あの『教えてあげちゃう』が帰ってきた。前作の羊頭狗肉だった「教えてあげちゃう」の反省からか、今回はゲームジャンルからして「人妻おねえさん恋愛レッスンアドベンチャー」。今回の『教えてあげちゃう2』は、やっと「教えてあげちゃう」する気になったようだ。
導入だって、ずっと「教えてあげちゃう」だ。このゲームの主人公は学生。両親は他界しており、兄と一緒に暮らしてきた。しかし、その兄も単身赴任中で、扶養家族の主人公は兄嫁と二人だけで暮らしている。
その主人公(池上一哉)は、学校の卒業を機に、ある娘に告白するつもりだった。しかし、ここ一番で勇気を出せずに、告白もできずに卒業式も終え、家に帰ってくる始末。
それを見かねた義理の姉が、主人公に「自分が女にモテるんだ、女をくどけるんだっていう自信」をつけさせるために、一肌脱いでくれる。どこまでマジなのか、やっぱり遊ばれているだけなのか、でも女性を対処するノウハウを教えてくれるだけでもラッキーではないかと、色々と考えてしまう主人公。
その義姉のレッスンは、最初はキスではじまり、デートのノウハウへと続く。初めてのデートで色々とダメだしされて、デートって何よりも二人が楽しむことが大事だと気づく主人公。そのご褒美に、いきなり初デートでホテルというスピード展開に驚くが、それでも十分に「教えてあげちゃう」だ。
ここまでは、義姉役の声優の演技がちょっとアレなことと、人のデートプランにチェック入れているクセに、自分の格好は、タンクトップの下着とデニムのパンツという思いっきり部屋着の立ちグラで登場する姉に文句を言いたくなるが、それでもまだ「教えてあげちゃう」な展開だ。
たが、それもここまで。
やはり脳内が完璧お花畑メーカーのトラヴュランスに、「教えてあげちゃう」はやはり無理があったようだ。よりにもよって肝心の義理の姉との初Hの最中、彼女が「女はね、浮気のひとつもしてみたいものなの。もうこれで真名(注:姉の友達の名前)なんかに大きな顔をさせないわ。あ〜、今度会って自慢してやるのが楽しみ♪」という台詞を発してから、何時ものバカエロゲーに突入してしまう。
だから、義姉からHの訓練(この辺りでもうトラヴなのだが)の最中、鍵が開いていたからと、義姉の親友の真名さんが無断侵入してきて、さらにHシーンに乱入してきても驚かない。さらに、次の日には、さらに義姉の別の親友まで乱入してくる始末。結果的に、「教えてあげちゃう」というより、3人に振り回されながらHをして楽しむという展開になる。後は、3人のうちの誰かを選択してHするだけ。
それでも、キャラは何時ものようにたっているので通常シーンも結構楽しめる。例えば、真名さんはバツイチで、豪快な関西弁キャラ。彼女は、交通法規を超越したドラインビングテクニック(直線で寝る、夜なら飲酒)を見せてくれる。また、もう義姉のもう一人の親友、美和さんはセレブな奥様で、「あらあら、いけないわ」とか言いながら、顔は柔和ながらも1ミリたりとも譲る気がない強引さもいい。エンディング後に登録される彼女達から見たというおまけシーンも含めてよくできている。まあ、「教えてあげちゃう」って感じではないんだけどね。
あと、オマケの魔法少女ポニテリアンも、ネタがCCさくらという古さを置いておけば、バカゲーが好きなら楽しめると思う。まあ一番笑ったのは、真名さんが関西弁というだけで、着ぐるみを装着してケロちゃん役を演じることになったことだけど。
そんな訳で、「教えてあげちゃう」を期待しなければ、システムとストーリーはそんなに悪いゲームではないと思う。まあ、話は短いけど。ただ問題は、原画家の質の劣化がかなり進んでおり、絵では楽しめないことだ。それを考えると、かなり微妙なできと言える。
「教えてあげちゃう」展開も、第三作目が出たなら、今度はきっと8割ぐらいは「教えてあげちゃう」になったと思うのだが、かえすがえすもトラヴュランスが解散してしまったことが残念でならない。
(タコマロ)
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