トラブル☆デート2







買い物をしようPart2







トコロ変わって大型スポーツショップ。


「なあ、どれがいいと思う?」

「今のじゃ気に入らねえのか。」

「そういう訳じゃねえけど・・・何か最近しっくり来なくて。」


そう言って海堂は軽くラケットを振って首を傾げる。それを何回か繰り返していると腕組みをして見ていた亜久津が海
堂の後ろに立つ。


「ゆっくり振ってみろ。」

「ん。」


言われた通りゆっくりと腕を後ろに振り上げる。振り下ろそうとした瞬間に亜久津が海堂の腕を止める。


「ここが限界か?お前もう少し体回せるだろ。」


そう言いながら海堂の腰と腕に手を掛けて上体を捻らせる。


「ちょっとキツイかも・・・・・」

「もっと腰と下半身鍛えろ。そうすりゃ安定すっから無理じゃなくなる。あんだけ自主トレとかやってんだから筋肉付い
てきたんだろ。体に合わせてフォームも変えてかねえと。」


亜久津のアドバイスに海堂が首を傾げながら呟く。


「体の上下のバランスが悪いって事だよな?下半身か・・・・走り込みだけじゃ足りなくなってきてんのかな。乾先輩に
言ってメニュー変えてもらった方がいいかな?」


『乾』という単語に亜久津がピクリと反応する。

(マズ・・・・!)

思った時には既に遅く。腰と腕に軽く添えられていた手にグッと力が入ったかと思うと引き寄せられる。


「あんな野郎に頼まなくても俺が今夜から鍛えてやる。」


そう耳元で囁かれて海堂は真っ赤になる。


「ば、馬鹿!何言ってんだ!」


うろたえる海堂にクックッと笑いながら亜久津が言う。


「あ?自主トレに付き合ってやるっつー意味だったんだがなあ。」

「!!」

「すっかりや〜らしくなっちまったなあ。薫ちゃん?」


囁く亜久津を睨みながら海堂が言う。


「誰の所為だよ。」

「俺以外の所為だったら殺す。」


亜久津は笑いながらそう言って海堂を掴む手に力を入れた。
その時。


「セクハラ現場発見だーね!」

「公共の場でそういう事あんまりしないで欲しいものだね。くすくす。」


いきなり現れた木更津と柳沢にビックリした海堂が慌てて亜久津から離れる。


「海堂、元気にしてた?最近学校にもスクールの方にも遊びに来ないから裕太が寂しがってたよ。」

「また俺達と一緒に練習すればいいだーね。スクールのコーチも『海堂君は教えがいがある』って喜んでただーね。」


(余計なこと言うなー!!)

実は海堂は亜久津には内緒で裕太に会いにルドルフまで行ったり、ついでにスクールでの練習に参加させてもらっ
たりしていたのだ。亜久津に言うと「行くな。」の一言で片付けられてしまうから今まで黙っていたのに、ついにばれて
しまった。
そ〜っと亜久津を見ると眉間に皺が寄っている。

(これで当分、裕太とは会えないな・・・・。)

海堂はこれ以上亜久津の機嫌が悪くならないうちに二人から離れようと思ったのだが、木更津が海堂の手にあるラ
ケットをチラと見てニコリと笑いながら言った。


「ラケット買うの?俺はこれなんかいいと思うんたけど、どう?」

「それよりこっちのがいいだーね。」


二人がそれぞれラケットを海堂に薦めてくる。


「淳、そのラケット淳と同じやつなんじゃ・・・・・」

「そう言う柳沢こそ・・・・。いい度胸してるね。」

「てめえら二人ともな。」


それまで黙って見ていた亜久津が指を鳴らしてから二人の肩に手を置く。


「わ、止めろ、仁!柳沢さんも木更津さんもありがとうございます。でも、今日は見に来ただけなんで!それじゃ失礼
します!」


海堂が持っていたラケットを元の場所に戻し、急いで亜久津の腕を引っ張ってその場を離れる。


「海堂〜。早くルドルフに来るだーねー!」

「観月もまだ諦めてないみたいだから〜。待ってるからね〜。」


遠ざかって行く海堂に二人が叫ぶ。

(ま、また余計な事を!!)




















店を出るまでは黙っていた亜久津だったが、一歩出た途端に海堂に詰め寄った。


「あのカマ野郎。お前にまでちょっかいかけてやがんのか!?」


ちょくちょくかかってくる赤澤からの電話で観月が裕太に手を出そうとしている事は知っていたが、まさか海堂にまで
その魔の手が及んでいるとは知らなかった。


「そんなんじゃない!ただ、『うちに来れば君の力をもっと伸ばして差し上げますよ。』って言われただけだ。」


(さっきのハチマキ野郎といいアヒルといい。バカ澤が、部員の躾位しときやがれ!)

次に赤澤が亜久津に電話をした時、怒鳴りつけられることが決定した。
隣りで亜久津が「バカ澤が・・・・・・」と呟くのを聞いてしまった海堂は何故かわからないが亜久津の中では総て赤澤
のせいになっているらしい事を悟った。

(後で裕太に連絡しとかないとな。すみません、赤澤さん。)

海堂が心の中で謝っていると、亜久津がヘルメットを差し出した。海堂が受け取ろうとするとスッと遠ざけられる。


「で、お前は何て答えたんだ?」

「『青学で十分です。』って言った。」


海堂の言葉は一応合格だったらしく、今度はきちんとヘルメットを渡された。


「どうせなら山吹に来い。お前が来るならまたテニス部戻ってやってもいいぜ?」


まだ少しイラついていた亜久津は海堂が困るのを知っていてそう言ってみた。
案の定海堂は考えこんでしまったが、少ししてからすまなさそうに言う。


「・・・・・・それでも俺は青学がいい。」


ちょっと涙目になって言う海堂に亜久津のイライラが収まる。


「んなこたわかってる。冗談だ。」


そう言って頭を撫でてやると、海堂はホッとした顔をしてヘルメットを被った。


「そろそろ飯食うか。」


亜久津がキーを回しながら言う。


「俺行ってみたいトコあるんだけど。」

「じゃあナビしろ。」

「わかった。」


そしてまたまたバイクは走り出した。





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薫さんのフォームやらあっくんのアドバイスはサラリと読み流してやって下さい。私テニスについては詳しくありませ
ん。(←じゃあ書くな)
柳沢はともかく、淳くんの口調がいまいちわかりません。「くすくす。」をあまり多様する訳にもいかず・・・。
その上個人的趣味の「赤裕と亜海仲良し設定」もチラリと盛り込んだり。。そしてまだ続きます。
申し訳ありませんサユリさま・・・。

トラブル☆デート3
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