猥 わい




 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

1点

ブランド名 AIR/HYPERSPACE シナリオ

2点

ジャンル アダルトアドベンチャーゲーム 萌え萌え

2点

    せつなさ

10点

    素薔薇さ

2点

 





 何時ものとおりの「HYPERSPACE」こと超空間の作品だ(ブランドはAIR)。システムもここの標準タイプで、メッセージスキップはおろかメッセージスピードすら調節できないし、フルスクリーンオンリーしかない。おまけに、セーヴポイント数も2つしかないのに加えて、ゲームを終了させると自動でSAVE1を上書きして終了するという、タチの悪いシステムになっている。

 ただ、それより問題なのはオープニング(OP)だ。そう、またなんだ。仏の顔も三度までという言葉もあるけど、既にこれで5回目だ。でも、このOPを見たときに、「せつなさ」みたいなものが炸裂したのは事実だ。

 しかし、それでもあまりにしつこいと思ったのか、件のOPから今作でも使われているのは、音楽は同じだけどCGに関しては2枚だけ。それでも、代わりに別のCGが足されている訳でもなく、単に他の作品よりOPが短いだけなのは、流石、超空間というところだ。

 因みに、これまでに自分が発見した同じOPの作品を、今回も時系列に並べておくが、それは以下の順序になる。
 『性癖〜サクセス〜』(1999年6月4日発売)→『覗〜のぞく〜』(2000年1月21日)→『制服パラダイス』(2000年3月3日)→『猥 わい』(2000年4月21日)→『悪戯 ぷれじゃー』(2004年9月3日)
 当然、この時系列も単なる暫定的なものに過ぎない。それを考えると、もう、矢でも鉄砲でも持って来いという感じだ。

 それで、一応、今回のストーリーについて触れると、ソフ倫のHPでは以下のような説明になっている。
 「猥のテーマ」は新興宗教の秘儀です。儀式が女の体を変えていきます。秘薬と狂気により変化してゆく女の性。これがテーマです。
 しかし、ゲームを始めた時のゲームの説明では、「プレイヤーであるあなたは毎日今日はどの子を取材するかを選択します」と書かれている。これを見て、てっきり主人公は怪しい宗教団体でも調べているライターかなにかかと思っていた。

 だが、実際にゲーム本編を始めてみると、主人公はライターではなくて、「ミレミアム救済教」という弱小宗教団体の教祖様であることが分る。多分、取材うんぬんの話は、おそらく『制服パラダイス』のものをそのままコピーしてきて訂正し忘れたものと思われる。

 それで、この宗教団体、弱小な上に信者が全員男という非常に珍しい構成になっている。当然、こんな変な構成では流行るものも流行らない。まあ、この組織の場合、主人公も単に金儲けのためにやっているので、なかなか上手くいく訳もないのだが。

 しかし、ここで大きな転機が訪れる。なんと、教祖である主人公の元に天から女性が降ってくるのだ。これを読んで、女神か天使でも現れたと思った人は超空間の恐ろしさを知らない。

 なにせ、ここで主人公の前に現れたのは「女忍者 くの一」なのである。しかも、わざわざ江戸時代からタイムスリップしてきたのだ。因みに、タイムスリップしてきた理由は、ゲームをクリアしても分らなかった。

 ここで主人公はHPに「ミレニアム救済教に江戸時代からタイムスリップしてきた本物のくのいち!」と書き込んだ所、いきなり教団がブレイクするのだ(その日のうちに)。

 そして、この辺りから、ストーリー展開が、プレイしている自分にもよく分らなくなってくる。なにせ、会話の途中のワンクリックで何の説明もなく数日後に話が飛んだり、くのいちの出現でいきなり教団が巨大化したりするように物事の因果関係が超空間だったりするのだ。これを理解しろと言う方が無茶だろう。

 しかし、これでも、この一秒先に何が起こるのか誰も予想もできない展開は、ある意味、面白くはあった。なにせ、主人公が繁華街の裏通りに行っただけで、そこには森のような木々が生い茂り、立派なロープで首吊り自殺をしようとしている女性が居たり、何の脈略もなく、今度は1901年のイギリスから金髪幼女がタイムスリップしてきたりするのだ。しかも、この金髪幼女は平然と日本語を話している始末・・・。

 ただ、この超空間な展開も、そんなこんなで女性信者が増えて、教団の教えを「性の充足」に変えた所から、いきなり下世話でつまらなくなってくる。まあ、この3人の女性信者がキスしたり、ひとりHしたりするのを、男性信者に見せて、お布施を集めるという流れになるのだが、これでは単にその手の風俗のサービスとなんら変わらない代物だ。面白みも何もあったものでもない。

 しかも、CGの方は相変わらず枚数は足りないし、塗りは悪いし、背景もグラデーションばかりだしという訳で楽しめる代物ではない。声もあえぎ声とかが一応入っているという程度。

 まあ、一応、マルチエンディングというのが救いだが、秘薬とか狂気とかは出てこないので悪しからず。まあ、秘薬ならぬ話の飛躍とか、狂気と言っても製作者の狂気とかはあったりするのだけどね。

(タコマロ)

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