もふ×もきゅ


〜ご主人様のお世話します〜


 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

2点

ブランド名 Witch シナリオ

3点

ジャンル 未来から来たHなメイドさん萌えAVG 萌え萌え

8点

    せつなさ

5点

    素薔薇さ

2点

 



 ついこの間、未来から来た青色ロボットが出てくるアニメの声優変更の発表があった。聞く所によると、25年間も主要メンバーの変更がなかったそうで、今回はその偉業を記念してお送りする。

 そんな訳で、今回の作品はWitchの『もふ×もきゅ 〜ご主人様のお世話します〜』である。このゲームは、自堕落な生活を送っている主人公の生活改善の為に、未来の子孫からメイドさんが派遣されてくるのである。まあ、青色未来ロボットのパロディみたいなので、今回はこのゲームを選んだ。

 そして、ゲームをインストールしてゲームを立ち上げようとすると、何と強制終了してしまう。それで、インストールに失敗したのかと思って、一度削除して再インストールしても、またもや強制終了!

 流石は、メーカーがWitchだけのことはある。何時もの事ながら魔女の呪いは効果てき面だ。調べてみると、このゲーム、一部の環境、いやはっきり言うとOSが98/Meだと修正ファイルを当てないとゲームが起動しないのである。どうやら、パッケには98/Me/2000/XPと書かれていながら、98/Meではデバックをしなかったようだ。(いや、このメーカーの場合、デバックはユーザー任せでメーカーは何もしてない可能性もあるけどね。)

 無論、これを修正するアップデートファイルを落とすことができる。しかし、これも一番最初のファイルは不良品で、後日で出たものを当てないと、それはそれで大変なことになると言う、魔女の呪いがもれなく付属しているので、くれぐれも注意して貰いたい。

 それでパッチも当ててゲームをできるようになったので詳しいストーリーの説明に入ると、主人公「久桐恭平」のあまりの状況を見かねた親が仕送りをストップする所から話は始まる。そのショックで、主人公が家でふて寝していると、押入の中から怪音が聞こえてくる。不思議に思って中を開けてみると、中から何とメイドさんが飛び出してくるのだ。

 彼女は自己紹介してくれるが、その内容は「私は、比良坂 葵。2348年6月3日生まれのふたご座でO型。本日よりご主人様のお世話をさせて頂きますです、はい」なのだ。

 いきなり現代で2348年生まれなんて言われても、漫画かゲームの中でもないと信じられないだろう。主人公もそう思うが、何せ外から見るより遥かに中身が大きいバックなんて見せられた日には信じるしかない。それで、葵を未来人と納得して、彼女の話を聞くことにする。

 それで、葵ちゃんの話では、主人公の家系では主人公の代を境に急激に没落し貧乏に喘いでいるらしい。そこで、それを打破する目的で、根本的な原因である主人公を矯正するために彼女が、この時代に送り込まれたそうなのだ。つまり、葵と主人公の子孫は過去を改変することで自分達の利益を図ろうとしている犯罪者なのだ(葵には高額の報酬が約束されているらしい)。

 何か、変な話に思えてくる。なにせ、その未来は少なくとも今より300年以上は先のことだ。1世代25年としても12世代は先のことで、逆に言うと、この時代にその子孫の祖先は最大で4000人近く居ることになる。よほどの近親結婚でもしている家系でもなければ、主人公の影響は大きくはないだろう。まあ、この辺りのツッコミは後のネタバレの所を参照して貰いたい。

 それで、主人公は葵の持ってきた当座の生活費を目当てに、彼女のお世話兼教育(+展開によりHつき)を受けいれ、彼女と同居生活を送る事にするのだ。

 また、他の登場人物としては、主人公の後輩で色々と世話をやいてくれていた、実は総資産が世界でも5本の指に入る弐宮グループの跡取り娘の「弐宮翔子」。翔子のボディーガードを務める日本かぶれの怪しい忍者、「ルーシー・アレックス」。それに、主人公の住むアパートの管理人代理で常時飲んで人に絡むエターナルドランカーの「山本美咲」が居る。

 まあ、この濃い面子を見れば分かるように、話はスラップステッィク(ドタバタ)に進行していく。葵ちゃんも押入で寝る事や、あの青色ロボットがアイテムを取り出す時に発する独特な声を伴いながら何かっていうとピストルを取り出すことを除けば、パロディの要素は意外と少ない。まあ、自分が笑えた所は、スラップスティックって言うより、意味脈絡の無いナンセンスなギャグな所だった。例えば、ネコの名前を決める所で、主人公が「ダンガン丸Z」とか命名したりするシーンだ。

 そんな訳で、はっきり言うと、ストーリー的には途中までは捻りもないし、面白い展開もない。こんな凄いシチュエーション揃えて、その平たい話はなんだと問い詰めたくなる程だ。しかも、CG枚数が49枚しかない(差分含まず)。当然、イベント数もそう多くはない。

 話としては少々不満だが、これならクリアが簡単と思うかもしれない。だが、これが大間違いだ。このゲームの攻略はある所に気がつかないと永遠にクリアできない。おかげで、この数日間を無駄に費やしてしまい原稿が遅れてしまった。そのある点とは、このゲーム独特のシステムの癖を見抜くことが必要なのだ。

