パールな気分で


〜明日に向かって歩こう〜


 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

6点

ブランド名 ジュエリー シナリオ

3点

ジャンル 恋愛シミュレーション 萌え萌え

3点

    せつなさ

8点

    素薔薇さ

4点

 


 このゲームは凄い。なにせ出てくる女性の人数が40人。しかも、この40人全員がフルボイスで、なおかつHシーンあり! 「戦争は数だよ」という某アニメの中将閣下の願いをかなえたような、まさに百花繚乱なエロゲーなのだ。

 それで、どんな設定になっているかと言うと、主人公は一流商社に勤める営業マンで、30日以内に一定の営業成績をあげないとリストラされしまうことになり、個人相手(全員女性)のセールスに精を出すことになるのである。

 個人相手にチマチマ物を売って、本当にお前は一流商社の社員なのかと疑問に思うのだが、どうやらこの部署の社員の多くが個人相手のセールスに専念しているみたいなので、これ以降は触れないことにする。

 さらに言うなら、主人公が扱う商品も凄いことになっている。いくら会社が何でも扱う一流商社としても、主人公1人が、化粧品から医薬品、アクセサリー、果ては大人のおもちゃ、有料の出会い系サイトの紹介まで扱っているのは、どうだろう? しかも、それらの試供品やら商品やらが全部、主人公のカバンの中に収まっているのだ。主人公のカバンは、まるでドラ○モンのポケットかと思える程なのだが、これもこれ以降は触れないことにする。

 当然、こんな商品を扱っての個人相手のセールスなので、売れても目薬とかノド用のスプレーとか金額的にたかが知れている場合が多い。こんな利幅の薄そうな商売していて、一流商社の社員として望まれる営業成績を満たせるのか、本当に疑問なのだが、こんな調子でも上司が誉めてくれるので問題ないのだろう。だから、これもこれ以降は触れないことにする。

 なんか設定だけを見ていると縛りが多くなってきたので、今度はゲームシステムを見ていきたい。

 このゲームは、タイプ的には育成ゲームにあたる。主人公には4種類の基本パラメーターがあり、それを訓練することで「話題」という物を入手することができる。この話題は、後で女性に対してセールスする時に使うことができ、それによって相手に関連商品を売り込んだり、Hをしたりすることが可能になるのだ。まあ実際のゲームでは、各々の女性に対して適切な話題を選び、さらに十分な基本パラメーターがあって、展開が進むことになる。

 それで、相手に商品を売り込むことに成功すれば、「営業値」という得点に当たる数値が上昇し、これが最終的にリストラの可否に繋がってくることになる。

 これだけ聞くと面白そうな話に思えるだろうが、実際にやってみると、そうでもない。何故なら、主人公の育成面に関しては均一にパラメーターを伸ばすのが、一番効率が良いみたいだからだ。あまりに低いパラメーターがあると、適切な話題をふっても相手の女性に無視される傾向がある。よって、あるパラメーターだけ一点集中的に伸ばして、その分野の商品を集中的にさばくとかの戦略が使えない。ここは、少し難易度が上がるが自由度を上げて欲しかった。

 それと、女の子との会話シーンなのだが、これについてはパッケージに解説が載っている。それを引用してみると、
『会話の流れは自分で作る! 会話システム「どきどきコミュニケーション」搭載!』
『「どきどきコミュニケーションシステム」搭載で、擬似リアルタイムの会話を楽しめます。女の子の知りたがっている情報を、自分からどんどん切り出して、女の子をリードしちゃおう! 女の子を上手く喜ばせれば・・・』

 実際には、この「どきどきコミュニケーションシステム」は、女の子に対して話題リストから話題をまず選び、そしてその会話を続けている間に、先に次に話題を先行入力していくという風に進んでいく。

 これだけ聞くと、話題がコンボの様に連なっていき、話が盛り上がっていって最終的に商品が売れたり、Hしたりする様に思える。確かに、こんな感じのゲームならば、擬似的な会話を楽しむことができるだろう。

 だが、しかし、しかし、実際にはそんな事は欠片も無い。何故なら、女の子が反応する話題は最高でも2つだけなのだ。それ以外の話をふっても、実にそっけない態度しか示さない。当然のことながら、話題がコンボになることなんで絶対にない。さらにリアルタイムでもないので、次の会話を先に選んでおく必要性は全くのゼロだ。

 結果的には、其々の女性に話をふることができる話題の数は決まっているので、当たりが出るまでセーブ・ロードを繰り返すことになる。そして、このゲームは、ここにもトラップが仕掛けられている。

 まずは、セーブ・ロードが使いにくいのだ。システムを呼び出して、セーブかロードを選択してからセーブポイントを選ぶ必要がある。しかも、デフォでセーブの方が選ばれているので、ロードする気でセーブポイントを選ぶと、漏れなく上書きしてくれる親切さ。さらに、数ページに渡ってセーブポイントが表示されるのだが、最新のセーブポイントのあるページを自動的に開く訳ではないので、それを探す手間がかかる。これに加えて、セーブ・ロードをするのにモッタリ感まであるのだ。本当に、この辺りの、操作性はもっと軽快にして欲しかった(クイックセーブは会話中にしか使えないが、そんなに悪くはないのに・・・)。

 そのセーブ・ロードの悪さに加えて、さらにスキップが全然使えないのが最悪さをいや増している。なにせスキップしていいて、「どきどきコミュニケーションシステム」に突入すると、自動的に話題を選ばないで、女の子との会話を最速で打ち切ってスキップを続けてくれるのだ。結果的に、このゲームで一番スキップが多用されるであろう会話シーンでは絶対にスキップできない使用になっているのである。本当に、このゲームはテストプレイしたのが疑問に思えてくる。

 それでも、攻略対象が40人と言うのは、実に素晴らしい。まあ、キャラデザが同じなので、流石に服と職業でしか見分けのつかないキャラが交じっていたりするのだが、そこは数で補うのだ。塗りの方も全体に悪かったりするが、そこも全CG数が300枚を超えているから物量で押し切るのだ。実際の攻略も、話題で「ダイエット」を取り上げたら、直に相手に強力を求められて、Hでダイエットしたりする様な強引な展開ばかりだが、そこは大量のHシュチュエーションでカバーだ。

 なんか悲観的な事ばかり書いてあるが、実際に1回クリアしてみると少しは感想が変わるかもしれない。自分も結構攻略できたなと思いながら、CG鑑賞を見てみて達成率が10%を切っていたのは、本当に良いショックだった。

 兎も角、二次大戦のアメリカ軍の様に物量で押すのが好きな人はプレイしてもらいたい。
(タコマロ)

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