遠い記憶
グラン歴751年、リューベック城・・・
リューベックを落としたシグルド軍は、次の目的地のフィノーラへ向かうための準備を進めていた。
シルヴィア「レヴィ〜ン!!」
聴こえるはずの無い声。
レヴィン「・・・?シルヴィ!?なんでお前がここにいるんだ、お前は子供達とイザークへ逃げろって言っただろう!」
シグルドは、これから激化するだろう戦いに備え、女子供をイザークへと逃がしていた。
レヴィン「これからの戦いは遊びじゃないんだ。今までは運良く死なずに済んだけど、これからはいつ死んでもおかしくないんだぞ。」
ランゴバルトを倒したとはいえ、まだレプトール率いるフリージ軍やアルヴィスのヴェルトマー軍がバーハラには残っていたのだ。
シルヴィア「私だって戦えなくても、何か手伝える事だってあるでしょ?」
レヴィン「あのなぁ・・・」
シルヴィア「それに・・・私、レヴィンと離れたくないから。」
レヴィン「シルヴィ・・・」
シルヴィア「この戦いが終わったら、ユグドラル大陸は平和になるんでしょ?平和になったら、早くレヴィンと結婚式を挙げたいの。」
レヴィン「死んだら式も何もないだろ。」
シルヴィア「大丈夫、レヴィンなら・・・皆なら、きっと勝てるから。」
レヴィン「その根拠の無い自信はどっからくるんだよ・・・」
シルヴィア「勘、かな?」
レヴィン「はぁ・・・もういい、わかった。好きにすればいいさ。ただし・・・」
シルヴィア「ただし?」
レヴィン「俺から離れるな。お前は、俺が守ってやるから。」
シルヴィア「レヴィン・・・ふふっ、ありがと!」
レヴィン「まったく・・・」
結局、その約束は果たせなかった。
「バーハラの戦い」
アルヴィスの策略により、シグルド軍はヴェルトマーの炎騎士団の奇襲を受け壊滅。多くの兵が、メティオの炎に焼かれていった。
セリス「レヴィン?」
ヴェルトマー城。ユリウスとの最終決戦のための会議が、この城で行われていた。
レヴィン「どうした、セリス?」
セリス「いや、さっきからずっと黙ってるから。」
レヴィン「いや・・・なんでもない。」
セリス「なら、いいだけんだけど・・・」
会議が終わり、レヴィンは一人、崖からある場所を見つめていた。
レヴィン「シルヴィ・・・」
バーハラの戦いの跡地・・・
メティオで焼かれた大地は、今もまだ人が住む事は無く、17年前の状態で残っていた。
レヴィン「お前は私と会わなければ・・・死なずに済んだかもしれんな・・・」
セリス「レヴィン、こんな所にいたんだ。」
不意に声をかけられ、セリスの方を向く。
レヴィン「セリスか。」
セリス「ここは?」
レヴィン「バーハラの戦いの事は知っているな?」
セリス「知ってるよ。私の父上やその仲間が、その戦いで散っていったって。・・・もしかして、ここが?」
レヴィン「そうだ。」
再び、焼かれた大地に目を落とす。
レヴィン「ここで私は多くの仲間を失った。」
愛する人、シルヴィアも・・・
レヴィン「セリス、お前達はあのような悲劇が起こらない世界を作っていかねばならない。」
セリス「わかっているよ。そのためにも僕は、ユリウスを倒してユグドラル大陸をロプトの手から解放する。愛する人と死に別れるような事が、もう無いように。」
レヴィン「・・・オイフェから聞いたのか。」
セリス「うん。だから、レヴィンがここにいることもすぐにわかった。」
レヴィン「では、その花は何かな?」
セリス「レヴィンにあげようかと思って。ここに来るのに、何も持ってきてないんでしょ?」
レヴィン「時間も無かったからな。」
セリス「シルヴィアさんに送ってあげなよ。」
レヴィン「ああ。」
セリスから花を受け取る。風の精霊の描かれたリボンに束ねられた花束。
レヴィン「シルヴィも喜ぶだろうな。」
崖から花束を投げる。天界へと旅立った仲間たち、そしてシルヴィアへ向けて。
レヴィン「・・・行くか。」
ヴェルトマー城へ向かって歩き出す。
シルヴィ・・・
お前との約束は守れなかった。
だからせめて・・・
え〜、初SSです。
・・・へぼ・・・
文才が無いので、こんな変なSSになってしまいました。もっと上手い人が書けば、この話ももっと感動的になるんだろうなぁとか思ったり・・・
全部読んだ方、よければ掲示板に感想などを書いてくださると幸いです〜。
では、ダメ作者はここらで帰還しますので。
もし次のSSを書いたら、また載せますね。それでは。
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