VIPER−RSR(体験版)


 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

−点

ブランド名 SOGNA シナリオ

−点

ジャンル 体験版 萌え萌え

−点

    せつなさ

−点

    素薔薇さ

−点

 


 このVIPER−RSRはあのソニアが5年間も製作していた事で有名な作品。その話題性だけあって、その体験版ひとつとっても、その入手には雑誌の一部を切り取り、切手を同封して送る必要がある程の注目でした。その入手に諦めていた自分に、何とソニアさんが体験版を無料で送ってくれたのです。何て親切なメーカーなんでしょう。きっと、切手を送った人にはもっと素晴らしい物を送ったのでしょう。

 しかも、郵送と言う不特定多数が手にする可能性がある手段を使っただけに、体験版のパッケージに『このCD−ROMは18歳未満の方への配布はできません。ご注意ください。』とご丁寧に注意書きをしてくれるとは、ソニアさんの企業倫理の高潔さには頭が下がります。18禁のCGが載ったパッケージを薄い透けるビニールで包装して送ったりする名前は忘れましたが、どこかの会社や、実際の作品とはプログラムからして違う高度な体験版を送ったりする某S社には、ぜひ見習って欲しいものです。

 さて実際に中身を開けてみます。すると、〜大変お待たせしました!!〜という書き出しのチラシが目に入ります。そこには、何と発売日変更のお知らせが、販売日が5月31日から6月28日になるそうです。「今、しばらくお待ち下さい!」とのこと。流石、ソニアさん、「お待たせしました」で始まり、「今、しばらくお待ち下さい」で閉めるとは。これがブラックユーモアという物ですか、感心しました。

 それでは、デモムービーから楽しみましょう。アニメーションは本当にお世辞抜きで良いです。

 そして煽り文句も非常に秀逸。

 戦闘シーンは緊張感あふれるリアルタイムバトル!!
 製作着手から5年
 作画に三年半を費やし
 遂に完成!
 間近!!


 自分は「男坂」を思い出しました。特に最後の画面一杯に広がる「間近!!」の大文字は爆笑物です。何時見てもソニアさんの文章には感心させられます。

 さて今度は、体験版に移りましょう。いきなりOPがありませんが、これは製品版に期待という所でしょう。しかし、主人公の「エラン」の声が非常に下手なのが気になります。無論、ソニアさんと言えば有名声優、本当は驚きのあの人が声を当てているのでしょうが、体験版では問題が起きない様に社員さんを使っているのでしょう。これは本編をやるのが楽しみですね。

 そして最初の家から外に出る主人公、そこは見慣れた見下ろしタイプのマップ。どう見ても高画質のDQです。しかも、ご丁寧にも、後で仲間が増えるとジャコウネズミの様に主人公の後ろをついて行きます。これはソニアさんのDQへのオマージュなんでしょう。さすが洒落てますね。でも、ダッシュぐらいは体験版でも付けて欲しかった。あと柱の後ろ(影)の部分に入れませんが、きっと本編では城の柱の影に強いアイテムが隠されているのでしょう。本当に本編をやるのが楽しみですね。

 さて街の中を色々と回ってから、訓練と称して外に魔獣を倒しに行きます。
遂にRPGの華、戦闘シーンです。外を歩くとボケた鼠の怪物が出現しました。なんか存在自体が無駄な様なアニメーションで敵が踊ってます。まあ体験版だからこんな物でしょう。

 この緊張感あふれるリアルタイムバトルですが、いきなり凄い出来です。涙が出てきます。戦闘方法は、FFの様にこちらのバーが伸びて最大値になったら攻撃の選択が可能です。でも最大値になって選択しないで放置しておいても、敵は目をキョロキョロしたりして、こちらの行動を見守ってくれます。なんて初心者にも優しいリアルタイムバトル。流石、ソニアさんは違いますね。

 また何ダメージを与えたとかの表示がありませんのも、戦闘にリアルさを求めた為でしょう。まさか、あのソニアさんが、そんなことを出来なかったとか、そもそも思いもつきもしなかったという事はありますまい。

 それで、モンスター毎に攻撃をくらうCGが全部同じ(例えばボスには炎の呪文でも、水の呪文でも雷の呪文でも、CGは全部放電のCG)なのは、容量の関係なのかな。まさかアニメーションのソニアさんに限って出来ていないということはないでしょう。だって、完成間近ですしね。いや〜、完成品が楽しみです。

 適当に相手を倒したら訓練終了、街に戻ります。そして仲間のカーラさんとの模擬戦闘シーンに入ります。このカーラさんのアニメーションは本当に良い動きしてます。まあ勝負自体は、こちらの攻撃は完璧に防御されますので絶対に勝てないですが、そんなことは気にならない出来です。しかし、負けが悔しかったのか、再度主人公は外に訓練に出かけます。

 今度戻ると王様から命令が下ります。湖の近くで魔獣が女性に悪さをしているので退治して欲しいそうです。所謂、イベントという奴ですね。まあ最後には女性を襲っている魔獣をボテクって終わりです。しかしこの後の展開が普通ではありません。こんな犯罪者、普通のファンタジーなら悪即斬でしょう。しかし、主人公は相手のちょっとした出来心という言い訳を聞いて、「今日のところは出来心というやつで許してやるよ。」で終わりにしてしまいます。ああ、なんて心の優しい奴なんでしょうか、主人公は。この辺りは、製作者たるソニアさんの心意気が伝わってきますね。

 このイベントを終わらせると、王様から世界の背景について説明してもらえます。それによると、この国は数十年前まで魔獣に暴力で支配されており、それを見かねた精騎族によって倒されたとのこと。そして結界を張って、魔獣達の力を弱めて、かつ街に入らないようにしているそうです。また精騎族の王が人間の妃と結婚して現在に至る訳です。

 つまり支配階層が魔獣から精騎族に移った訳ですね。これで主人公を含む軍人層が精騎族だらけなのにも納得がいきました。しかも、軍人層は訓練と称して魔獣達を倒しまくっています。それも、主人公曰く、大多数の魔獣は人間なんて襲わない大人しい連中と言っているのに、その仕打ち。どうやら魔獣は完全に被差別種族。じきに貯まりに貯まった不満が爆発しそうな予感がします。そして、その不安が的中した所で体験版は終了します。

 いや〜、これからの社会的な展開には目が離せませんね。さすがはソニアさん、ここ何作はストーリーを重視しているだけのことはあります。普通のファンタジーには見られない重苦しい話の展開に期待ですね。無論、最近のソニアさんですから、単に魔獣が女性を襲っているだけなんて、普通のエロメーカーみたいな事は微塵も考えていないのでしょう。何たって、ストーリー重視ですからね。

 さて、ここまでの紹介を見れば、このゲームがどれだけ買いかは、一目瞭然だと思います。いや、それにしても何て書くことの多い体験版だったのでしょう。既に体験版だけで、お腹が一杯です。
 
 そして最後に一言だけ書かせてください。流石ソニアさんですね、今回も私の期待を裏切らないことを確信しましたよ。
(タコマロ)