『美貌』と書いて『ヴィンテージ』と読ませる。このダメダメなセンスで分るように、このゲームは「HYPERSPACE」こと「超空間」の作品である。
そして何時ものように、パッケージを見るだけで「超空間」からあふれ出てきた磁力放射線を感じることができる。なにせ、パッケージの説明文を引用するだけで頭が痛くなる。「マルチエンディングシミュレーションADV」と書いてあるけど、このゲーム、途中の経路に少々違いがあるけどエンディングはひとつしかない。「H度300%」って、そもそも単位が不明。「フルカラーアニメーションフルボイス」ってあるが、アニメーションするのはキャラの内1名が目パチ、口パチするのと扉が開くシーンだけしかないし、もちろんフルボイスでもない。裏のパッケのCGをさして「こんなにいやらしいシーンばかり!」とあるが、なぜかゲーム内にないCGまで混じっている始末。
もう、パッケージだけでツッコミ所満載だ。しかし、気を取り直してゲーム本体に進むことにする。すると、最初はゲームの説明になるのだが、右クリックで「決定」、左クリックで「選択肢を選ぶ(次の選択肢に移る)もしくはキャンセルという超空間な設定を説明された時は本当にコケた。こんな設定のゲームは生まれて始めてだ。マジにこれは何とかして下さい、何度もミスしてしまった。こんな設定、超空間のゲームでなければ単なる嫌がらせとしか思えない。
その次に主人公の名前の決定に移るのだが、これも凄い。1998年の発売のゲームなのに選べる文字が、ひらがなだけ。漢字もカタカナもなし。他に使えるのは、なぜか、♂とか♀とか実用性のない記号だけ。しかも、決定は右クリック。最初はミスをして名前に何も入力しないで進めてしまった。
この時点でかなりへこたれて、パソコンの電源を消してついついTVを見てしまった。でも再度気を取り直してゲームの真の本編に入る。すると、このゲームの主人公は、仕事先が潰れて賃金を貰いそこね、おまけに彼女にはふられて、まさに気分がトン底にいた時に、魅力的な女性にいい仕事があると誘われた。そして、内容も分らずにその仕事を請けてみると、何とそれが女性の調教の仕事だったのだ。そんな訳で、あるお屋敷で軟禁されて、そこにいる4人の女性を調教することになる。
ゲームの流れ的には、女性の部屋に行って、最初は会話する。そこで上手く話題をふる(選択肢を選ぶ)ことができればパラメーターが上昇しHシーンへを進むことができる。これを全員繰り返して全てのHシーンを見る、つまり調教を完了すればエンディングだ。女の子が段々とHになっていく過程も良く描写してあって、本当に超空間のゲームかと思う程にできが良い。
ただ絵の方は、早川ナオミ先生が原画ながら、超空間のゲームなのでCGはジャギーとか汚いし、塗りも手抜きだ。それに、Hシーンも何時もの社長の趣味丸出しで、排泄物とか唾とかが多くて、その手の趣味がないとちょっときつい物がある。加えて、文章も、三人称だか一人称だがよく分らない状態で、加えて誤字もありまくり。
そして、システムの方は、無論フルスクリーンオンリーでバックログ機能はなし。そして、セーヴポイントも4つのみ。何時もの超空間だ。そして、極めつけは、エンディング。スタッフが画面一杯に表示されて、それでクリックしても動かなくなる。そして、よく見ると、上の表示が、
THE END
ありがとうございました。
電源をお切りください
・・・電源を切ってくれとは何事か。何で主人公が調教しなければならないのかとか、この施設の目的が何かということも明かされずにエンディングを迎えたこともあって、実はこのゲーム、本当は単なる嫌がらせではないかと思ってしまった。
(タコマロ)
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