このゲーム、秋葉原の某店にてワゴン品で売られていた。パッケージを見る限りカードゲームであることは分ったのだが、色々とゴテゴテとシールが張られていて肝心なゲーム内容が分らない(結果的にはパッケにはカードゲームのシステムの説明はなかったけど)。まあ、千円出しておつりがくる価格だったので、購入してみた。
それで、カードゲームについては脇に置いておいて、まずはシナリオについて見てみたい。このゲームの主人公は親が借金を残して自殺したために苦労して大学に通っている。そんな主人公の元に、なぜかお金持ち学校「ぷに☆ふご〜学園」、略して「ぷに学」への教育実習の通知が来る。まるで身に覚えがないが、とりあえず主人公が学園に来て見ると、この学園は金持ちが子弟を使っておこなっている巨大な賭博場で、そのトップが主人公の破産の原因となった赤城財閥であることを知るのである。そして、復讐のために、主人公もこの学園で行われる賭博(勝負)に参加することになる。
こんな導入だと、多少は真面目なゲームかと思わせるが、ストーリー自体は脱力系かつ投げっぱなしなギャグで構成されている。なにせ、主人公がこの学園に招待された理由さえ、複線にも何にもなっていなくてオープニングであっさりと明かされてしまう。
しかも、その理由が、幼馴染の家が凄いハッカーで手を回してくれたらしいのだ。それだけならご都合主義としても良いのだが、この主人公を助けてくれるヒロイン(?)役の女の子の格好が、制服でなくなぜか黒い軍服。さらに、胸には銀の鷲の紋章をつけ、腕には卍が少しずれたマークの腕章をつけている。彼女は見た目もアレだが、言動の方もアレだ。なにせ、その主人公と会った時の台詞が「この学校はお金持ちがいっぱいいるから借金も返せるよ! いっぱいお金を稼いで殺し屋を雇って赤城源十郎を暗殺するといいよっ!」ときたものだ。はっきり言って、主人公の援助者だけど、こんなドイツでは見た目だけで逮捕され、他の国でも行動で逮捕されそうなヒロインはいらない。
まあ、このゲームは他の女の子もろくなのが居ない。なにせ大阪人、中国人から始まって、少女小説の作家、マッドサイエンティスト、果ては魔法少女、悪魔、幽霊までいる始末。しかも、平気で同じ学校の生徒の暗殺を試みている奴までいる体たらく。それでもギャグだから我慢できる範囲だったけど、友人にニワトリのヒヨコをチョ○ボのヒナと偽って売りつけている所は引いた。まあ、この詐欺の被害者も、カードゲームのイカサマ技で相手から20億ばかり奪っていたから、どっちもどっちなのだが。
兎も角、このゲームのキャラの見た目は全員プニだが、キャラ性は灰汁の強くて、あまりお近づきになりたくない輩ばかりだ。基本的には、ヒロイン達は、主人公の対戦相手としてしか存在価値がないし、その主人公も何故か相手が負けると鬼畜に襲いかかっているので、あまりストーリーに関しては楽しめなかった。この辺りのノリはアリスソフトのゲームと感じが似ている気がするので、あのノリが好きなら楽しめると思う。
それで、肝心なカードゲームシステムの方だが、このカードゲームは主人公がマグロ漁船の上で考えたオリジナルカードゲームらしい。そのルールだが、まずカードには1〜13の数字がふってあり、各数字には4種類のマークがある。それにオールマイティーとして使えるカードが1種類2枚存在している。
そして、全部のカードを各プレイヤーに配り、それから最初のプレイヤーが場にカードを出し、その次のプレイヤーはそのカードより大きい数字のカード出すことができる。こうやって、全員がパスするまで続けて、全員がパスしたら最後にカードを出したプレイヤーが再び新しいカードを出す。これを続けて手札を全部無くしたら勝ちとなる。
例外として、同じ数字のカードは同時に出すこともでき、次のプレイヤーがカードを出すには、それと同じ枚数のカードでそれ以上の数字のカードでなければならない。また同じマークなら数字が連続しているカードを3枚以上・・・
