ねぇ姉?どうする!?



〜ナミとミナと時々ボク〜


 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

8点

ブランド名 ルクス シナリオ

6点

ジャンル ADV 萌え萌え

7点

    せつなさ

8点

    素薔薇さ

8点

 




 このゲームの主人公、相沢陽彦は既に両親は鬼籍となり、姉である「みなみ」と二人だけで暮らしながら学園生活を送っている。この姉が主人公の保護者なっている。そして、みなみ姉さんの職業は教師、しかも、主人公のクラスの担任まで勤めているということで、主人公は家でも学園でも姉に管理されている生活を送っている。

 こうなると、主人公の姉は母性的で過保護な、まったりゆったりキャラというのがよくあるパターンなのだが、このゲームの場合は違う。みなみ姉の場合、母性的というより暴政的、家事能力が零で過保護どころか主人公に保護されている始末で、まったりゆったりでなくザックリバックリという完全に逆のキャラになっている。みなみ姉さんというより、みなみ姐御と呼ぶ方がしっくりくる。

 流石にその傍若無人さに振り回される主人公は、ついつい夜空に向かって、もうちょっと優しくなって欲しいとお願いをしてしまう。そして、朝になり朝食を準備して何時ものように姉を起こしに行くと事件が起きる。姉のベッドの中には、姉が二人寝ていたのだ。そう、姉が分裂したのだ

 しかし、どうして姉ゲーをつくる人間は、分裂増殖という人類はおろか脊椎動物にすら見られない超常的手段を使ってまで、姉を増やそうとするのだろう。最初から姉がたくさんいればいいと思うのだが、よく分らない。このゲームの場合は、姉が分裂するというのが、少ないストーリーの最重要点になっているので、一応許しておこう。

 まあ、話を戻すが、二人の姉は外見的にも記憶に関しても同じなのだが、性格的には正反対、オリジナルのみなみ姉さんの性格をほぼ引き継いだ(凶暴さは濃縮されたらしい)青髪の姉と、おっとりさんな桃髪の姉。一応、主人公の星への願いは、かなえられたという訳だ、方法はアレだが。

 そして、最初は対立する二人だが、元々同一人物だけあってか、すぐに意気投合し、青髪の姉が「ナミ」、桃髪の姉が「なみ」ということで、世間には姉が増えたことは秘密にして奇妙な共同生活を送ることになる。

 この奇妙な共同生活も、開始早々に姉とHな展開になる。相手の方から強引に迫られてという流れなのだが、なぜ急にそんな流れになったか分らない。姉の方は分裂以前から主人公のことをある程度は思っていたようなのだが、急にライバルが出現して焦ったのだろうか? それからは基本的にゲームの半分以上はHシーンで占められるようになる。

 それでゲームの残りの部分は、ほとんどはお馬鹿なシーンで造られている。特に、少ないながらも姉以外の脇キャラが変人すぎる。例えば、主人公のマブダチ、規則だからと外出時でも制服で押し通している(単に立ちグラがこれしかないのを誤魔化しているだけかもしれんが)。さらに、こいつが凄いのは、制服ではエロ本が買えないと主人公のことを電話で呼び出して買わせるのだ。主人公の分まで金を出してくれるので、悪い奴ではないのだが、明らかにどこかネジが緩んでいるとしか思えない。

 あとは、主人公の隣の家に住んでいる柊静さんだ。主人公曰く、「一言で言えば、謎の女。二言で言えば、超、謎の女だ。」なので、程度は予想ができると思う。彼女の正体は、分り易く言えばマッドサイエンティストなので、言動が常に変。そもそも、普段の格好から、マッドサイテンティストらしく白衣着用、それはいいのだが他に着ているのがオレンジ色のシャツだけというのはどうだろう? ブラどころかスカートすら着ていないのはズボラというレベルではすまないだろう。これで、いくら隣とは言え主人公のうちに押しかけてくる始末だ。登場人物に関しては、あとは当て馬にしか思えない主人公のことを思っている同級生しかいないので、ほぼ馬鹿で統一した布陣をこのゲームでは選んでいる。

 その馬鹿さを盛り上げているのは、カットインだ。このカットインがアニメーションしたり、左右に動いたりして、なかなかに芸が細かい。なかなかセンスがいいと思う。それで、このカットインには仰々しく「コミカルカットインシステム」と名前がついている。訳の分らないシステムが搭載されているのはバカゲーのお約束のひとつだが、このゲームには他にも5種類ものシステムが搭載されている。

 あえて全部をあげておくと、「むっつり凝視システム」、「ふわふわおさわりシステム」は単にエッチシーンで使われるカットインで、システム的には「コミカルカットインシステム」と違いはない。単に使い方が違うだけだ。無意味な命名だろう。

 後は、「いろんなふうに脱がせちゃおうシステム」、「いろんな所にかけちゃうシステム」、「つゆだくシステム「汁祭り2007」」というものがある。しかし、これも単なる差分CGに名前がついただけだ。どれもあまり意味はない。別に業界初でもなんでもない、むしろ古典的とも言える演出に、確信犯的に変な名前をつけただけだろう。

 そんな訳で、全体としてみるとボリュームが不足しているが、意外とお馬鹿なノリで楽しめた。最近は中古価格も暴落しているみたいなので、軽いゲームが好きならプレイしてみてもいいと思う。

(タコマロ)

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