美貌 リアル




 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

2点

ブランド名 HYPERSPACE シナリオ

3点

ジャンル マルチエンディングADV 萌え萌え

3点

    せつなさ

10点

    素薔薇さ

2点

 





 あの『美貌(ヴィンテージ)』が帰ってきた。別に誰も望んでいなかったと思うが帰ってきた。そして、その帰って来た『美貌』の名前こそが、『美貌 リアル』なのである。しかも、『美貌』の発売日が1998年12月18日で、『美貌 リアル』の発売日が1999年4月20日、半年も経たずに復活してきたのだ。

 まず、前作の『美貌』と、この『美貌 リアル』のパッケージを並べて置いて、最初に感じることは、『美貌 リアル』の方が赤いってことだ。なんで、いきなり色の話になるかと言うと、『美貌』と『美貌 リアル』のパッケージの絵はまったく同じなのだ。違いは、そこに書かれている宣伝文句と、背景の色だけ。因みに、背景は『美貌』が黒で、『美貌 リアル』の方は赤(朱色)。皆さんも、お店で今、手にしている『美貌』がどの『美貌』だか、分らなくなったらパッケージの色を確かめて朱色の方がリアルだと思えば選び間違えることはないだろう。

 そして、今回、パッケージの説明を見ていて気になったことは以下の3点だ。まず前回は宣伝文句だけで達成されなかった「マルチエンディングAVG」の文句が今回こそは達成されているのかが、まず1点目。2点目は、前回は目パチ口パチぐらいしかなかったアニメーションが、今回は宣伝文句として「Hシーンのアニメーション」と書かれているが、本当にそんなものがあるのかどうか。そして最後は、パッケの「エッチVシネマの巨匠岡野有紀書下ろしの新作ストーリが股間で爆発する」がどこまで達成されるかだ。

 そしてこの三点を気にしながらゲームを開始して一番驚いたことは、このゲームにはオープニングがあったことだ。あると言っても、ビル群を上から見下ろしたような、非常にありがちな画像が順番に表示されるだけの手抜きなOPだが。それでも、あの超空間にOPがあるだけマシってものだろう。ただ、せっかく創ったOPがスキップ不可能で、後々、単に邪魔な存在になってしまっているのは、超空間、転んでもただでは起きない所を見せつけてくれる。

 そして、最初に操作方法を確認してみるが、前作の右クリックでスペース(選択肢を替える)、左クリックでエンターキー(決定)という酷い設定は流石に改善された。クリックに関しては普通になったが、今度はLOADが「壷から取り出す」で、SAVEが「壷に入れる」になった。そして、他の面でも、無論フルスクリーンオンリーでバックログ機能はなし。そして、セーヴポイントが今回から4つから2つに減った。何にしろ、相変わらず何時もの異次元空間なシステムだ。

 まあ、この辺りは想定の範囲内なので、ゲーム本編を始めてみる。すると、高層ビルの窓ガラスが割れている世紀末なCGが表示される。そして、幸福って後になって分るものだみたいな主人公の内心の吐露後に、突然ボンテージな格好の女性が現れる。そして、彼女が主人公に話しかけてくる。
 「さっそく今日から仕事してくれるんでしょう?」
 いきなりのことに話についてこられずに、眼が点になった。そして、どうやらそれを理解しているのか、ゲームの中でも以下のように表示されている。
 プレイヤー「・・・・・・」

 まあ、実際は、超空間がプレイヤーとキャラクター(主人公)の違いを理解していないだけなのだが。

 この仕事の内容に関しては後で「仕事の内容を思い出す」という選択肢が出てくる。しかし、それをあえて選んでみれば、「俺はどうしてここに来たんだろう? 俺の仕事はなんだろう。思い出せない」と来たものだ。これが主人公が記憶喪失か何かで真の目的を理解していないとかなら兎も角、単にど忘れしているだけなのだから、馬鹿にしている。「書下ろしの新作ストーリが股間で爆発する」どころか、爆発したのは頭の方だった

 最終的には、この洋館の中に居る3人の女性を4日以内に雌奴隷にすることが仕事だと主人公が思い出してくれる。それで、まあいきなり女性の所を訪れても無理だろうから、情報収集をすることになる。ここまではまともだ。

 しかし、ここからは徐々に超空間の気配が忍び寄ってくる。主人公が最初に相手にしたのは館の執事なのだが、彼は詳しいことは直接ターゲットの女性達を世話しているメイドに聞くのが良いとアドバイスしてくれる。だが、彼女は極度に人見知りするらしい。そして、執事は主人公に役に立つように、3つの内から1つの物を選ぶように言ってくれる。しかし、それが凄い。なにせ選択肢は、「のど飴」、「ひまわりの種」、「百円ライター」なのだ。またもや、書下ろしの新作ストーリが頭で爆発してしまった。

 結果的には、百円ライターがメイドさんの心をしっかりキャッチしてくれた。またもや、書下ろしの新作ストーリが(以下略)。

 この後、ヒントを貰って、後はちょっとした引っかけの選択肢が少しあるけど普通に妥当な選択肢を選んでいけば、サクサクHシーンが拝めて、見る間に女の子が雌奴隷になってくれる。その間も、主人公の口癖が、「○○してちょんまげ」だったり「おおい、開けちくりー!」だったり、色々と書下ろしの新作ストーリ(以下略)だったが、これに関しては、本当に短い話なので少し我慢すれば終わる。

 それで「Hシーンのアニメーション」の方だが、なんと今回はそれがちゃんと実装されている。まあ、アニメーションと言っても下手なGIFアニメ程度の代物だ。しかも、精液が飛び出るシーンが短いループで続くので、まるでホースから液体がドバドバと同じ軌道で流れていくみたいで見ていて笑ってしまった。

 しかし、これらのCGに関しては前作の『美貌』と基本的に同じだったので、本当はこうしたゲームを最初から造りたかったのだろう。だけど、話が『美貌』と『美貌 リアル』で違っているので、一部のCGで不都合が生じてしまっている。例えば同じHシーンでメイド服からセーラー服に忙しく着替えたり、ハンカチで目隠ししたはずなのにちゃんとしたSMの目隠し用具が表示されたりしている。この辺りはどうせアニメーションする手間があるのなら、少し書き換えれば良かったと思うのだが、そんな手間を省くのが超空間の経営術なのだろう。

 そんなこんなで、最後には主人公は3人の女性を雌奴隷にする試練に合格することができる。それで褒美として館の女主人に女の子を1人だけ連れて行っていいと許可してくれる。何と、本当にマルチエンディングなのだ。

 ただ、そのマルチエンディングと言っても、表示されるCGが違うだけで人物名以外は台詞まで同じなのは何とかして欲しい。しかも、女の子のCGが半透明になって青い空、白い雲、緑の山々を背景にして表示されるのは、まるで死んでいるみたいなので、やめて欲しかった。

(タコマロ)

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