このゲームの主人公の名前は青葉拓海、あざみ野学園に通う2年生である。彼は、よくあるエロゲの主人公のように親が海外転勤となり一人暮らしとなる所を、急転直下に、昔から交流のある近所の宮崎家に下宿させてもらえることになる。
エロゲの常識から外れず、宮崎家は女性オンリー。その中に入る男の来訪者たる主人公だが、宮崎家の人達の中には嫌がる者は一人としておらず全員大歓迎モード。まあ、流石に学園にバレたら不味いと思うかもしれないが、そんなことは杞憂でしかない。なぜなら、そもそも宮崎家の家長の妹(そして同居人)が、主人公の学校の担任なのだ。もう鉄壁すぎて、逆に心配になってくるほどだ。
まあ一応、ここでこのゲームの女性陣の説明をしておこうと思う。
まず宮崎佳乃さん。宮崎家の家長で、エロゲの母親お約束のように波紋使いかエルフの血でも引いているかと疑問に思うほど若い。そしてエルフのように弓の名手で、主人公の所属する弓道部の監督でもある。人の話を聞いているかのようで、まったく無視するゴーイングマイウェイだけど、優しく良妻賢母キャラ。
宮崎桃子。宮崎家長女で主人公にとっては幼馴染のお姉さん。後で説明する蘭と双子で、二人で主人公の通う学園で教育実習をしている。天然キャラで何かと言うと主人公を抱きしめる癖がある世話好きキャラ。しかし、この桃子ちゃんの胸に頭が丁度フィットする主人公は本当に背が低いようだ。
宮崎蘭。桃子と双子で、こっちは活動的。何かというと主人公にプロレス技(特にヘッドロック)をかける。鉄火肌の姐御を演じているが、その実は女らしいキャラ。家事は壊滅的。
鷺沼瞳。宮崎佳乃の妹で主人公の担任。主人公に対しては厳しいが、それも愛の表れというキャラ。色々あって、旦那とは別居中で宮崎家に身を寄せている。
鷺沼ちなみ。瞳さんの一人娘。主人公のことが大好きですぐ抱きついてくる。どう見ても小学校高学年から中学生にしか見えないが、年齢は設定されていない。
主人公はこの5人の女性と一緒に暮らすことになる。当然ながら、女性と同居となると、エロゲお約束の着替えやらお風呂のイベントなんてものもある。しかし、このゲームの場合、いや宮崎家の場合、風呂の後は、主人公の前であろうと平然と全員下着で行動しているのだ。もはや、着替えを見るなんてイベントは、意味は無いけどお約束だから存在しているという、贈答品につけている熨斗程度のものにしかなっていない。しかも、学校では厳しい筈の主人公の担任様ですら、平然と下着姿でリビングをうろうろしている始末。現在の海水浴場にタイムスリップしてきたヴィクトリア朝の紳士のような気分になってくる。
これで、主人公が完全に男として見られていないというのなら分るのだが、それが全然そんなことがないのが謎でしかない。なにせ、中には以前より主人公のことが好きで、初デートともなると、右手と右足が一緒に出てしまう方がいる程なのだ。他にも、家長様に告白すれば、愛を確かめ合う(Hシーン)とか置いておいて、次の日、主人公の座る椅子が家長の座る椅子になって、もはや婚約者モード(いやそれ以上か)になっている始末。もう本当に頭がおかしくなってくる。
兎も角、このゲームの場合、好きになるという段階は省略されて、いきなり相思相愛モードに突入する(このメーカーの基本形ではあるが)。もう後は、イチャイチャするかHするかしかない、それが連続して、雨降って地固まるなんて困難を克服するイベントなんて起こらず、圧倒的質・量で制圧するかのごとく二人の愛は高まりエンディングに突入する。
ただ、このゲームの場合、Hシーンに問題がある。このゲームの題名は『教えてあげちゃう』だ、パッケにも「秘密のお勉強しよ!お姉さんと・・・」と書かれている。実際に登場人物のうち4人までが年上だ、しかも先生キャラだ。当然相手がリードしてくれる、教えてくれる展開を期待する方も多いと思う。だが、このゲーム場合、お母さんキャラ(つまりエルフか波紋使い)である二人を除く、3名までが男性経験ナシなのだ。これのどこが、『教えてあげちゃう』なのか、ちょっとメーカーの頭の中を見たくなってくる。
(タコマロ)
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