自分と、このゲーム『にゅうにゅう』の出会いは、秋葉原の奥まった所にある某ショップのワゴンセールの棚であった。どんなに店に通っても、相変わらず聞いたことも無いゲームが存在する、この業界の奥深さに驚きつつも、冷静にパッケージを手に取って吟味に入る自分。
そして、目に入ったのはデカデカと大きな赤い文字で書かれた以下の文章。
「それ行けオッパイ星人!!」
この一文で、即、購入決定。まあ、安かったから、どんな出来でも許せるレベル。深いこと考えないでレジにて勘定をすませることにする。
ということで、まずはゲームの内容について見てみよう。ゲームの主人公「大場征二」が、ここ数日患っていた風邪が治り、久々に、しっかりとした朝食をとる所から物語は始まる。食卓につくのは、主人公と義妹、そして巨乳で美乳の姉のエリカ。しかし、主人公は非常に重要な事に気づく。それは、そもそも、うちには昔から姉なんかいなかったってことだ!
いや、エリカという姉がいるという知識はあるが、姉についての思い出が全然ない。それで、何食わぬ顔で姉になりすましている人物に突っ込みを入れる主人公。
そして、衝撃の真実が明らかにされる。
彼女の名前は、エリカ・チチスキー。
彼女は、太陽系から遠く離れた場所にあるオッパイ星からやって来た由緒正しきオッパイ星人なのだ。
さあ、このハチャメチャな名前を聞いて主人公と同じ突っ込みを入れて欲しい。「「オッパイ星人」なんて、日本でしか通用しないネーミングの宇宙人がいてたまるか!」って。
でも、このオッパイ星人のエリカは、テレビで乳牛を見て対抗心を燃やし、「この世に存在するオッパイを持つ種族の中でオッパイ星人こそが一番美しいオッパイなんだって信じているから」と言うシーンがある。だから、種族名の発音が「おっぱい」ではなく、意味を日本語訳すると「おっぱい」になるんだろう。でも、まあ、凄いことには違いないが。
兎も角、オッパイ星を隕石の衝突で失ったエリカは、しばらくの間、地球しいては主人公の家にご厄介になることになるのである。
因みに、主人公は特に大きいオッパイが好きという訳ではない。だから、オッパイ星人は主人公の事じゃなくて、純粋に宇宙人の名前しか指さない。つまり、「それ行けオッパイ星人!!」とは、主人公のことではなく、正真正銘のオッパイ星人であるエリカ様が、それ行くのである。
それで、具体的に何にそれ行くかと言うと、エリカ様はマッドサイエンティストで、次と次といらぬ発明に、それ行くことなる。無論、マッドサイエンティスの行くだけ行った先は、お約束どおり発明品の暴走とあいなるわけで・・・・。結果的に、主人公が事件の収拾に奔走することになる。
そんな事件を絡めながら、憧れの学園のアイドル的な女性や、腐れ縁的な幼馴染のお嬢様、義理の妹、(それと、一応、エリカとその友人のケツケツ星人も)等々と親交を深めていくことになるのだ。
これだけ聞くと非常に面白そうに思えてくるのだが、プレイしてみると実際はそれ程でもない。まずは、システムが悪い。まあ古いゲームなので少しは仕様がないのだが、読み返し機能も、既読スキップもないこのゲームで、全部の展開を見る為に何度も繰り返しプレイするのは非常にキツイ。加えて、CGの塗りもパースが結構崩れているし、ボイスもなしだ。それに、色々な伏線が張ってあったり、設定が存在したりするのだが、それらの糸があまりに細くて、イマイチな展開になっているのだ。
まあ、冷静に見るとかなりダメなゲームなんだが、エリカ・チチスキーの「オッパイ星人っぷり」は、非常に凄いので、バカゲー好きならば、安かったら買ってやってみたらどうであろう?
できるならリメイク希望な作品なのだが、メーカーのアンジェは、この作品が最後で幕を閉じたようなので、どうにもならんのが非常に残念な所である
(タコマロ)
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