ぷらねこ

PLANET OF THE CATS


 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

5点

ブランド名 An*tique シナリオ

8点

ジャンル SFおいしゃさんニャドベンチャー!! 萌え萌え

8点

    せつなさ

5点

    素薔薇さ

6点

 





 「PLANET OF THE CATS」という副題からも予想ができるように、このゲームはSF物だ。しかし、難しいことはない。なにせ、ゲームの開始早々、画面に表示されるのは、金色のフィルムに囲まれた白ネコがワォーンと吼えるシーン。そして、その次に待っているのは「A long time ago in a galaxy far, far away...」 の英文。当然のことながら、その後には、このゲームのマークが青白い光を発しながら向こうに去っていく(このシーンはなかなか綺麗)。さらに、「宇宙、それは最後のフロンティア」の台詞まで出てくる始末。

 もう完全にパロディ物の塩梅だ。因みに元ネタを書いておくと、ライオンが吼えるオープニングロゴはアメリカの映画制作配給会社のMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー社)のもので、遠い昔、遥か彼方の銀河はスターウォーズ、それは最後のフロンティアはスタートレックだ。

 他にもオープニングにはツッコミ所があるのだが、それをしていると話が進まないので、それでは、ゲーム本編を始めてみることにしよう。このゲームの主人公ジョージ・平良(タイラ)は、地球連邦国の宇宙医療局のスタッフとして働いている。彼の任務は地球の植民地星を宇宙船で回り最新の医療知識や技術を伝えることである。そして、平良(タイラ)は、エロゲの主人公としては珍しく、医学知識だけではなく医師の資格も保有しているエリートさんなのだ。

 そして、彼が新しい惑星に向けて航行中、謎のエネルギー波を受け、とある惑星に不時着してしまう。ただ、運が良いことに、その惑星には知的生物が生息していたのだ。しかも、その原住民はネコミミ、ネコシッポ、ネコ目を備えていた。つまり、主人公が不時着したのはネコの惑星つまり、「PLANET OF THE CATS」だったのだ。

 まあ、広い宇宙、地球における猫に近い形態をした種族からヒューマノイドタイプの知的生命体が生じることあるだろう。実際、SFの世界ではネコ人間は比較的メジャーな種族なのだ。

 ただ問題点は、このネコの惑星の種族が話す言葉は主人公と同じ言語だったのだ。それに、主人公は気づかないが、彼らの文化の多くが我々人類に由来しているのも明らかだ。なにせ、ここのネコ達は、ジャガイモを栽培してコロッケや肉ジャガを調理し、午後には紅茶とクッキーでお茶会を開くほど人間らしい生活を送っている。しかも、この惑星には主人公と同じ人間も存在し、ネコの従属種族という立場に置かれているらしい。

 それでも、このゲームはネコミミ少女とのHをすることに主眼を置かれたゲームだ。だから、あんまり深いことを考えずに、ただ手っ取り早くネコミミを出したくて、こんなストーリーになっていると、この時点では思っていた。なにせ、ゲームジャンルの方も、「SFおいしゃさんニャドベンチャー!!」という、ふざけた代物なのだから、こう思うの当然だろう。

 実際に、ゲーム前半は、不時着で壊してしまった家の弁償をするために、主人公は唐突に人間のお医者さんとして働くことになる。キャラの姿が全員ロリっぽいこともあって、まさに、「SFおいしゃさんニャドベンチャー!!」らしく、ほんわかコミカルな感じで進んでいく。まあ、主人公がエロゲーの主人公としては珍しく、医者として立派な人物であることが例外だったぐらいだ。

 しかし、話が進んでいくと、この惑星には謎ばかり存在していることが分ってくる。まず問題なるのは、主人公の飼っていたネコまでが、この惑星に不時着するとネコ人間になってしまったことだ。それ以外にも、ネコミミ族は地球の中世程度の科学技術しか持たないのにもかかわらず、この惑星の何処からは確かに通信が発信されているのだ。しかも、それは確率論的に考えると、主人公の船と同じスカイ・コム社製のコンピューターのコードを使用しているとしか思えないという。他にも、禁断の地である山があったり、医者が特権階級に独占されていたり、本当にこの惑星は怪しい所ばかりなのだ。ただ、これ以上ツッコムとストーリーを全部ばらすことになってしまうので、この辺りで話については終わらしておくことにしよう。興味があったらプレイしてみることを勧める。

 次はCGについて見ていこう。原画は森野うさぎ氏、ロリ、けだもの耳にかんしては大御所の先生だ。実際に、このゲームでもほぼ耳装備かつ、攻略キャラの身長も最大で155センチととても低めになっている(ただ異種族と言っても、一番小さいキャラが80センチなのはどうだろう)。ただ、ほぼキャラ原案なのかゲーム中のデッサンの狂いや塗りの甘さはあるので、過剰の期待は禁物だ。

 システム面については、バグがあるので、まずプレイの前にはパッチを当てて欲しい。それに加えて、スキップ機能があまりにスピードが遅くて使えないのはなんとかして欲しい。はっきり言って連打の方が早い。一応、Ctrlキーを押せば高速のスキップは可能だが、この機能では既読・未読関係なくスキップするので使いづらい。

 しかも、このゲームは、共通パートの割合が多い。なのに、スキップに問題ありなのは勘弁してもらいたい。さらに、クリアのためには途中のネコクイズで完全正解しなければならないのだ。ここを完全正解でなく合格ラインで済ませてしまい、自分はノーマルエンドを踏みまくって時間を無駄にしてしまった。選択肢の数自体は少ないゲームなので、そこだけを気をつければ簡単にエンディングを制覇できるだろう(ただ共通パートの多さにウンザリするかもしれないが)。

 最後にまとめると、単なるHゲーに思わせておいて、意外としっかりした話もあるので、ストーリー面が気になる人でも楽しめると思う。逆に、ネコミミパラダイスを期待する人は、プレイしない方がいいと思う。ただ、ゲーム自体が、秋葉原の某風船ではワゴン入りしている程なので、少しでも気に入ったらプレイしてみてもいいとは思うが。

(タコマロ)

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