聖地。
オーヴァロードが、アギト達を襲う。
対抗できない。
小沢「こうなっては、G3-XのAI制御を解除するしか」
高村教授「それは禁断の技術だ! 解除すれば、どんなしっぺ返しが来るか分からんぞ」
津上「どうして人間を滅ぼそうとするんだ?!」
オーヴァロード「人は人のままでいればいい…… 」
ついに絶望するアギト達。
津上「俺たち」
氷川「とうとう」
葦原「最後、なのか?」
北條(このままではみんなが…… 1回だけなら!)
GシステムのAIをV1に移植し、1人で突撃する北條。
高村教授「やめろッ!」
北條「諸悪の根源よ! 消え失せろ!」
崩れ落ちてゆくオーヴァーロード。
「見守ってみましょう。」
高村教授「北條、オマエ…… 」
北條「終わりましたよ。帰りましょう。」
何事も無かったかのように振る舞う北條。
尾室「北條さん。」
北條「大丈夫。貴方に心配されるような事は、何もありませんよ。」
撤収する北條。
北條「さっさと、こんな無粋なものは脱ぎましょう。」
津上「北條さん、俺たちの為に…… 」
Gトレーラーの中で、人が倒れる音。
氷川「北條さん?」
倒れている北條。
津上「北條さん!!」
氷川「しっかりしてください!」
葦原「おい、北條!」
病院。
北條、昏睡状態が続く。
Gシステム・演習ルーム。
高村教授「あれほど言っておいたのに、禁断のAIを使ったのだからな。」
小沢「回復の望みは無いわね。」
氷川「僕は…… 無力だ。北條さんの為に、何もしてあげられない!」
津上「そうですよ! そんなの、嫌ですよ!」
葦原「こうなったら…… 」
全員、葦原に注目する。
葦原「アイツに頼んでみるか。」
沢木邸。
沢木「北條さんは、倒れてから24時間以内に意識を回復させないと、ずっと眠りつづけることになるでしょう。」
氷川「そんな…… 」
沢木「あんな物を使ったのですから、仕方ありません。」
津上「沢木さん、お願いです! 北條さんを助けてください!」
葦原「俺からも頼む。」
沢木「…… 無理です。私には、そのような力はありません。」
津上「俺たちに出来ることなら何でもします。だから…… 」
葦原「何とか、ならないか?!」
氷川「お願いします!」
しばしの沈黙。
沢木「ひとつだけ方法が…… 」
沢木を凝視する津上・葦原・氷川。
沢木「貴方たちのアギトの力を使うのです。」
津上「アギトの力!」
沢木「しかし、傷ついた貴方がたの体では、力が足りず、命を落としてしまうことにもなりかねません。」
津上「でも、成功するかもしれないなら。」
沢木「それから、成功しても失敗しても、アギトには戻れなくなるでしょう。」
津上「!」
沢木「それでも良いというのでしたら、ここへ北條さんを連れてきて、アギトの力を使いなさい。」
沢木「時間はまだ18時間ほどあります。よく考えるといいでしょう。」
Gシステム演習ルーム。
「北條君を助けるために、力を失う? 馬鹿なことは止めなさい、氷川君。」
氷川の提案に反対する小沢。
帰途につく津上。
「北條さんを助けるためには、アギトをやめるしかないのか…… 」
マシントルネイダーのエンジン音が悲しく響く。
「そうか。アギトをやめれば、マシントルネイダーともお別れか。」
翌日。アギトの3人が集合して。
津上「氷川さんは、なぜG3として戦っているんですか?」
氷川「正義の為です。」
津上「葦原さんは、やっぱり、お父さんの事を調べるため?」
葦原「最初はな。だが、今は、自分で自分の運命を切り開くためだ。」
氷川「津上さんはどうなんですか? アギトとして戦う理由。」
津上「みんなの、そして自分の居場所を守るため。」
葦原「オマエらしい理由だな。」
津上「でもさ…… 」
葦原「ん?」
津上「それってさ…… 」
氷川「はい」
津上「アギトじゃなくても出来るんじゃないかな…… って」
葦原「決まったな…… 」
病院から北條を連れ出す3人。
Gトレーラーで沢木邸へ運ぼうとする。
「小沢さん…… 小沢さん、いますか?」
「うるさいわね。ここに居るわよ。何しに来たの?」
「聞いて下さい、小沢さん。北條さんを…… 」
「判ってるわよ。1年間も氷川君に付き合ってきたのよ。こうなることは判ってたわ。」
「小沢さん…… 」
「早く行きなさいよ! 時間が無いわよ!」
「ありがとうございます。小沢さん。」
警視庁。
北條が病院に居ないという噂を聞いた尾室。
沢木邸へ向かう。
沢木邸。3人とも変身している。
沢木「準備はよろしいのですね?」
津上「はい!」
沢木「じゃぁ、はじめますよ。」
葦原「アギトの力も、これで最後だ。気合い入れていくぞ!」
3人同時に念じる。
「アギトの力よ! 北條さんを助けて!」
アギトの力が北條に流れ込む。
徐々にアギトの力が弱まっていく。が、北條は倒れたまま。
「これまでか…… 」
そこへ、G3マイルドを装着した尾室が到着。
「オレも手伝います!」
「でも、そんなことしたら、尾室さんまで力を失いますよ!」
「オレだって、北條さんの正義感は尊敬してます!」
「よし、最後の力をふりしぼってがんばろう!」
津上「ピーリカピリララ のびやかにー!」
おわり