リゾートBOIN






 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

8点

ブランド名 CROSSNET−Pie シナリオ

4点

ジャンル 新・美乳派宣言!リゾートADV 萌え萌え

7点

    せつなさ

8点

    素薔薇さ

5点

 




 以前、ここでも取り扱ったが、『BOIN』の続編にあたるゲームが、この『リゾートBOIN』である。前作の『BOIN』について詳しいことはリンク先を読んでもらいたいが、あのゲームは、何と言っても原画家の「八宝備 仁」さん書かれる胸の描写の素晴らしさと、主人公の性格の凄さが印象的だった。

 そして、そのゲームの続編が出るという情報を聞いた時、正直言って心が動かされた。しかも、主人公は前作と同じ。あのハイパーヘタレ、もしくはマスター・ヘタレ、またはヘタレ・ザ・グレート、人によってはアーク・ヘタレ、一部地域では三国一のヘタレでもいいだろう、兎も角、アイツが帰ってくる。瞬間に頭の中にネタになるという考えがよぎったが、流石にあの苦痛は繰り返すのはどうだろうかと思った。

 しかも、主人公は仕事から逃げ出して南国のリゾート地に隠遁中とのこと。どう贔屓目に見ても前作から成長しているようには思えない、いやむしろ悪化している。これでは「昔の俺よりヘタレなのは、世界広しと言えども、今の俺だけ」ってレベルだ。

 だが、流石に製作者の方も、主人公があのままでは売れるモノも売れないと、やっと分ったのだろう。後になって、主人公の祖母(兼上司)が主人公の日頃の苦労をねぎらって奄那土島(あまなつとう)という南の島の休暇を用意してくれたというように、ゲームの内容が180度変更された。それにしてもゲーム雑誌に内容が掲載されて、それから大きくそれが変更されるゲームも珍しい。

 そして、ゲームの原画家は以前と同じく「八宝備 仁」さん。「新・美乳派宣言!リゾートADV」に相応しい、雑誌などで段々と公開されるヒロイン達の素晴らしいCG。エロ重視らしい、内容。正直言って、ちょっと期待させる内容だった。

 そして発売されたゲームは、やっぱりアレだった。

 この手のエロ重視のゲームは、レンガ壁に例えれば、エロの部分がレンガでストーリー部分がセメントにあたる。つまり、極論を言えば、ストーリーなんてエロをつなげるためだけに存在すればいい。だが、その少しあればいいだけの繋ぎの部分が凄いことになってしまっている。まあ、エロ重視のゲームだから、現代モノにも関わらず、人間を襲うエロい大蛸がいたり、謎のツタが生えた植物がいたりすることは許そう。だが、エロに関係ない所で、あまりに強引な展開にクラクラすることが多いのは問題だ。

 例えば、主人公がこの奄那土島に長逗留することになった原因からして凄い。主人公は荷物が盗まれ、帰りのチケットも金も失ったので、しばらく海の家で住み込みのバイトをすることなる。普通の社会人だったら借金してでも戻って来るところだろうが、まあ学校の理事長である祖母が、そこで働けと命令するのだから仕方がない。それどころか、アルバイトの女性陣もいるので、むしろラッキーというところだろう。この辺りは非常識だが、主人公が、この奄那土島に長期滞在しないと話が続かないので、ご都合主義だが許す場面だ。

 問題は、その主人公の荷物の盗まれ方だ。なんと主人公は、海水浴場のロッカーに有り金全部と帰りのチケットまで入れている無用心な奴なのだ。いくら無用心としても、せめて帰りのチケットぐらいはホテルにおいて置いて欲しい。まるでRPGの冒険者のように役に立ちそうな物は全部持って歩く主人公の行動も凄いが、それより凄いのが、この主人公の荷物を奪った泥棒だ。なにせ犯人はサル、こいつがなぜかマスターキーを使ってロッカーを開けて、主人公の荷物を盗んでくれる。そして、主人公の全財産の入ったバックは、サルに海に捨てられ、さらに、そのバックは巨大なサメに喰われてしまう。この展開は、ナンセンスというにも程がある。

 因みに、このサル、天罰が下ったのか展開によっては、イノシシに殺されて昇天してしまう。おまけに、そのイノシシもクマに殺されてしまい、そのクマはスカンクを投げつけた主人公にやられて逃げていく。この展開に何の意味があるのか分らないが、クマやイノシシのCGまであえて準備しているのだから、きっと高尚な意味でもあるのだろう。

 他にも、露天風呂(混浴)に女性と共に行ったら、なぜかクマが先客でいたりする。まあ、これはお約束のギャグだとしても、なぜかクマと平然と話せるキャラクターがいる。しかも、これがメインヒロインの一人なのだ。結果的に、クマと楽しく談笑する女性陣を置いて、一人寂しく先に帰る主人公。一体、このイベントのどこで笑えばいいのだろう? 訳が分らない。

 また、このクマと平然と話しているヒロインの話だが、個別ルートに入ってもアレな展開がまっている。このヒロインが幽霊に取り憑かれて、これまでと違った行動をとるイベントが起きる。それで、彼女の場合は、以前好きだったのが神秘学、つまりオカルト系で、そのことにまったく全然興味がなくなってしまうのだ。この辺り、ヒロインとしてどうかと思うが、これが彼女の魅力だからおいておこう。ここで、主人公がオカルト趣味的な行動をして、取り憑かれた彼女を呼び戻そう&試そうとする。

