さて、このゲーム、題名が『スクールクエスト』で、パッケに説明されているジャンルが「ロールプレイングゲーム」。さらに、「今、新たな恋の冒険がはじまる・・」なんて宣伝文句を見る限り、DQの亜流のようなエロゲーを想像するかもしれない。
だが、このゲームの実態は単なるAVGにしか過ぎない。まあ、詐欺に思えるかもしれなが、パッケの裏をよく読めば、「クラスメートの3人の美少女との出会い 町での生活。女の子たちとの会話。デート、そして・・・! デートの軍資金はもちろんアルバイトで稼ぎ出す 実生活をリアルにシミュレートしたロールプレイングゲーム・・・」って書かれているのが分かるはずだ。だから、RPGといってもDQやFFみたいなRPGと違って、役割を演じるテーブルトークRPGに近いって分かるだろう。よって、紛らわしいが嘘ではないって所だ。
それで、前の引用を見れば薄々予想がつくと思うが、このゲームは『下級生』に近いシステムになっている。街(+学校)の中を走り回って女の子に会って好感度を上昇させ、アルバイトでお金を稼ぎ、デートの約束をとって上手く相手を楽しませて、ゆくゆくはHに持ち込むという展開だ。
ただ問題は、作品が『下級生』を無理やりにファミコンに移植したのものをエミュレーターで動かしているのではないかと思える程のスッゴイ出来なことだ。いや、それだとファミコンに悪いな、大体「ぴゅう太」「インテレビジョン」相当が適当な所だろう。なにせ、マップで画面端に上下左右の矢印(つまり↑↓←→)が表示されており、コレをクリックすることで主人公キャラが動くのだ(無論、テンキーでも動くよ!)。さらに色数は8色ぐらいではないかと思われるチープな画面。
これで1999年9月24日発売のゲームなのだから恐れ入る。流石は太古技術の守護者「HYPERSPACE」(以下、超空間)はやることが違う。
しかも、超空間の保有する太古技術の凄さはそれだけに止まらない。他にも強制フルスクリーンモードだったり、テキスト周りもバックログはおろかメッセージスキップ、いやそれすらも超越してメッセージスピードの調節すらなかったり(しかも遅い)、ゲームを開始すると最初に表示されるCGのスクロールが心の怒りゲージが頂点に達するよりも遅かったり、実際にプレイすると封印された太古兵器の恐ろしさをまざまざと見せつけてくれる。
また、システムだけではなくストーリーも凄いことになっている。まず、最初からゲームを始めると、ご丁寧にクリックすると文章が進むというゲームの初歩の初歩から説明が始まる。その割には、肝心なこのゲームの特徴的な遊び方(進め方)は説明してくれない。後は「ゲームの目的は、すべての女の子とHすることです」とヒントは女の子に聞けとだけ言われて、あの「ぴゅう太級マップ画面」に放り出されるのである(これを見るだけで、かなりやるせない気分になること確実)。
後は、女の子の登場シーンも紹介もなく、黙々と3人の女の子と街で会って好感度を稼いでいくことになる。しかも、女の子と会っても、一方的に相手が自分の言いたいことを話すだけ話して、最後に主人公がそれに対して独り寂しく相槌を打つだけで終わるのだ。
それでも、この遭遇シーンを続けていれば好感度は上昇していき、一方的な意思疎通ながらも相手の人ととなりが少しは分かってくる。まあ、ちょっとは盛り上がってきたかと思うと、今度はデートシーンでぶち壊されることになる。このゲーム、デートスポットは相手が決めるのだが、映画館で見る映画や遊園地のアトラクションはこちらで選ぶことになる。だが、一見ボーイッシュなあの娘も、お嬢様も、フリフリスカートのあの娘も、何と全員好きなものは同じ。しかも、せっかく出てきた会話シーンも、全員そこでの反応が、キャラが違っても差分程度しか違わないのだ。
まあ、デートに漕ぎ着ければ運に左右されるが、ホテルのHシーンまで進むことができる。この肝心のHシーンなのだが、何とCGが一枚に1・2・3の3クリックで終わる代物なのだ。しかも、3クリックと言ってもHシーンの描写なんて一切ない。前戯をするかどうか、挿入するかどうか、後戯をするかどうかの選択肢があるだけ。しかも、しなければ、その瞬間でHシーンは打ち切りになるだけ。まあ、それでは女の子に悪いと最後まで続けても、主人公が「ふうっ・・・」と溜息をついて「きょうも一日がおわった。あーあ疲れたなあ。家に帰ってねーよっと。」と1日が終わって次の日になるだけのことだ。
これを1回見るだけで、かなりやる気が削がれるのだが、それを各娘毎に6回、全部で3人居るので合計18回続けるだけの精神力と無駄な時間さえあればゲームは終了する。一応、エンディングも存在しているだが、それも女の子達とヤリまくりだぜ〜という、萌えも面白みも全然ない代物で、疲労感をいや増してくれること確実な代物だ。
それと、一応、CGの方も説明しておくと、何時ものようにジャギーが汚い、色数が少ない、そして何と言っても、汗等の体液が青白い。まあ、超空間の平均値って所だ。
このゲーム、普通ならプレイするものではないとは思うが、HPなんかで有名な超空間が2004年に発売した『奴隷〜オベイ〜』と基本的に同じ太古技術が使われているので、より安く(経済的被害を少なく)その雰囲気を味わいたい人にお勧めしておく。なにせ、こっちの方が5年もお兄さんだからね、きっと安いと思うよ。
(タコマロ)
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