おしえて巫女先生 弐






 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

9点

ブランド名 あねせん シナリオ

6点

ジャンル ADV 萌え萌え

8点

    せつなさ

5点

    素薔薇さ

6点

 




 今回のゲームは『おしえて巫女先生 弐』。最初に言っておくが、1の方はやったことがない。では、なぜいきなり弐になるかと言うと、ことは正月にまで遡る。元旦に初日の出を拝み、初詣をすませて、正月の楽しみとして秋葉原でエロゲの福袋を購入してきたのだ。因みに、福袋を購入したのはLA○Xだ。その中で一番有望そうなのが、この『おしえて巫女先生 弐』だったのだ。

 つまり、これが面白いかどうかで、この袋が本物の福袋になるのか、鬱袋になるのかが決まると言っていいのだ。

 そして、ゲームのパッケージを見てみると、ゲーム名に巫女がつくだけあって4人の巫女さんの姿がある。ただ、気になったのは、この4人がやたらに似ていることだ。これだけゲームをやっている自分だ、こういった時にキャラを見分ける能力は持っている。顔は同じでも、髪や目の色、目じりが違っているものだ。ただ、このゲームの場合、その違いが微妙だ。髪の色も青とか緑とかピンクとかありえない物はなく、全員とも栗毛色に赤やら黒を少し足したようなものだ。それに髪型も基本的には全員ロング。実は、この4人は家族なので似ていても当然なのだが、ゲームなのだから、もっと極端な違いがあっても良かったと思う。

 ただ製作者もこれではいかんと思ったのか、それとも前作でも巫女は使ったので、少しアクセントを加えようと思ったのか真の理由は分らないが、それを打開するが、混ぜたら危険な発想がこのゲームには加えられている。そのため、パッケ裏には、各人が見分けられそうな凄い説明が書かれている。それも、「ナース巫女」、「白衣巫女」、「メイド巫女」、「正統巫女」。正統巫女を除いて、巫女服の上にそれらしい服を重ね着している(ただメイド巫女だけは単なる和風ウェイトレスにしか見えない)。まあ、かつて巫女巫女ナースという凄い物も存在したので、これはこれでよしとしておこう。

 それで、ゲームのストーリーの説明に入ろう。このゲームの主人公は男ながら家事は完璧、そして趣味は料理と家庭菜園という頼もしいキャラ。平穏な生活を送っていたかったのだが、学園では無理矢理「巫女推進委員会」という変な団体に所属させられている。

 この巫女推進委員会、前作から存在している組織らしいのだが、パッケの解説によると、この町の荒廃した神社の復興を目指す組織らしい。ただ、既に神社は復建されており、既に巫女もいるし氏子もいる(ただ、神主に関しては何の説明もない)。もはや、その存在意義を失ったためか、現在の委員は主人公一人のみ。活動も清掃活動を主にしているだけのようだ。

 そんな主人公の生活にも変化が現れる。前作のヒロイン、巫女推進委員会の顧問の先生にして神社の巫女、宗方葵先生が妊娠し産休を取得することになる。そこで産休代替が派遣されてくるのだ。ただし、派遣されるのは巫女の代替であって先生の代替ではない。しかもこの代替、一家4人全員が巫女という巫女一家が請け負う。しかも、この巫女一家は、氏子でもある主人公の家に下宿に来るのだ。主人公と親父だけの男所帯に、女性だけの一家が来るというのは、どう考えても常識的にありえないと思うのだが、まあ、漫画でもありそうな設定だから置いておこう。兎も角、主人公はいきなり4人の巫女さんと同居生活を始めることになるのだ。

 まあ普通なら、一緒に生活しているうちにお互いに好きになっていくというのが定石なのだが、このゲームの場合は違う。いきなり主人公は巫女さん一家に、もの凄い好意的態度をとられる。なにせ巫女さん一家が主人公の家で始めて泊まる日に、主人公は風呂に入りに行くと既にそこには先客が居るという、お約束イベントを、何と4回連続で引き起こしてくれる。その学習能力のなさに、普通なら故意としか思われないであろうに、主人公は許される。それ所か、母親と長女にいたっては一緒に入るように誘ってくる始末だ。あまりにことに、ついていけなくなってくる。

 その後、少々共通イベントがあった後に、さらに驚愕な展開が待っている。なんと、巫女の代替の費用は一人分しか出ないので、他の三人は別の仕事を探すことになるのだ。そこで、三人は巫女服の上にさらに制服を重ね着して、「ナース巫女」、「白衣巫女」、「メイド巫女」になる訳である。そんな訳で、この辺りで、各巫女さんの解説をしておこうと思う。

 白鳥水無 ナース巫女
 白鳥家の母親で未亡人、ただし外見も頭の中身もそうは思えない。エルフか何かの血でも引いているのかと思えるほど若作りで、一人称が「みなちゃん」という子どもっぽさ。溢れる母性本能と胸、超天然の思考回路の持ち主。主人公の学園の養護教諭となる。因みに、家事は破壊的。

 白鳥弥生 白衣巫女。
 白鳥家長女。クールな美人風だが、中身はかなり違う。何でも軽くこなしてしまう天才人間。主人公の学園の化学教師となる。ただ、産休の葵先生が古文の担当であることを考えると、完全に意味のない人事だ。化学者とか言っているが、人格を入れ替える機械を発明したり、化学実験室を改造したり、どう見てもマッドサイエンティスト。彼女の改造した化学実験室は必見。ダイニングバーと化学実験室を足して割らなかったような部屋のセンスは最高。まるでカクテルにつかう御酒のような並べられた薬品棚は見た目も美しい。因みに、家事は完全放棄。

 白鳥葉月 正統巫女
 白鳥家次女。強烈な個性が揃っている白鳥家の中でストッパーとして働く苦労人。おしとやかな美少女で、多少は家事ができる。

 白鳥皐月 メイド巫女
 白鳥家三女。女子校生活で男性と接し方が分らずに、気になる主人公に反発してしまうツンデレ娘。和菓子屋で喫茶もできる主人公の家でアルバイトをすることになる。因みに、家事は未経験。

 それぞれの職業が決まった後は、主人公が巫女推進委員会として、誰かを指定して仕事を手伝うことになる。そして、さしたるイベントもなく、主人公が相手の娘を好きなことに気づき、告白、そして即Hというスピード展開が待っている。その後、ラブラヴで数回Hを経て、ちょっとしたイベントがあってエンディングに突入する。ただ、このイベントも雨降って地固まる的なものではなく、かなりあっさり進んでいく。この辺りはちょっと喰い足りなかった。

 各キャラの性格も立っているし、Hシーンも比較的豊富かつ尺もあるので、その辺りが好きな人は購入しても悪くはないと思う。だが、予想した程、馬鹿な展開がないのは残念だった。

 ストーリー的には、やっぱり正統巫女の葉月の個別ストーリーが良かった。巫女推進委員会の存在感のなさを解消するために、主人公と神楽を舞うことにし猛訓練にあけくれる。そして、当日に、友達も笛や太鼓を手伝ってくれるくだりには、涙が出そうになった。ただ、この神楽になぜかCGが無かったのには納得いかなかったけど。

(タコマロ)

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