お姉さまの♂



〜萌木深紅の受難〜


 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

9点

ブランド名 ルクスも〜しょん シナリオ

6点

ジャンル エロチックアニメーションAVG 萌え萌え

8点

    せつなさ

8点

    素薔薇さ

7点

 




 このゲームの舞台は全寮制のお嬢様学校。主人公の萌木深紅は、この学園で「お姉さま」として高い人気を誇っている。ただ、本人は本物のお嬢様ではなく庶民の生まれ。この学園にも、エスカレーターで入った訳ではなく途中からの入学組である。そして、生粋のお嬢様だらけの学園で緊張しているうちに、凛々しい顔立ち、高い背、スレンダーな体というヅカ的要素と相まって、評価がまるでインフレーション理論のように光速を超える速度で広がり、勝手に"お姉さま"として崇められてしまったのだ。

 主人公本人としては、とても"お姉さま"という柄ではないと思っているのだが、自分の部屋の外では顔を引き締めて、精一杯"お姉さま"を演じている。まあ、学力に関しては、途中入学に関しては難関なので非常に高かったようだが。そんな演技も2年間をまっとうし、春休みを実家で過ごして戻ってきた所から始まる。

 因みに、ここの学園の寮は個室で、凄いことに、さらに台所・風呂完備のワンルームマンション並の設備を誇っている(1DK、風呂、トイレ付きという所か)。その台所の冷蔵庫に冷凍食品を入れようとすると、何故か扉が開いた冷蔵庫の中には先客がいる。この盗み食いしていた、謎の小さな人型生物は、非常識にも翼も無く空を飛び、自分を天使のインクちゃんと言い出す。さらに、ここに来たのは神の祝福を届けるためらしい。

 それで、このパチもんくさい天使が祝福を発動すると、よりにもよって主人公の萌木深紅は男になってしまったのだ。まあ、体つきは以前とあまり変わらないが、男性器だけはしっかりある。さらに、これから男性化は徐々に進行して行くらしい。男女と馬鹿にされてきて男嫌いの主人公は、それを断固拒否する。

 インク曰く、祝福というのは、神が人の無垢な願いを聞きいれて起こるものらしい。つまり、誰かが、学園の"お姉さま"萌木深紅が男になることを願ったのだ。そして、祝福を取消すには、神としては、その願いを無下にはできないので、願いの主にそれを取消してもらわないとならないらしい。

 しかも、単なる使い走りにしか過ぎないインクには、誰が願いの主かは分らない(というか、神すら願い主を認識して願いを叶えていないかもしれない)。学園の"お姉さま"が男であったらなんて願い、毎日ラブレターを貰っている状態では、誰であるか特定しようがないと思う。しかし、インク曰く、余程強い願いでないと神は認めないので、ちょっと思うような程度でなく、身近な人間が真剣に、利己的でなく、そう願った結果ということらしい。

 そんな訳で、男性化してしまった主人公(精神的にはほぼ女)が、完全な男性化が終わる前に願いの主を探すのが、ストーリーの中心を占める。そこで、願いの主候補だが、孤高の"お姉さま"は慕ってくれる相手は多いが、身近な人となると実は少なく、学園の中では以下の3人に絞られてしまう。

 常葉千歳:深紅の幼馴染の同級生で本当の深紅を知っている親友。家柄はお嬢様だが、フランクな態度のお姉さんキャラで学園でも人気がある。巨乳。

 千草瑠璃:学園の先生で学生寮の管理人(実際は寮長みたいなものか)。おっとりした大人の女性だが、この学園を幼稚舎から通って先生になっているためか、ちょっとズレている。不自然と自然の微妙な境界で、主人公のことを触ってくることあり。因みに、年齢に関する話題になると、突然情緒不安定になる。爆乳。

 菜花珊瑚:下級生。熱烈を超えた主人公のファン、何せピッキングして盗聴器を仕掛けようとしたり、隙あれば怪しい薬を飲ませようとしたりする始末。常識が欠如しているのだが、野生の勘か妙に鋭いところがある。これで単に"お姉さま"ということでこの行動なら怒りも爆発するが、一人間の萌木深紅として慕っているため無下にできない難しい相手。爆乳。

 この辺り(+α)までが体験版で公開されていた内容で、実際に面白そうなので購入した。パッケージにも、

 あなたは全学園生憧れのお姉様。しかしあることがきっかけで"いきなり男"になってしまい、窮地に立たされる・・・・・・かと思いきや・・・・・・
 なぜかウハウハのハーレムに!
 「男は嫌いだけど、お姉さまのモノなら・・・・・・恥ずかしいけど、なんでもしやいますぅ♪」なんていう展開が待っていた。はてさて、乙女達の人望も、淡い恋心も一手に担い、あなたはいったいどういう行動を取るのでしょうか?


 なんて書かれているが、かなりウソだ! 実際、こんな展開にならない。本人は窮地に立たされたまま。進む男性化に焦り、願いの主を探すために相手に近づくのに良心の呵責を感じ、自分の正体がバレることに怯えている始末。さらに、これを主人公の一人称で地の文も主人公の声で読まれるのが、さらに強調している。

 コミカルなカットインもあるのでギャグ主体と思ってプレイしてみたら、かなりブルー方向に青方偏移していた。てっきり、最初の方で男性化はバレてしまって、酷いことになると思ったが、逆に人気は急上昇、これまで以上に熱烈なアタックが飛んでくる始末というアレな展開が待っているとかと思ったのだが・・・。少しこっちもブルーになってしまった。

 それにアニメーションするのはいいのだが、そのためかストーリーは短い。あっという間に終わってしまう。

 結論を言うと、主人公の微妙な心を楽しむゲームと思えばストーリーは悪くない、いやライターはむしろ上手いとは思う。だから、それを期待して買うには悪くないと思う。ただ、ギャグゲーとしては、かなり難があると思う。あと、萌木深紅は男になったと言っても胸がないのと修正の入る男性器以外はほぼ女性なので、Hシーンはフタナリ×女性っぽいものばかりなので、それが好きならいいかもしれない。

(タコマロ)

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