このゲーム、シリーズになっていて、他にも『美奈乃先生のプールサイドレッスン』、『さやか 二人だけの弓道場』という作品があるが、これだけが羽色が違う作品である。そもそも、オンリーワンと言いつつ、「ひかり」と「はるか」って二人も女の子がいるのだ。しかも、シリーズの説明では、
「1組のスポーツ少女ヒロインと、濃厚なコスチュームH・恋愛ドラマを楽しむコンパクトなADVシリーズ」
と、他と違っている。そう、このゲームだけ「Only One pair」なのだ。さらには抜け抜けと「ひかり」と「はるか」の両方と結ばれるエンディングまで用意してある。
この時点で、この作品が三段のオチのオチ、天才・秀才・バカで言うならバカであることが分かるだろう。
おかげで、ストーリーの方も非常に薄い。兎も角、主人公が、運動会に向けて「ひかり」と「はるか」を特訓するだけの話だ。因みに、二人は双子の姉妹で両親の離婚に伴って現在は別居している。
さらに問題なのは、運動会という単語で少しは違和感があったかも知れないが、二人ともどう見ても若い。いや、若いどころか、どう見ても○学生、どう見てもロリ。少女って表現するより、幼女って方がしっくりくる。
まあ外見だけ小さく見えるってこともあるだろうが、どう考えても頭の中の知識も乏しい。もう、「はるかちゃん」の台詞に至っては、
「こんど、このがっこうで、うんどうかいがあるの。」
って代物で、恐ろしいまでに言葉に漢字が使われていない。試しに、彼女中心にストーリー進めて、使われた漢字を殆ど抜き出してみた。以下がその一覧だが、
「あしのはやい子」、「口を」、「歩いている」、「目がまわる」、「お願いします」、「出る」、「入る」、「大変じゃない」、「吉野さん」、「お外」、「3段もあるの」。
これでほぼ全部だ。
それでも、まあ安心できたのは「段」の字が小学生6年生の学習内容なので、少なくとも彼女が小学生6年生はあるってことが分かったことだな。いやー本当に、実際は見かけより大きな子で良かったよ。
こんな幼女相手にHシーンが展開されるのだが、こういったストーリーには以下のパターンがある。
1 主人公が鬼畜で騙してHする。
2 ちょっとしたイベントでHな気分になってしまう。(真夏にクーラーが壊れた、虫が服に入った等が代表的例だが、如何せん苦しい展開の連続になりがちで、これを多用するゲームは必死なライターが気の毒で見てられない)
3 相手が興味津々で性講座になる。
このゲームでは、3のパターンの変形になっている。だが、その展開は、相手の女の子に強引に迫られて断りきれずにHしてしまうというものだ。主人公も毎回毎回悪い悪いと思っていながら、ついつい流されてしまっている。これが一般人でも十分にアレな行為なのだが、この主人公は学校の教育実習生なのだから、空いた口が塞がらない。本当に、こいつは、その職業だけには就いて欲しくないものだ。
ライターもこんな展開だから、何もやってもいいと思ったのだが、はじけた台詞がいくつかある。
例えば、「はるかちゃん」が好きな魔法少女の決め台詞らしいのだが、
「つぽれふ、つぽれふ、いりゅーしん、みこやん、みこやん、ぐれびっちー、まじかる☆チャイカ きんきゅうはっしん」
と言うのがある。
この「つぽれふ」とか「いりゅーしん」とかの単語は、ソ連の航空機の設計局(設計する政府の部門とでも思ってくれ)の名前だ。軍隊に詳しく無い人でもミグ(MiG)の名前ぐらいは聞いたことがあるだろうが、その名前は、ミコヤンとグレビッチという航空機の設計の偉い人から名前をとったミコヤン・グレビッチ設計局を略してミグと呼ぶことに由来する。ただ、チャイカはソ連の哨戒飛行艇の名前で、設計局はこの決め台詞に一言も出てこないベリエフなのだが・・・。
他にも、「ひかりちゃん」の好きな正義の味方は、ボーファイターに乗ったりしている。本当にいらない知識だが、ボーファイターは第二次世界大戦のイギリスの有名な夜間戦闘機の名前だ(ちゃんとレーダーがついている所は日本より凄い)。しかも、その正義の味方は、このボーファイターに雷撃を取り付けているらしい。いや、確かにイギリス軍は一部では、そんな無茶な装備もしていたが・・・なんてマニアな話だ。
まあ話が戻すと、スパッツとかブルマーが好きな人で恋愛ドラマなんて無くても構わないと思う人か、ボーファイターが大好きでその台詞が出てくるならどんな代物でも文句を言わない漢なら、安いので買っても良いだろう。
(タコマロ)
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