 ただ、その行動が凄い。植物園で巨大ハエトリグサを見せる(そしてこれに主人公が挟まれる)。次は口笛で魔物を呼び出してみる(しかもドラゴン+フィッシュみたいな怪物が本当に現れる)。挙句の果てには、UFOのアブダクション(誘拐)されそうになる始末。普通の彼女だったら狂喜乱舞する事件だが、当然相手は冷ややかな反応しかみせてくれずに、主人公が一人で空回りしてしまう。しかし、魔物やUFOは専用CGまで用意されており、その意気込みは分るのだが、このイベントも、どこで笑えばいいのだろう? 訳が分らない。

 基本的にエロ重視のゲームなのだから、こんな変な展開を入れておく必要はないだろうと思う。それでも所詮は繋ぎ部分、エロ部分がしっかりしていれば問題ないのだが、これも今一なのだ。最悪ではないのだが、あんまり描写とかがエロくない。まあ、これに関しては、標準といったレベルなので悪くはないのだが、他の部分のアレさ加減を含めると、全体としては良くはない。

 ただ、それでも「八宝備 仁」さんの原画は素晴らしい。そして今作は前作と違って塗りの方もグットだ。それに、立ちグラやエロCGも差分を含めてたくさん用意されている。背景もリゾートぽくっていい感じだ。おまけに、ゲーム中に釣りイベントがあって、コンゴウフグ、ネンブツダイ、メジナ、ツノダシ、イシダイ、キュウセン、メジロザメ、セブラウツボ、ナンヨウハギ、ミギマキ、ヌマガレイ、オニカマス、トノサマダイ、キュウセン、カクレクマノミ、アオブダイのCGまで用意されている。しかし、北方系のヌマガレイがどうして珊瑚礁の魚、セブラウツボと一緒に釣れるのか、もう少し考えて欲しいものだ。まあ、そんなマニアックなことはおいておくとしても、こんな無駄なことに力を使わなくてもいいと思う。

 全体として見ると、最高級の食材を入手したのはいいが、ちょっと料理が下手なように思える。

 それで最後に、ヒロイン紹介。

 飯井原なお
 前作から引き続いての登場のキャラ。以前は主人公の教え子だったが、現在は卒業して女子大生。よってゲーム開始時から既に主人公のことが大好き。胸が前作の102cm(釣鐘型)から108cm(デカメロン型)に成長したが、そこに栄養を取られてしまったのか知性が急速に減退してしまった。今では、単に食べてHするだけの馬鹿キャラ。

 筑紫野みつぐ
 筑紫野財閥の御令嬢で、飯井原なおと同じく主人公の元教え子で、飯井原なおとは大親友の関係。前作からのオカルト好きの常識知らずは相変わらずだが、以前はちょっと寂しがりみたいな所があったが、今作ではそんなモードは完全になくなり完璧なゴーイングマイウェイ。胸は89cm(おわん型)から86cm(肉まん型)に減少。でも見た目は大きくなったような。

 新条叶
 主人公とは空港で出会って、即惚れられた。ダイナマイトボディで何でもエロに変換するピンク色の脳細胞の持ち主。胸のサイズは105cm(ラ・フランス型)。しかし、どこでも目を開けて、変な言葉を繰り返しつぶやきながら寝るのは、不気味だからやめてもらいたい。

 宮鴬住藍銀煤竹出雲守明朝仁ミカ
 いきなり苗字が長い。因みに読み方は「クオウズミアイギンススタケイヅモノカミメイチョウジン ミカ」。私がプレイしたゲームの中でもっとも漢字の数が多い名前を持つキャラだ。

 気が強くてすぐにパンチ、キックの出る鉄火な姉御タイプ。それでいて、意外と可愛いもの好きで、女の子らしい面もある。新条叶さんといつも一緒にいるが、はっきいり言ってよく分らないコンビだ。

 この島にはサーフィンをやりにきた。サーフィンの腕前は、彼女を追って雪辱を晴らしに世界チャンピオンが現れるほどの実力の持ち主。そして、伝説の大波に乗りながら、この世界チャンピオンの言った「宮鴬住藍銀煤竹出雲守明朝仁ミカ! サーフィン、たの、しい、な!」がこのゲームで自分が一番好きな台詞だ(因みに、このゲーム主人公以外は男性陣も音声あり)。

 衣更麻耶
 主人公のイトコ。主人公のことを昔から慕っていた。同じイトコの関係であることからも前作の飯井原なおと同じ役回りのキャラ。胸は76cmのマナウメ型のこのゲーム唯一の貧乳キャラ。ちょっとパンチ・キックが多いが、アレな性格が揃っている面子の中では、普通人。

 天宮桃菜
 衣更麻耶の親友。麻耶と一緒に海の家トリトンでアルバイトをしている。つまり、主人公とは途中で同居する関係。実に性格がいい良い子、ただ天然のドジッ娘で、壊滅的料理の腕と壊滅的な食器の破損率を誇る。

 こんな感じでキャラは2人1組になっている。だからちょっとストーリーに共通ポイントが多い。それにしても、何で、主人公がこんなにモテるのだろう、疑問だ。

(タコマロ)

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