「テリぷら」とは、Terios Plusの略である。もっと簡単に言うと、バラエティディスク、つまりTerios(テリオス)のファンディスクの1種にあたる。2007年1月現在では、コミケ(イベント)と通販でしか販売していないソフトだ。でも、同様にイベント販売だった前作の『テリぷら』もDVDリニューアル版として通常販売されているので、きっと、この『テリぷら2』もその内に普通に入手できるようになるだろう。
それで、この『テリぷら2』に含まれるのは、『夏色☆こみゅにけーしょん♪』、『りこりす−lycoris radiate−』、『夜刀姫斬鬼行』のゲームのミニストーリーが各1本入っている。ただ、本当にミニストーリーで話自体はすぐに終わってしまう。CGの方も差分を除いて各ストーリー6枚しかない。まあ、差分の違いが大きいし枚数が多いのが、せめてもの慰めといったところだ。
話についてはストーリー毎に見ていくことにしよう。
『夏色☆コミュニケーション♪ JEALOUSIC GIRL』
主人公とメインヒロインの千夏さんが順当に結ばれた1年後の夏のアフターストーリー。単なる隣の主婦の冴子さんや、童顔巨乳の星乃つかさちゃんにはアナザーストーリーがあったのに、これまでメインヒロインの千夏にはそんなものはなかったので、やっと彼女も日の目を見ることができたということだろう。
ただ、自分的には、『夏色☆コミュニケーション♪』本体で、もう圧倒的に千夏が占めている部分が多かったので、今回も遠慮して、クールビューティー的な(実は一番感情的)家庭教師の瀬尾明日香さんを活躍させて欲しかったものだと思う。
話自体は、主人公が千夏にプレゼントを買うために彼女に内緒にアルバイトを始めたのだが、そのあまりに怪しい態度に彼女が疑いを抱いて、関係がギグシャクしてしまうが、最後には・・・という古式ゆかしいお約束な展開になっている。
それでツッコミを入れるのは以下の、主人公がアルバイトを選ぶ時の主人公の台詞。
「プールの監視員か、ここって、あのプールだよな?」
すいません、ここでつい不謹慎(不幸)なことを思い出してしまった。正解は、去年千夏達と一緒に遊びに行ったプールなのだけど。まあ、背景流用しているから、直ぐにそこだと分ったが。
『りこりす Time Stay Goodbye』
主人公が結依さんと結ばれて死神の島に残ったエンディングのアフターストーリーになっている。
主人公が結依さんの部屋にノックもしないで入ったら、彼女が何か小さいものを隠したということから、二人の間が気まずくなり、(以下略)という話。
ツッコミ所は、死神見習い三姉妹の内、長女の結依さん、三女の玖来ちゃんの出番しかなく、次女の続璃さんの出番がまったくなかったことだ。まあ、この収録時期、中の人が入院中だったので使いたくても使えなかったのだろう。製作者の苦労が忍ばれる。
このストーリーは、結依さんの看護婦姿が見られることがポイント高い。
『夜刀姫斬鬼行 いつかどこかの時空で』
「いつかどこかの時空で」というサブタイトルで察しがつくと思うが、この世界では夜刀神もいないし、魔力らしきものもない本編とは違う平行世界が舞台になっている。ここでは、主人公は桐生月子と付き合っている。
そこで、主人公の元に、何故かヤトガタナ(「薙」)が次元を超えて現れるという話になっている。これだけは話の傾向がこれまでの二つと違ったのは良かった。ただ、Hシーンが二つ(月子と刀の中の居る壬生)あるせいか話は本当にない。
それで、ここでのツッコミ所は、主人公のツッコミが酷いことことだ。ヤトガタナから古来からの神刀があることを説明された時の主人公の台詞が
「で、どれが白朧剣?」
なのだ。
分らない人に説明しておくと、白朧剣とは『風魔の小次郎』という漫画で死牙馬(シグマ)の持つ剣の名前だ。因みに、この死牙馬(シグマ)、この名前で主人公側のキャラ、おまけに、こいつは4千年前から封印されていたのにも関わらず、なぜか学ランを着ていた
というトンデモキャラだ(漫画版、OVAでは裸)。きっと、車田先生の世界では男の衣装と言えば4千年前から学ランなのだろ。
最後に、もしプレイするならば、『夜刀姫斬鬼行』→『夏色☆こみゅにけーしょん♪』→『りこりす−lycoris radiate−』の話の順番が繋がっているからお勧めだ。まあ希薄な繋がりなので好きな順番でプレイしても害がある訳ではないが。それと、元々のゲームの物を流用しているのか、システムが各ミニゲームそれぞれで微妙に違っているのが連続してプレイすると使い難かった。
総合すると、まあファンだったら買ってもいいかもってレベルだと思う。
(タコマロ)
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