宅配メイド椎子&のの






 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

8点

ブランド名 テリオス(Terios) シナリオ

3点

ジャンル AVG 萌え萌え

6点

    せつなさ

6点

    素薔薇さ

3点

 




 このゲーム『宅配メイド椎子&のの』は、『宅配メイド椎子』の続編で、前作と同じくテリオス(Terios)のファンクラブの特典となっている。ファンクラブの特典ソフトとしては第3弾にあたる。

 登場人物については、ゲームの題名を見れば分るように、「鷺ノ宮椎子」さんと「のの」の二人が登場する。「鷺ノ宮椎子」さんは『いきなり はっぴいベル』が初出のキャラで、テリオスの看板キャラ。ダイナマイトなボディーと完璧なまでのメイドの奉仕精神と技術があるスーパーキャラである。ただ、そのメイド能力がエロゲーメイドである時点で、根本的な所で間違っているキャラではあるのだが・・・。

 それに引き換え、「のの」の場合は、初出作品が『いきなり はっぴいベル』の柳の下としか思えない『はっぴぃプリンセス』。さらに、完璧超人の椎子さんと違って、「のの」は平たい地面でも転んでくれるドジっ娘メイド。体型の方も、将来に期待という慎ましいことになっている。

 二人ともお話の発端となる巻き込みキャラながら雲泥の違いで、配布前から「のの」の追加はインパクトが弱いのではないか囁かれていた。まあ、それなんてマシな方で、中には単なる蛇足、邪魔者扱いまでされる始末。そして、その悪い予想は、やはり現実となってしまった。

 そして、どのように悪夢が現実になってしまったか、まずストーリーから見てみたい。このゲームにはストーリーらしいストーリーはない。テリオスから、主人公の元に抽選で「宅配メイド」が送られてくるところからゲームは始まる。当然、送られてくるメイドは、椎子さんと「のの」の二人、期間は10日間。

 ただ、宅配メイドと言っても「のの」の研修を含んでということで、実際には椎子さんのメイドについての実技、「のの」の練習(実際は破壊行為)という流れが続く。当然、こんな状態なので、エロ重視な前作と違って完全にスラップステイックな作品に仕上がっている。これで、「のの」のイベントがあって、主人公が彼女を励まして、大きくメイドとしての一歩を踏み出すという展開でもあれば「のの」も救われたのだろうが、そんなイベントは起きない。

 そもそも、このゲームではイベントらしいイベントを起こすということすらできない。確かに選択肢は出てくる、だが最初の社会人か学生かを選ぶ選択からしてどっちを選んでも、一部の文章が変更されるだけで結果的には何も変わらない。どちらのメイドとお出かけするかとか、迎えに来るかとか選択することもできるが、単にお話をするイベントが起きるだけ。主人公はいいご主人さま役を演じて、最後に二人が帰ってエンディングを迎える。当然、個別エンディングなんて洒落たものはない

 これでは、最初からお邪魔虫に設定されている「のの」の状況が改善される訳もない。

 まあ、シナリオ面が悪かったとしてもエロシーンで挽回できれば良いのだが、こちらにも大きな問題点が存在する。ゲームが始まって2日目に、メイドの務めといって椎子さんとのHシーンが始まるのだが、これも「のの」への教育になっている。だから、要所要所で「のの」の顔がカットインされる始末。まあ、一応、Hシーンにも加わるのだが、正直言って、とっても邪魔。

 一応、Hシーンの回数は多く、椎子さんが4回、「のの」が2回、二人一緒が3回(回想シーンでは少し分割してあって合計12回)と多くある。しかも、椎子さんのツンデレと女王様のロールプレイもあって種類は豊富。CGも差分含まず16種類と尺の割に悪くはない。

 ただ、やっぱり、エロシーンでも「のの」の扱いは悪い。だって、主人公がHを教える訳でもなく、援助は椎子さんの役目。これでは盛り上がるものも盛り上がらない。

 なんか、そんな訳で、やっぱり「のの」は報われないというゲームの出来になっている。二人しかいないキャラが相殺している状態なので、ファンクラブの人でもない人があえて中古等で買う必要があるソフトとは思えないと自分の感想を最後に書いておく。

(タコマロ)

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