まず、このゲーム、パッケージのCGが凄い。はっきり言えば、下手。詳しく説明すれば、まるでシロウトの絵の様に線がヘロヘロで、絵の真中にいるメインヒロインの正中線もガタガタ、無論塗りもいい加減。実際に、ここでお見せできないのが残念だが、一見の価値だけはあるので興味のある方はエロゲー通販サイト等でパッケ絵を確認してみて欲しい
しかし、そもそもパッケ絵と言えばゲームの顔も同然。これだけで買ってしまい地雷を踏んでしまう人間が数多といる中で、あえてこれで良しとするメーカーさんを愚か者と考えるべきなのか、それとも正直者と考えるべきなのか、判断に悩むところである。
まあ、実際に製作しているのが、「TABLET」、つまりあの「株式会社 ハイパースペース」だから何を考えているのかなんて詮索するだけ無駄なので、実際のゲームの中身に入っていきたい。
すると、オープニングなんて前座は必要なしと言わんばかりに、いきなりゲーム本編が始まる。これが、主人公が転校して来るシーンなのだが、「新しい友達を紹介します」の女教師の台詞の後に、現れる立ちグラと自己紹介。この主人公、ロンゲで中々の美形。エロゲにしては珍しい奴だと思っていたら・・・・・・、実は、この立ちグラ、女教師のモノだった。男と女だから見間違える訳ないだろうと思うのが普通だが、そこはそれハイパースペースらしい凄いレベルのCGに加えて、その紛らわしい描写で間違えない人間の方が少ないだろう。
因みに、他のCGも、こんな感じで凄いことになっている。まず、キャラの絵柄がシーンによって非常に違う。先程の女教師も攻略対象の一人でCGが結構あるのだが、それも学生っぽい物から大人の女性まで幅が広いのだ。さらに、こんな時にお約束である、伝統と格式にのっとった髪の毛の色によるキャラ判別法も、キャラによっては髪の色が青から黒または紫まで変化したりするので使えない。話の流れを把握しておくか、音声の判別をしないと、時々、自分が何をしているか分からなくなるので、実際にプレイする時は注意して欲しい。
まあ話をまたシナリオの方に戻すと、この主人公、転校早々「この学園に来て最初に気がついたのは、女たちが俺に興味を持っているのではないかということだ」とか凄いことを考えている奴なのだ。転校生が興味を持たれるのは当然なのに、それに気がつかないとは、明らかにコイツは馬鹿&自意識過剰に思える。
ただ、パッケの説明には「転校生の君を襲う女たちの性の饗宴!」と書かれている。だから、一見優等生風のクラス委員長に「この学園には、いろいろと規則があったりするの。最初は戸惑うかもしれないけど、でもね、すぐに慣れるから心配ないわ」なんて言われると、実は裏の意味があるのではないかと疑ってしまうこともあるだろう。そして学園では日夜インモラルで背徳的な世界が繰り広げられるのでは、と期待していると、足をすくわれことになるので注意して欲しい。
そんな状態なのは、年中発情している件の女教師と、主人公だけ。残りの人間は(ストーリーの分岐次第では唐突に人格が変わる事があるが)、普通のギャルゲーの登場人物である。女教師は置いておいても、主人公は特に変である。なにせ、コイツ、ゲーム中に考えていることの半分はクラス委員長を襲う事なのである。しかも、ただ夢想するだけなら兎も角、計画を立てて実行しようとまでするから始末が悪い。
まあ、襲う、襲わないは選択できるので問題は無いのだが、襲わないと純愛物の粗筋だけの展開になって、何の出来事も無く委員長と結ばれてエンディングになってしまう(しかも夢想シーン以外はHシーンなし)。襲ったら襲ったで、殆どの場合は急転直下にエンディングになってしまうのだ。おかげで、長くて1プレイは15分程。
これでも、ハイパースペースにしてはマシな話だとは思うのだが、もう少し描写とか事件とか増やしてストーリーにメリハリをつけて欲しかった。もしくは、某やきにく店ゲームの様に、もっと異次元な風味を強く出してくれた方が、記憶に残って良かっただろう。ハイパースペースながら、単につまらない学園物(一部凌辱あり)の粗筋物になってしまったのは、非常に残念と言える。
(タコマロ)
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