の魔法少女コスプレ店員風。

 何時から秋葉原は水没したのでしょうか? それに‘だが’の前後が繋がってないです。こんなHシーンでは、バカゲーファン以外は楽しめません。こっちも明らかに失格です。

 こんな代物ですからシステムについても予想が出来る代物です。この毎度お約束のシステムの説明ですが、普通なら要約するのが大変ですが、このゲームなら全部書けます。F5でフルスクリーン/ウィンドウに変更可能、CGモードあり。いやー、1文で済みましたね。ああ忘れてた、セーブですがゲームを中断する時にだけ実行可能です。それにしてもシンプル・イズ・ベスト、実に素薔薇しい。

 もうこのゲームのことは置いておいて、こんな代物を開発した会社を見てみましょう。まず会社のマークから尋常ではありません、この三角の印はムーを連想させます(内容もですけどね)。それでHPを見に行くと、実は3つもレーベルがあることが分かります。そして、その過去の作品も。それも、『Maykick online』、『Partner』・・・・・・。こいつら、常習犯か。しかも、こんな代物を7千円で通販してます。勇気ありますね。

 それでも、この会社には「俺は、釣る、絶対に釣る・・・ 人に馬鹿にされても、俺は諦めないゾぉ。」(パッケ参照)の精神でこれからも頑張って欲しい。俺も、在庫一掃のワゴン千円均一セールの時は買ってやりますから。
(タコマロ)