ねこそぎ ぱらダイス


 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

8点

ブランド名 ミンク シナリオ

6点

ジャンル スゴロク恋愛シミュレーション 萌え萌え

6点

    せつなさ

8点

    素薔薇さ

9点

 


 ゲームを長くやっていると、その保存には頭を痛めるものです。終わったゲームなんてもう二度とやらないと、人に譲ってしまう豪気な人も中にはいますが、自分はそんな事はできない貧乏な性質で、ついつい部屋がゲームで充満してしまいます。

 PS等と違って、パソコン、特にエロゲーでは中身は同じCDなのにパッケージは紙製の大きな箱が多く、よりいっそう事態は深刻です。まあ、これは売り上げが箱の方が大きいらしいので理解できますが、せめてサイズ位は統一して欲しい。厚みの方は中に入っているCDの枚数次第なのですが、縦横位はソフ倫で統一サイズを定めるとかは無いのでしょうか?

 しかし、そんな少々の違いが可愛く思えてしまう一品が世の中には存在します。それが、この『ねこぱら・豪華版』です。なにせ箱のサイズが、縦×横×厚さで、28.4×21.8×9.9cm!。体積で約6130立方cm。まさにゲーム界の超弩級戦艦。まさに殴って人が殺せる代物です。

 分かり易く比較対照として標準的な箱の『はるみ荘物語』(CD一枚組)を挙げると、こちらは21.5×15.0×3.2 cm、体積で1032立法cm。つまり、体積比でだいたい、1『ねこぱら』=6『はるみ荘』です。書いている自分の方が驚く程の大きさの違いです。

 さらに、DVDパッケージならば約16倍。つまり1『ねこぱら』=6『はるみ荘』=16『妻みぐい』という、まるでイギリスの貨幣単位の様な謎な比率が成立します。はっきり言って、『ねこぱら』大き過ぎです。

 その中身は皆さんも気になることでしょう。その体積の殆どが特典によって占められています。なにせ、豪華特典として、フォトスタンド・原画集(ハードカバー仕様)・CDキャリングケース・マウスパッド・イメージソングCDが同封されているのです。はっきり言って、あり過ぎです。特にフォトスタンドなんて、立体の模型みたいで無意味にでかいです。おかげで、総重量で2キロを超える怪物ソフトになっています。

 ちなみにゲーム自体は一枚組です

 さてそれではゲーム本体に入っていきましょう。まあ、ネタ自体は終わりましたので、消化試合とでも思って下さい。

 粗筋:主人公が通っていた学生不足に悩む男子校が、何と急に女子校と合併することになったのです。そして、可愛い女の子が一杯になった学生生活最後の1年間を過ごし、卒業式に意中の娘と結ばれるのが目的です。

 男子校と女子校の合併を除けば、平凡なギャルゲーに思えますが、このゲームの特徴は、スゴロクにあります。ジャンルも、スゴロク恋愛シミュレーションです。しかし、どこぞの『新感覚・高校生活テーブルトークRPG』なんかと違ってこちらのゲームは非常に面白いものに仕上がってます。

 その理由は、女の子の好感度の稼ぎ方にあります。基本的には、好感度は相手のいるマス目に止まって会話をすることで上昇します。基本は1点です。しかし、他のキャラに邪魔されずに同じ相手に連続して会話すると、その連続した回数だけ好感度が稼げます。つまり、相手に4回連続会話していると、1×4=4で一度に4点の好感度が稼げるのです。これを恋鎖システムと呼びます。

 単にサイコロを振るだけでは運任せで恋鎖の面白みも半減ですが、このゲームでは色々なアイテムがゲーム中に入手できます。それを使って色々と恋鎖を大きくすることが可能なのです。決まったマス目だけ移動できるアイテムで相手の所を確実に狙ったりする初歩的な手段から、もっと直接に相手を睡眠薬で眠らせる等の手段で動きを封じたり(このゲームでは後ろに戻る以外は行ったり来たりできるので複数のマスが横に並んでいる所では偶数の目を出している限り同じ場所に留まることが可能なのです)、色々な手段が存在します。他にもボーナス項目が存在するので、上手に連鎖すれば一度に200点以上も好感度を稼ぐことが可能です。これが非常に燃えます。狙って高得点を稼いだ時は、非常に爽快感があります。

 また、スゴロク上のチップアニメーションが豊富な事もゲームも飽きさせない要素です。全員、チョコチョコと色々な動きをしており、見ているだけでも楽しめます。例えば、画面の左端に恋鎖を示すキャラの表示がありますが、これが10恋鎖辺りから回りはじめ、20恋鎖も組めば目も止まらないスピードでグルグル回ってくれます。馬鹿らしいですが、こんな色々な気配りが溢れていると色々と試したくなってきます。

 そして、Hシーンでは「脱がしモード」が存在します。これは、相手の服のボタンを外したり、スカートをめくったり、色々とマウスで操作できるのです。これは意外と楽しめました。

 しかし、このゲームにも色々と弱点が存在します。その最大な点を上げると、塗りが悪いことです。それも汚い所の騒ぎではなく、98どころか、まるで8色カラーを思わせる位のレベルなのです。これで99年の発売のゲームだから驚きです。脱がしモードのアニメーション処理の為かもしれませんが、もう少し改善の余地がなかったのかと残念でなりません。

 しかし、ボードゲームとしては非常に楽しめる出来ですし、今では中古屋で3千円を切る価格で売っている品物ですから、話の種に買ってみるのも良いかもしれません。
(タコマロ)