まあ、要するに「大貧民」だ。主人公がこのゲームを説明した時も、「いわゆる大○民ですね」と即ツッコミを入れられている始末だ。
ただ、基本の大貧民に少しオリジナルルールが加わっている。だけど、地方ルールが大量に存在しているメジャーなトランプゲームだけあって、もしかしたらそんな変種ルールなのかもしれない。それらを一応説明しておこう。
まずは4枚以上同じ数字のカードを同時に出すと、カードの価値がゲーム終了まで逆転するルールが存在している。それと、最後にあがる時のカードは、その時に最高のカードではあがれないという制限がある。これらは、巷でも普通に採用されているだろう。
後は、
最強であるオールマイティーのカードを出されても、最弱のカード(このゲームでは「わら〜」マークの1)だけは出すことができて、強制的に場が流れる。そして、それを出したプレイヤーが次の親になる。
同じマークのカードを連続で出すと、それ以降はそれと同じマークのカードしか出せなくなる。
連続したカードでも一枚でも6を含んだカードを出した瞬間に場が流れて、それを出したプレイヤーが次の親になる。
こんな特別ルールが存在している。
そして、ゲームは4人一組で行われる。さらに、主人公はその内のひとりと賭けを行う(つまりサシウマ)。これに勝利することで、お金を得てHシーンを拝めて、校内のランキングを上げることができる。この校内ランキングでゲームに誘うキャラクターが代わってくる。最終目的である、赤城財閥の孫娘と闘うためには、主人公は最低でも学園4位のランキングが必要になる。カードゲームに登場するキャラは主人公以外に10人居るので、つまり7人を破る必要があることになる訳だ。
それと、このランキングは大貧民の特有のルールである敗者が勝者にカードを渡す際に、さらに渡す枚数に修正を加える。これが問題で、主人公が最低のランキングで勝負を始めると、何と13枚中6枚も交換しなければならないのだ! はっきり言って滅茶苦茶なハンデである。実際に、6が最強というルールがなければ、普通にゲームしていれば三位を取ることもできないだろう。
そんな時のためにイカサマ技があるのだが、はっきり言おう、そんなの使わなくても十分三位は狙える。一度、三位になれば、後はけっこう楽に一位を目指すこともできる。それ位敵が弱いのだ。13とオールマイティー、それと手札が悪い時は12の枚数とマークを記録しておけば、イカサマ技がなくても楽に勝ちあがれるだろう。これに関しては難易度調節をつけるか、もう少し工夫して欲しかった。
さらに、このカードゲームをつまらなくしているのは、演出面だ。まず、音楽が到底カードゲーム中とは思えない爽快感のない音楽をしている。しかも、誰かが最後の1枚になっても音楽に変化がない。それ所か、誰かがあがっても何の効果音もならない。当然、プレイヤーがあがっても何の音もないし、何の演出もない。
加えて、操作面もいまいち悪い。それによる操作ミスで負けた時のショックがあまりにもでか過ぎる。それでも、暇な時に少しプレイしてみようと思う時があるのだが、CDレスではおちおちプレイも楽しめない。
このゲームの製作者は他のゲームの面白い所を分析しようとは思わなかったのだろうか? 思っていたなら、もしくは他のゲームが面白い理由が分るなら、これ一作がメーカーの処女作兼最終作ということもなかったか。
因みに、多くのキャラがいるこのゲームの中で自分が一番好きだったのは、対戦相手でなく主人公にイカサマ技を教えてくれる保険室の先生だった。この人、このゲーム、ただ1人の非ぷにキャラ。だけど、極度のオタク(ヤオイ好き)で何でも漫画(とくにH×H)に置き換えて説明するのは笑えた。
(タコマロ)
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