 この『もふ×もきゅ』はCSS(Chapter Select System)と言うシステムを搭載している。簡単に言うと、ゲームシナリオ全体の細かい章(Chapter)の連なり(フローチャート)を表示するモードがあり、そこの任意の点をクリックすることで好きな章から始められるのだ。そして、セーブ・ロードという機能はなく、ブックマークという、それに類似したものがCSSに付属している。

 それで、ゲーム自体は選択肢を選ぶ事でフラグを立てていきエンディングを目指す構成になっている。それとCSSの組み合わせなら、簡単にフラグが判別できると思うだろう。しかし、それは甘い。なぜなら、このCSSの任意の章を選んだ(もしくはブックマークを選んだ)場合、その前後の展開を無視して再開したデータは何と全てのフラグが成立しなかったこととして扱われてしまうのだ!

 つまり、このゲームをクリアしたければ、ゲームを最初から開始して正しい選択肢を全て選んで、CSS機能を使用しないで最後までやり遂げる必要がある。だから、今回もダメだったから、今度のプレゼントは指輪でなくペンダントにしようと、その選択肢の所からCSSを使って再開しても絶対にクリアできないのだ。当然、一回ハッピーエンドをむかえ、それからエンディング少し前の選択肢を選ぶ所をCSSで再開して正しい選択肢を選んだとしても、バットエンド直行だ。

 無論、先程軽く触れたように、セーブなんて洒落たものは、このゲームには存在しない。途中で重要な選択肢を間違えたなら、また最初から挑戦する必要がある

 流石は、メーカーがWitchだけのことはある。何時もの事ながら魔女の呪いは効果てき面だ。

 普通なら、これはバグだと思うのだが、メーカーが認めてないので、あくまでも、これは仕様だ。いや、魔女のゲームを楽しむ程の器になれば、この程度の仕打ちが当然と思えるようになるのかもしれないが。

 しかも、これでたどり着いた伏線ナシの最後の急展開に、きっと誰もが呆然とする事だろう(詳しくはネタバレ参照)

 でも、魔女だけにCGは悪くないし、特に少ないCGを上手く駆使したスピーディーなオープニングは非常によく出来ていると思う。だから、このゲームのシステムの不条理さを理解して、ストーリーに期待しなければ、悪くないゲームだと思う。





 ネタバレ:

 さて、未来から来たロボットで有名なものがもう一体いる。それは、漫画でなく映画で、さらに全世界的に有名な人型ロボット。そう、あのシュワちゃんを一躍有名にしたあれだ。このゲームは、それのパロ(いやリスペクト)にもなっている。

 なにせ、葵の本当の目標は主人公の家系の断絶。つまり、主人公を抹殺(ターミネート)するつもりなのだ。実は、葵ちゃんは、未来で問題を起こした主人公の子孫が事件を起こす前に抹殺する為にタイムマシーンに乗ったのだ。だが、時間警察に邪魔されて、この時代にたどり着いてしまった。

 そこで偶然、標的の祖先に出会ったのを幸いに復讐を実行する事にしたのだ。つまり、最初の主人公の家系うんぬんは咄嗟についた嘘に過ぎない。だから、理論的に変な事があっても問題はない訳だ。

 無論、葵ちゃんは主人公を殺す気満々だから、フラグを立てられないと、主人公はさんざんギャグシーンでお世話になったピストルに最後は撃ち抜かれて死ぬ事になる。

 まあ、ここまでの展開は偶然として納得するとしても、訳が分からないのは、「弐宮翔子」の正体が葵の妹の「比良坂 七海」なことだ。姉を追ってこの時代にやって来たらしいのだが、その妹が「弐宮翔子」にソックリというのは偶然にしてもよく出来すぎではないだろうか? しかも、何時から入れ替わっていたのか全然分からないし(どうやら何年も前から入れ替わっていたらしい)。確かに、葵の妹に似ていると分かるシーンがあるのだが、当初の説明では葵が非合法の仕事に手を染めたのは入院中の妹の為と言うので、当然これはそれに関する伏線だと思った。エンディング付近で、いきなり実の妹なのだと告白されても、こちとら呆然とするしかないのだが。

 しかも、あの飲兵衛の美咲さんまでが、実の正体が時間警察官。こちらは、何の伏線もなしに、突然、正体を表してくれる。

 何かもう、あまりにあまりな展開に、エンディング直前のゲームの雰囲気は、最後の30分間だけ見てしまった火曜サスペンス劇場って感じだ。しかも、殆どが犯人の告白シーン。さらに、説明する事が多いので台詞が長いこと長いこと。

 どう考えても、システムの罠にはまって主人公を殺しまくって死屍累々状態になるまで苦労しただけの価値がない・・・・・。まさに、骨折り損のくたびれもうけって感じだ。

 兎も角、最後にこれだけは言っておこう、流石は、メーカーがWitchだけのことはある。何時もの事ながら魔女の呪いは効果てき面だってな。

(タコマロ)

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