悪戯 ぷれじゃー




 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

1点

ブランド名 GAIA シナリオ

2点

ジャンル デジタルカメラ盗撮純愛物語 萌え萌え

2点

    せつなさ

10点

    素薔薇さ

1点

 





 まず、このゲームのとある通販サイトでの宣伝文句を見て貰いたい。

 主人公は朱雀学園に通う平凡な学生、趣味のデジカメで女の子達を撮影するのが趣味。小遣い稼ぎのバイトを探していたら、1週間だけの撮影のバイトがる(注:入力ミスでなく原文から「がる」である)というので飛びついたら、それがエッチ雑誌の盗撮バイト。ターゲットは…3人の女の子。実際に盗撮を始めてみると意外と難しい。最後の手段は・・・

 「趣味のデジカメで女の子達を撮影するのが趣味」という駄文や「がる」さえ見なかったことにすれば、そんなに悪いゲームではないように思えるだろう。ゲームのジャンルも「デジタルカメラ盗撮純愛物語」という聞いた事もない代物だが、ここから最初は盗撮するチャンス欲しさで近づいたが、最終的には純愛になるというストーリーが頭に浮かんで来ても無理はないだろう。

 しかし、このゲームを発売日に手に取って実際に購入した人は少ないだろう。まあ、製作したのが「GAIA」ということは置いておいても、厚めのDVDトールケースにカラーコピーで刷ったようにしか見えない紙が入ったゲームなんて、今時の目の肥えたエロゲーマーが買う訳がない。なにせ、今時同人ゲーですらもっとマシな代物を創っているご時世だ。そもそも、このゲームの場合は売り場に並んでいることすら稀なので、そんな仮定すら杞憂に過ぎないのだが。

 一方、このメーカーの作品に詳しい人間でも、このパッケを手に取った時にはショックを受けただろう。無論、ショックを受けたのはカラーコピーにしか見えないパッケ絵にではない(これは何時ものことだからな)。そこに並んだCGが、以前にこの系列で製作された『制服パラダイス』の物と原画が同じなのだ。当然、リペイントはされてはいるのだが、全部見覚えがある画像。(一応、『制服パラダス』のリンクをつなげておくので、最初にそちらを見た方がより楽しめるでしょう)

 ただ、『制服パラダイス』はあくまで相手の女性から許可をとって写真を撮影していたので、この『悪戯』の説明みたいに盗撮していた訳ではない。ストーリーが違っている。まあ、このメーカーによくある過去作をリサイクルして新作を作成したと、自分も思っていた。

 しかし、ゲームを開始してみると、まず表示されるOPが『制服パラダイス』とほぼ同じ。しかも、リペイントされているのも、ゲームの題名が表示されるCGが1枚だけ。せめて、製作の「HYPERSPACE」の文字くらいは修正して欲しかったものだ。

 まあ、それでもOPぐらいは流用しても、このメーカーでは致し方ないとは思った。ただ、『制服パラダイス』は2000年発売のゲームで、それを2004年発売のこの作品にそのまま使うのは流石だと思う。それでも、きっと、本編になれば変わってくるだろうと予想していた。しかし、ゲームを続けても、殆ど違いがない。確かに最初に「朱雀学園に通う平凡な学生」との自己紹介はあるのだが、これが全然盗撮をしない(そもそも平凡な学生が盗撮なんかするのだろうか?)。

 実際のゲームの展開は、『制服パラダイス』のストーリー通り、投稿写真雑誌の写真家(兼ライター)の主人公がHな写真の撮影依頼をする流れで進む。それはもう、選択肢まで寸分違わぬコピーになってしまっている。相変わらず、「自分から掘り出す」の誤字もそのまま、「今でも注射は今でも嫌いだけど」の駄文もそのまま。途中に出てくる援交サラリーマンもブラッディロマンスの麻薬王の立ちグラのまま

 はっきり言って違っているのは、前作でテキストの「仕事」となっている部分が「趣味」に置換されているのと、CGがリペイントされていることぐらいだ。そのリペイントの方も、最初の内はパステル調で悪くはないのだが、前作と同じで急速に質は悪化し、最後の方は女の子だけ不自然にリペイントされていて、男の方は茶色一色で塗られている始末

 さらに、システムも前作の流用で、メッセージスキップはおろかメッセージスピードすら調節できないし、フルスクリーンオンリーしかない。 そんな訳で、ほぼ『制服パラダイス』と同じなので色違いでも集めたいというコレクターの方以外は、『悪戯』を買うより『制服パラダイス』を買うことをお勧めする。そっちの方が安いしね。

 それでも、どうしてもこのゲームが欲しいと思う物好きな方に注意しておくが、このゲームの題名は『悪戯』だが、読み方は『ぷれじゃー』なので気をつけて欲しい。なぜ「悪戯(mischief、a trick)」で「ぷれじゃー(pleasure)=楽しみ、欲求」になるか分らないが、そんな事言ったら、中身だって何考えているか分らないので、これはこれで名は体をあらわすってことかもしれない。

(タコマロ)

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