この題名を見て、誰もが「くりぷうぴ」って何だろうと疑問に思うだろう。色々と意味を考えてみても、少なくとも日本語には無い単語なのを認識できるのが精々だ。当然、これが老舗焼肉屋の名前だなんて自信を持って断言出来る人間はいまい。
いや、いたら異常だ。
自分が本当に純血の人類種であるかどうかを疑った方が良いかもしれない。
ましてや、こんな名前を考えられるのは、この世のモノではないではないか? そんな想像を裏付ける様に、このゲームを真に製作したのは、ヤツである。そう、「TABLET」とは世を忍ぶ仮の姿、その実体は「株式会社 ハイパースペース」なのだ。
「時空を超えてあなたは一体何度 ―――我々の前に立ちはだかってくるというのだ!! ハイパースペース!!!」
ショップでソフトを手にとる度に、何時もMMRのキバ○シの様にそう言いたくなる。それ程、凄い、完全に異次元向けのメーカーなのだ。ここなら本当に何を造っていても不思議ではない(本当に不思議なのは、ココが潰れないことなんだが)。
そんなブツが某店で税込み千円にて販売していたのである。確かに、『お兄ちゃん受信中』とニコイチ(2in1)でじきに再販されるのだが、受信中は既に持っているので、ここは安い買い物と思って即購入を決定した。
兎も角、話を戻して肝心のストーリーに入ろう。この老舗焼肉屋、不景気や狂牛病問題で存続の危機に立っているのだ。それで心労で倒れた店長に代わって、この「くりぷうぴ」を預かるのが、店長の息子、つまり主人公であるキミだ。
ここで主人公は思い切ったリストラ策を取る。まず、男性社員は全員解雇。そして女性社員に対してオーダーメイドで可愛い制服を準備して、コスチューム系焼肉屋として再出発するのである。
まあ、少々アレだが、店の名前に比べればマシな行動であろう。だが、問題発生。コスチュームの作製に運転資金を使い果たして、店員に給料を払えなくなってしまうのだ。
・・・・・・このゲームの主人公は、本物の馬鹿か? 少し昔なら兎も角、今では、ファミレスや喫茶店等に対して色々な制服を売る販売店でも、メイド服風制服や超フリフリスカート制服を通常品として扱うこのご時世、そんな制服でも高級品ではないだろう。しかも、これで盛り返したと言うのに金が足りなくなるとは、根本的に主人公の計画は破綻している。
それで現物支給を言い出して女の子に逃げられてしまう。ここで残った4人が、このゲームのヒロインになる訳だ。
無論、こんな条件で馬鹿の主人公の元に残る奴等だから、どれも、これも普通の人間ではない(つ〜か、ここのゲームに普通の人間が出てくること自体が非常に稀であるが)。
まあ、少々覚悟しているからと言っても、初登場のシーンで、
「やっきにく やっきにく ぷうぷうぷう♪」と怪しさ爆裂の歌を歌いながらトイレからヒロインが現れて、声をかけたら
「うにょろげ?」
なんて答えられた日には、気が遠くなってしまう。
他の面子も、「私に触れたものには、神の天罰が下る」とのたまう電波女や、お金次第でHしてくれるツインテール女だ。
他に、頭に変な帽子(?)をつけた女がいる。これが格好以外は結構マシな性格かと思っていたのだが、主人公に襲われた後に、この女が主人公に踊りかかって、主人公のアレを喰い千切ったのには、流石に引いた。
しかし、本当にショックなシーンはその後に現れる。もう何が何だか分からない怪生物が彼女の元に現れるのだ。どうやら彼女の父らしいのだが、カタツムリみたいな眼柄があるし(ヘロヘロなCGあり)、喋るのは「ぱめらぷぃ」だけだし(音声アリ)。しかも、当然のように二人(二体?)は平然とコミュニケーションをとってるし。まあ、このお父さんにも「ぎょん」って名前もあるみたいだが・・・。
はっきり言える事は、こんなヒロイン達は絶対に攻略したくないってことだ。
この気持ちが主人公にも伝わったのか、ヤツもヒロインを突然襲ったり、Hなサービスを唐突に始めてみたりする。これが非常に投槍で、Hシーンにも凌辱モノの淫靡さもなければ、濃い描写も無い。まあ誉める点は、ココのゲームにしてはCGがマシというだけだ(でも使い輪回しもあるけど)。
無論、良いと言っても、世間一般のエロゲーに比べると絶望的にCGは悪い。特に立ちグラは最悪で、キャラが怒ったりすると、ただでもマズイ代物がさらに歪むのには、驚きや絶望を通り越して世の無常を感じてしまう程だ。
ただ、唯一の慰めは、全部で選択肢が21個しかないゲームなので5分もあれば1プレイが終わることだろう。色々なエンディングがあるが、どっちにしろ、全部、焼肉屋は潰れるので気にしないで選択肢を選んで欲しい。
因みに、皆さんが気になっているであろう「くりぷうぴ」の名前の由来だが、それについては最後まで分からないままなので悪しからず。
(タコマロ)
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