パラダイスee

Paradise ee


 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

2点

ブランド名 HYPERSPACE/FooZee シナリオ

3点

ジャンル リラクゼーションシミュレーションドラマ 萌え萌え

2点

    せつなさ

9点

    素薔薇さ

1点

 





 この『パダライスee』、HYPERSPACE(以下、超空間)の作品でもあるので、長いこと探していたのだが、これまで全然見つからなかったゲームだった。それが、とある中古店の超ワゴンセール品の中を漁っていたら、そこに隠れていたのだ。

 しかも、超お値打ち価格で、お値段300円。

 ただ、このゲーム、実際に箱を手に取っても、探した品物を遂に手に入れたという実感はなかった。手の中にゲームがあるのに、パッケージに、あの独特な超空間臭がしないのだ。

 流石に、お値段300円のゲームだけあって、当然、地雷臭はする。例えるなら、ジャングルを行軍していたら、道に青々とした草が円形状に敷き詰められている所があるのを見つけた位のミエミエの代物だ。だが、あの超空間の臭い、同じ罠でもジャングルを行軍していたら、いきなり目の前に宝箱が置いてあったような異界は全然感じられない。実際に、「連絡先 ハイパースペース」の文字を見なければ、これが本当に、あの『パダライスee』なのか自信を持てなかっただろう。

 なぜ、こんな風に作風が違うのかと言うと、このゲーム、実は企画製作したのが超空間ではなく「FooZee」という別の組織なのだ。あの超空間の営業を見て、そこに販売等を依頼するなんて、この「FooZee」さん、向こう見ずにも程がある。

 だが、企画制作したのは超空間ではないということは、もしかしたら、このゲームは面白いかもしれないと思ってゲームを始めてみた。そして、その感想を先に言うなら、

 超空間の長いトンネルを抜けてみたら、そこはまた違う異空間であったという感じだ。

 まず、ゲームを開始するとフルスクーンで立ち上がる。そして、南国らしい軽快な音楽が流れ始めるのだが、どこを探してもシステムの設定がない。だから、このゲーム、強制フルスクリーンで、メッセージスピード変更もできなければ、当然バックログ機能もなし。ゲーム中にできることと言えば、右クリックして出てくる「ゲームを終了しますか?」という選択肢で「Yes」か「No」を選ぶことだけなのだ

 そして、あまりの事態にまごついていると、このオープニングで唄が流れ始めた。この唄もはっきり言って下手なので我慢もできずに、ゲームを最初から始めてみた。すると、仕事に疲れた主人公がリゾート施設に旅行をHPから予約するとことから始まる。この時に、女性の立ちグラが表示されるのだが、いきなりこのキャラの顔が曲がっている。よく見れば体型の方も変で、どう見ても肩が体にめり込んでいる。それに塗りの悪さも手伝って、絵の程度は同人レベル以下にしか見えない。

 てっきり「FooZee」の中の人が原画を書いたのかと思ったけど、パッケージによると原画家は「河内讃良」という人らしい。ネットで調べてみる限り、一応プロのエロ漫画家だったらしい・・・。だた、今では活躍していないようだ(単にペンネームを変えただけかもしれないが)。

 一応はプロが書いているはずなのに、このゲームの絵は全てにおいて、面も体も歪んでいる。それ所か、あるキャラなんて立ちグラで指が6本ある始末だ。おまけに枚数も不足しているらしく、Hシーンでは同じCGが何回も使いまわされている。

 エロゲーの命とも言えるキャラのCGのレベルで予想できるように、背景なんて実写の取り込みだ。一応、画像ソフトで荒い処理はされている。ほとんどのシーンでは目も当てられない程汚いが、一部のシーンでは南国のリゾート地のシルクスクリーン画みたいでいい感じのものがあった。きっと、元の絵の色合いが良かったのだと思うのだが、まさかどっかの写真集からパクッたということはないだろうと信じておく。

 そんな訳で、システムに続いてCG関係も全滅状態なので、今度はシナリオについて見てみよう。それでHPでリゾートへの予約をした主人公は、次に20問にも及ぶアンケートを答えなければならない。それからリゾート地への1週間の旅が始まる。そこでは、主人公は3人の女性スタッフのうちひとりを選んで、彼女に島を案内させたり、テニスやスキューバーやロッククライミングを楽しんだりすることになる。

 彼女達はそれぞれテニス等のインストラクターを兼ねているので、一般的には島の観光をしたりお土産物を買ったりするより、彼女達の得意分野の教えを請うのが普通だろう。だからと言って、その日の行動に何を選んだとしても、夕食のシーンでは何故か彼女達に教えてもらっていることになって話が進んでいるのは、どうだろう? これ以外にも、このゲームでは選択肢を選んでも次のシーンとの整合性が取れていない所が多々見受けられる。例えば、家に帰ったはずの彼女が朝のベッドの中に居たりするのだ。

 そして、凄い所では、
 「第一印象で、どんな女の子に引かれちゃいます?」と聞かれて、表示される選択肢が、「フローラル」・「シャボン」・「ムスク」・「つけない」の4択なのだ。これは「どんな(香水をつけた)女の子」ということで脱字なのかと思った。

 だが、次の選択肢で単なるシナリオ上のバグだと分った。だって彼女の次の質問「あなたの好きなスポーツっていったいなんですか?」で、出てくる選択肢が「映画鑑賞」・「音楽鑑賞」・「スポーツ鑑賞」・「アニメ鑑賞」なのだ。これはどうにもフォローできない。しかも、色々なパターンを見てみたら、これに関する正しい質問もゲーム中には存在していた。多分、それと間違えたのだろう。

 それに加えて、このゲーム、時々、メッセージが出るときに「MESS.478」とか変な表示が出る時がある。多分、これは表示させるメッセージの指定を間違えているのだと思う。

 そんな状態なので話はブチブチ、グダグダ状態。おまけに3人とも同じようなストーリー展開。どの話でもあっという間に二人は魅かれあって急接近でベットシーンに突入、そして彼女にスポーツを習っていると非常に珍しい「再開の貝」やら「再開の花」やらを見つけて、二人でそれを持ち合う、そしてエンディングという流れだ。

 ただ1つの救いは、ゲーム自体が1時間もかからずに終わることだ。ただ、CG鑑賞モードすらないので、簡単にプレイを終わらすことはできるが、本当にこれで正しいエンディングを迎えているのかどうか分らないのは何とかして欲しいものだ。

 でも、「CGモード」はなくても「カラオケする☆」という機能はある。ちゃんと歌詞も表示されるのだが、「カラ」でなく歌も流れるのはなぜだろう?

 最終的に分ったのは、「FooZee」もまたひとつの超空間だったということだ。
(タコマロ)

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