プリンセスさゆりん 〜あははーなお姫さまの諸国漫遊記〜

ナッツビル 後編

ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!

たっ大変です。
佐祐理の、佐祐理の胸が…
洗濯板になってしまいましたー。

佐祐理の、佐祐理の84cmの胸が、美乳、適乳で通ってた佐祐理の胸がぁ〜。

これは…なんとしても、もとに戻さなければなりません。
首を洗って待っててください。悪の魔法使いさん。

「うぐぅ。おはよー佐祐理さん。」

「おはようございます。あゆちゃん。さぁ、早くいきましょう。」

「どうしたの、佐祐理さん。そんなに急いで?」

佐祐理は黙って自分の胸を指差します。

「あー佐祐理さんもやられちゃったんだね。聞いた話によると、
魔女っ娘は村の井戸に胸の小さくなる薬をいれたそうだよ(ニヤソ)。」

その笑み…。あゆちゃん。知ってて黙ってましたね。
昨日のしかえしってところですか。
許せません。

「さ、準備をして。出発しますよー。」

そして、佐祐理たちが部屋を出た瞬間…

「な、なんでやねーん!!」

昨日話しをしたオバさんの声です。
どうやら犠牲者、一名追加ですねー。















村のはずれ、魔女の家

「魔法は〜素敵なちから〜♪
なんでも好きなものを〜アイスにかえるぅ〜♪ ですっ。」

「きゃー。完成です。
このお薬があればいつでもどこでもアイス食べ放題です。」

中から声が聞こえます。
どうやら魔女っ娘さんは御在宅のようですね。

バンッ

「あなたですねー、ナッツビルの村の人たちを貧乳にしたのは。今すぐもとにもどしなさい。」

「嫌です。」

「いくらあなたの胸が小さいからって、他の方々まで貧乳にしてどうするんですかー。
そんなことしてもあなたの胸が大きくなるわけではないんですよ。」

「そんなこと言う人、嫌いです。」

「あなたお名前は。」

「人に名前を尋ねるときはまず自分からですよ。これだから世間知らずのお姫さまは嫌いです。」

「…どうやら佐祐理のことは知っているようですね。魔女っ娘さん。」

「…美坂 栞です。」

「栞ちゃん、これ以上はなしをしても無駄のようですねー。」

「はい。」

「では力づくでもいうこと聞いていただきますよー。」

佐祐理は剣を構えます。
栞ちゃんは魔法使い。それもなかなかの腕前とみました。
佐祐理も魔法を多少は使えますが、魔法戦では勝ち目があるとも思えません。
ならばっ…
魔法を唱える間を与えず接近戦で一気に決める!

タンッ

地面を蹴って間合いをつめます、が。

「フリーズブリットです。」

と言うと、栞ちゃんはポケットからとりだした雪だまを飛ばしてきます。
どうやらあのポケットが魔力の媒体のようです。

でもこれでは飛んでくる雪だまの数が多くて近づくことが出来ません。
しかもこの雪だま…。

「ふふふ。中に石の入った特別製です。」

時速100キロ(目測)で飛んでくる石の入った雪だま。
当たったら無事ではすみません。

でも…
このくらいで佐祐理を倒そうなんて甘いですよー。
近くに落ちている手ごろな大きさの木の棒を拾うと、振り子打法の構えをとります。

バッティングの基本は…

「センター返し!!」

キンッ。
ヒュン。

佐祐理の打ち返した白球は栞ちゃんの頬をかすめてセンター前に転がっていきます。

「あ、危ないじゃないですか。」

「あははー、ピッチャー返しが怖いようじゃ投手失格ですよー。」

「ムカッ。ならばこれならどうですか。」

指ではさんでます。フォークですね。しかし

カッキーン

快音を残した打球はそのまま弾丸ライナーでライトスタンド直行です。

「栞ちゃん。フォークの落ちそこないはホームランボールですよー。」

ダイヤモンドをゆっくり一周しながら栞ちゃんに声をかけます。

しかし栞ちゃんは黙ってポケットから、今度は人間くらいの大きさの雪だるまを取り出します。



へんです。
どう見てもポケットの口よりも雪だるまのほうが大きいのですが。

「今度は打ち返すことなんで出来ないですっ。」

ブンッ

おっきな雪だるまが飛んできます。
しかし佐祐理は栞ちゃんのモーションが大きくなる、この瞬間を待ってました。

ダッ

一気に間合いをつめ、体制の整わない栞ちゃんを足払いで転ばすと、
すかさず剣をつきつけます。

「さぁ、村の皆さんにかけた魔法を解いてください。」



しかし、栞ちゃんは黙ってストールに手をかけると

ばさっ

佐祐理に向かって投げてきました。

…!!

しまった。これもマジックアイテムだったんですね。
ストールがからまってきて佐祐理は身動きがとれません。

「ふっふっふー。これで形勢逆転ですね。」

栞ちゃんはポケットから薬の入ったビンを取り出します。

「これはさっき完成したばっかりの、なんでもアイスにしちゃうお薬です。」

そう言うと、佐祐理の道具袋をとりあげて、中身に薬をかけます。

「ねー。アイスになったでしょ。ふふ、美味しそうです。」

ひょい、ぱく。
栞ちゃんはアイスをひとつ口にはこびます。

「さーて…、次はお姫さまの番ですよー(じゅる)。」

し、栞ちゃん。目がコワイですよー。





ふぇ…。
栞ちゃんが固まったまま動きませんねー。







「ん゛ー!!○×△□#$%&@¥!!!!!!!????????」




バタン!!

「じ、人類の敵です…。」

火達磨になった栞ちゃんはそう言い残すと気絶してしまいました。





あぁ、昨日買った「ドラゴンペッパー」がアイスになってしまいました。
結構高かったのですが…。

注)ドラゴンペッパー
ドランゴラで採れる香辛料。クセの強いドラゴンの肉を料理するのに用いる。
そのまま食べると口から火をはいてしまうようになることからこの名前がついた。
当然、滅茶苦茶辛い。


さて…。



「う…んっ…。」

「あははー(^∇^)。お目覚めですかー。栞ちゃん。」

まだ口がヒリヒリしているようですね。

「さぁ、村のみなさんを元に戻しなさい。さもないと…
わかってますね〜。(^∇^)

ドラゴンペッパーアイスを栞ちゃんの目の前でチラつかせます。

「えうー。…わかりました。」

栞ちゃんが呪文を唱えるとやがて佐祐理の胸がもとの大きさに戻りました。

「これからは他人に毒を盛ってはいけませんよー。
別に胸が小さくっても人間立派に生きていけますからねー。」

「そ、そんなこと言う人…、大っ嫌いですー。」

そう言うと栞ちゃんはストールにのってどっかにいってしまいました。

「うぐぅ。よかったね。佐祐理さん。」

「あははー。あゆちゃんは魔法で胸が小さくなったわけではなかったんですねー。」

「うぐっ。佐祐理さんのイジワル…。」

「あははー。ではドランゴラへむけて出発ですよー。」


ドランゴラ編へ続く


これでようやくヒロイン二人がそろいました。
これより先は、佐祐理と栞、別行動をとる二人の旅路を併行して書いていきます。

さて、今回ははじめて小説に挿絵を入れてみました。
私は、やっぱり小説には挿絵があったほうがいいと思っているので、
これからも気力の続く限りこの方向でいってみることにします。

更新速度は激遅になると思いますが、読んでいただけたら幸いです。
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