あの『らいむいろ戦奇譚』を、貴殿はご存知であろうか? まあテレビアニメにもなっている程などで聞くだけヤボな事だろう。そのアニメの方は、パンツがモロに出る事なんて単なる軽いジャブに過ぎないという、本当にテレビで放映しているのかと疑問に思ってしまう代物だった。そのあまりの突き抜けっぷりに、ある意味感動すら覚えたものだ。(余談ながら、このアニメを神戸のサンテレビさんは、夕方の6時に堂々と放映したらしい。まさに漢である。)
で、この『らいむいろ雀奇譚』は、その関連の麻雀ゲームなんだが、そのテレビアニメの凄さに、前作『戦奇譚』の出来を完全に忘れていたようで、ついつい発売日に買ってしまったのだ。
実際にやってみたら、確かに絵は綺麗だし声優も上手い。それに当然バグは無いし、システムもスキップが少々遅いことを除けば問題点はない。ここまでは、流石はelf、ちゃんと造っているな〜と思えるものだ。でもね、残念ながら、やって面白いゲームではないのだよ(私にとってはね)。
中身的には、こっちはelf恒例のとも言える『オールスター脱衣雀』シリーズと違ってストーリーがある。それも、『戦奇譚』のパロディで、あの世界でのスタンドである礼武(ライム)を使うのに麻雀の力だ必要だと言う設定になっている。
そんな訳で、前作の色々な事が強引に麻雀と麻雀用語に変換されている。例えば、教師役の主人公も、今回の役所は麻雀教師。他にも、『戦奇譚』では、主人公の元恋人が記憶喪失で見つかり、彼女の為に礼武隊の面々が千羽鶴を作って送るというイベントがある。この時は、鶴の折り方を知らないメンバーの一人が、つっぱって一人で人形に送ろうとする展開になる。それが、このゲームでは以下の様なバカ展開だ。
「よく言うじゃないですか、病気の人に回復を祈って千点棒を送るって」
(言わねーよ!)
「わたくし・・わたくし、実は千点棒がわからないんです」
(お前、人があれだけ麻雀のルールを教えているんだから、点数が分からないなら兎も角、いい加減、点棒の種類くらいは覚えてくれ)
こんな感じに面白い所もあるのだが、何でもかんでも麻雀ネタにすると言うのは、一発芸もしくはパロの4コマ漫画向けのネタだ。これを本編まるまる続けるのには、並大抵でないライターの腕が必要になるだろう。結果としては、このゲームでは上手いこといっていない。
さらに言うと、このゲームのAVG部分をやっていると、まるで自分がスタンド能力に目覚めたかの様な気分を味わってしまった。簡単に言うと、先の展開が読める、読める。まあ、それだけ王道の展開と言えば、王道なんだが、逆に言うと単純につまらない代物である。
これがアニメの台本なら、絵の動きなどがあって悪くないのかもしれない。でも、現在のゲームでは止め絵、それに声優の演技力を生かすにも、先に文章が文字で出てきてしまうので先に読んでしまう。それを考えると、ゲームとしては、文章にもう少し捻りとか描写とかを加えて欲しかった。
そんな訳で、イマイチのシナリオは置いておいて、次は、麻雀の部分に移りたい。麻雀は四人打ちで、○○に勝つとか、1番を取るなどの条件を満たせばゲームクリアで、シナリオは先に進む。
まあ、難易度は非常に低いのでサクサク勝利できる程度である。普通にやっていれば1位を取るのは難しいことではないだろう。
ただ、この麻雀、実は勝利条件を満たすだけでは、貰える判定は「乙」にしかならない。さらに、この上に4万点以上(25000点持ちの30000点返し。トップにはプラス20000点)で勝利をしないと「甲」判定を貰えないのだ。これは、いかに相手がダメと言っても、ハコ下なし(持点がマイナスになったら即終了)なので非常にキツイ。
しかも、前作で成績が悪いと話をスキップされたトラウマのせいで全勝負「甲」判定を目指して頑張ってしまった。だが、「甲」判定は壁紙のゲットの為にしか意味が無し・・・・。どうやら壁紙のいらない私には無駄な苦労だったようだ。
まあ、それでも麻雀ゲームとしては悪いレベルではなかったと思う。シナリオ部分を考えなければ、悪くないゲームなのではないかと思う。
(タコマロ)
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