One's First Love

ワンズ ファースト ラブ


 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

6点

ブランド名 プラス・ワン シナリオ

2点

ジャンル AVG 萌え萌え

8点

    せつなさ

10点

    素薔薇さ

2点

 


 このゲームの主人公は一人暮らしのサラリーマン。本来ならごく平凡な設定なのだが、エロゲーにしては珍しい設定だろう。その彼が遅刻決定ながらも一刻も早く会社に到着しようとマンションを飛び出ると、女子高生と正面衝突。角でぶつかってご対面とは、これまで何度となく使われた古典的な出会いの手法だ。

 ただ、ここからが普通ではない。助け起こした主人公に向かって、倒れた彼女は「本当に、だ、うぇ」声付きで嘔吐するのである。当然、主人公はゲロまみれ。これが縁で彼女と知り合いになるのが、これまで色々なゲームをやって来たが、こんな出会いは初めてだ。それどころか、このゲームのメインヒロイン達は彼女以外にも登場のシーンを含めて、非常にエキセントリックなものになっている。

 順を追って説明すると、

 橘 まなみ:主人公をいきなりゲロまみれにした本人。さらに、彼女はミリオンセラーも記録したトップアイドル。まあ、嘔吐したのは訳があって、彼女は実は成功率60%の手術をしないと助からない病気なのだ。手術の決心をさせるのが、彼女のルート流れになる。

 相原 ゆき:ボーイッシュな彼女。だが、最初の出会いは、バスに走って乗り込んできて汗をダラダラ流している彼女を、主人公が見兼ねてハンカチを貸すという、これはこれで凄いものになっている。

 彼女は陸上部の短距離走の選手だが、周りの大きすぎる期待に対して悩んでいる。それを精神的バックアップするのが、彼女のルートの流れになる。
しかし、大会で良い成績をとった彼女を主人公の家に招待することになるのだが、何と彼女は陸上競技のユニフォームのままでやって来る

 もしかして彼女は、自分の汗には異性を虜にする成分でも含まれていると思い込んでいるのか?

 三条 麗子:三条財閥の御令嬢。主人公とは朝のバスの中で会ったことがあるのだが、実際に知り合いになるは、ちょっとした事件がきっかけになる。

 これがまた、彼女が誘拐犯に襲われている所を主人公が助けに入るというモノ。だがしかし、実際の所、彼女は悪漢を一本背負いで投げ飛ばし、別の悪漢にはハイキックをしようとして、その相手が腕でガードしようと反応したなら、瞬間的に蹴りをテコンドーのかかと落としに変化させるという超絶的な戦闘力を見せつけてくれる

 一方、主人公と言えば、右腕を折られて頭を蹴られて失神する始末。結果的に、どっちが助けられているのか分からない状態だ。

 無論、彼女は、その戦闘力に加えて当然ながら才色兼備。主人公が彼女に勝てるのは料理の腕だけなのか・・・・ それでも慣れない手付きで弁当を造ってくれるのは、かなり萌える展開ではある。

 これらの説明を見る限りは、まあ出会いは個性的だけど展開は悪くないのではないかと思えるだろう。だが、このシナリオライターの腕にかかると、それもダメダメなものになってしまっている。何せ、説明が少なく、個々のイベントがぶつ切りに、しかも突然に起こるのだ。

 例をあげると、御嬢に夕日の浜辺で、「わたしの事をどう思いますか?」を告白されるシーンがある。ロマッチクでいいシーンなのだが、次の文章が、いつしか日も沈み、満天の星空が広がっているなんて時間が飛んで、Hシーンに流れ込んでしまうのだ(しかも、満月がけっこう昇っているから、かなりの時間が経っている)。万事がこんな感じで、唐突にイベントが始まり、いきなり次にイベントに飛んでしまう。ゲームの流れの骨組みだけで肉づけがまだまだな感じだ。

 これに加えて、CGの塗りも悪く、さらにバックログも見れなければメッセージスピードの調節もない。なんかゲーム自体を作りなれていない感じで、噂によるとこのメーカー(有限会社 プラス・ワン)は、実は福岡県で墓石の清掃を営んでいる会社という話もある。無論、このゲーム以外の作品は知られていない。

 それでもCDが2枚組(ゲームのデータが入っているCDと、CD―DA)だったりして頑張ってはいる。まあ、そのCD−DAも必見の内容で、ゲームのオープニングの歌が20秒すらなかったり、Hシーンの喘ぎ声がCD−DAで入っていたり、これはこれで凄い物になっているんだが・・・。

 探せば格安で新品が売っているので、興味があったら怖いもの見たさで買ってみるのも悪くはないだろう。
(タコマロ)

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