覗 〜のぞく〜




 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

1点

ブランド名 HYPERSPACE シナリオ

1点

ジャンル アダルトロープレアドベンチャーゲーム 萌え萌え

1点

    せつなさ

10点

    素薔薇さ

1点

 





 何時ものとおりの、「HYPERSPACE」こと超空間の作品だ。ここの作品だから、取説なんて洒落た物は付いていないので、ゲームを起動すると、最初はゲームの説明から始まることになる。そして、超空間の凄さは、この実質ゲームがまだ始まっていないこの部分から十二分に発揮されているのだ。まあ、分りやすいように、その凄い説明を引用すると、

 「プレイヤーを動かすには画面の左端にある矢印をマウスで操作してもよいのですが、キーボードのカーソルキーを使って動かすと便利です。」

 プレイヤーは動かす必要はないだろう、プレイヤーは。普通、ゲームで動かすのはキャラクターの方だ。それは置いておいても、これで恒例の太古技術が投入されたマップ画面(『スクールクエスト』参照)を動き回るかと思うとウンザリしてくる。ただ、凄いことは、ショックな説明はこれで終わりではなかったのだ。

 「ゲームの目的はマップの中から覗道具をさがして女の子を覗くことです。うまく覗きがでるとゲームオーバーとなります。」

 目的を達成してゲームオーバーはねーだろ、ゲームオーバーは! きっと、文字通りゲームが終了するという意味で使っていると思うのだが、普通はゲームでゲームオーバーと言ったらバットな終了のことを示すのが普通だろう。この凄いボケの前には、「覗きがでると」の脱字なんて霞んでしまうから恐ろしい。ただ、真に恐ろしいのは、まだアレな説明が続くことなのだ。

 「プレイヤーは覗きにより生気を回復できます。生気がなくなるとバットエンドです。」

 どうやら、超空間はマジにキャラクター(もしくは主人公)とプレイヤーを間違えているらしい。まあ、実際にゲームをやってみると分るのだが、覗いて見られるCGも原画は兎も角、塗りの方が何時もの超空間製なので、ディスプレイの前の人間が生気を回復できる代物ではない。まあ、どっちにしろ、これを買った時点で、購入者がバットエンド一直線なのは確かだと思うけど。それでも、もう少し耐えれば、完全にアレな説明も終わりになる。

 「もし、あなたに「覗き」の素質があるなら、きっとうまくいくでしょう。では、これかオープニングストーリーの始まりです。」

 「これか」の脱字さえ気にしなければ、まあ許せるレベルの文だ。しかし、実際にオープニングストーリーを見ると、これまでの事がほんの前哨戦でしかなかったことを痛感させてくれる。

 だって、初めてプレイするゲームのはずなのに、表示されるOPのCGが全部見覚えあるものなのだ。しかも、このOP、既に見るのが4回目・・・。因みに、これまでに自分が発見した同じOPの作品を時系列に並べると以下の順序になる。

 『性癖〜サクセス〜』(1999年6月4日発売)→『覗〜のぞく〜』(2000年1月21日)→『制服パラダイス』(2000年3月3日)→『悪戯 ぷれじゃー』(2004年9月3日)

 こう並べて見ると、1月21日に使ったOPを、それから2ヶ月もたたないで発売した次回作に堂々と流用している等、実に恐ろしいことが分ってくる。しかも、まだ自分がプレイしたことのない超空間のソフトが存在するので、この時系列は単なる暫定的なものに過ぎないなのだ。それを考えると、そら恐ろしくなる。

 でも、このOP、最初にオープニングストーリーと言っているだけのことはあって、他のゲームと違って主人公が女性のシャワーシーンを覗いている構成になっているのは、ここにしては素晴らしい。

 そして、ゲーム本編を始めると、主人公はまるで大昔のRPGでよくあった町の中みたいな通路上にいる。そして、通路(道路)に面して、これまたRPGでよく見かけた扉があるのだ。

 ゲームの展開は、扉を開けてアイテムを入手し、特定の所に居る女性を覗くことで進行していく。当然、覗くのには特定のアイテムが必要になってくるが、一度に持てるアイテムに制限があるので町の中を歩き回ることになる。それでも、町自体が非常に小さいし、「声が聞きたい」とかほぼストレートなヒントが出るので必要なアイテムを取り揃えるのも簡単だ(例えば、この場合は盗聴器を入手すればいい)。

 ただ、問題は覗きの時に表示されるCGだ。これも塗りがいい加減なのは何時ものことだから慣れた(諦めた)からいい。だが、これも見たことあるものばかり。しかも、全部、同じゲームのCGにしか思えない。

 そこで、見覚えのあるゲーム『性癖〜サクセス〜』のパッケージを引っ張り出して、またショックを受けた、何と、この『覗〜のぞく〜』と『性癖〜サクセス〜』の表パッケージの女性のCGまでがまったく同じなのだ。違うのは、背景が『性癖』は青地に白字で「性癖」と書かれていて、『覗』の方は真っ黒ということと、流石にそれではマズイと思ったのか、『覗』の方は女性が一人足されている程度のものだ。ただ、足されている女性も『性癖』の登場人物なのは、言うまでもない。

 さらにパッケ裏も凄いことになっている。なにせ、『性癖』の方は7枚のCGが表示されているのだが、その内2枚が『覗』のパッケ裏に使われているのだ。しかも、『覗』にパッケ裏のCGは全部で2枚だけ。つまり、2/2、100%が『性癖』からの流用だ。

 ようするに、このゲームは約半年前に発売されたゲームのCGをそのままオープニング込みで流用して、既存のマップシステムを当てはめて作られた再生ゲームだったのだ。

 ある意味、エコロジーなのかもしれない。これを読んでくれた皆さんも、ちょっと暑いかな冷房をつけようかなと思った時に、このゲームのことを思い出して欲しい。そうすれば、少しは暑さがまぎれるかもしれないし。

(タコマロ)

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