※これらの記述に関しましては、同PC版プレイ時の記憶及び「エメラルドドラゴン完全ガイドブック」(冬樹社)を参考にしつつ書き上げたものであり、他の移植版や小説・CDドラマ等に関しましては一切考慮しておりませんので御注意下さい。
●魔将軍オストラコン
イシュバーン侵攻(及びアヴェスタ探索)の全権を任された、人間あがりの魔王軍大幹部。
長らく抵抗を続けていた王国最大の軍事拠点・ドゥルグァント城をあっさりと陥とした手並みといい、配下に付けられた生粋の魔族たる「三魔鬼」を心服させていた点といい、その指揮官としての力量にはかなりのものがあると思われる。
ただ、それ以上に特筆すべきは… 美形と呼べる容姿とねじくれた性格、そして極度の執念深さであろう。
その性格については、彼の主人公に対する言行に加え、彼を恨む者がその職責に比しても実に多い辺りに端的に示されており、主人公の仲間だけに限定しても、カルシュワルの父を討ち、ホスロウの妻子を殺し、エルバードの王子を魔水晶に閉じ込め、サオシュヤントの名弓を奪ったりと、多彩な悪行履歴を誇っている。
またその執念深さについても、彼の片腕を切り落とした主人公に対する姿勢に実に明白に現われており、命を付け狙ったり罠に誘い込むのは普通としても、復讐完遂の為なら上位の悪魔・アークデーモンに魂を売り渡す事も辞さないという点などは、明らかに常軌を逸している様に思われる。
何はともあれ、他の生粋の魔族達より余程性格の悪い、なかなかに印象深い敵役であった。
●魔王ガルシア
ホルス族との契約によって、異世界よりイシュバーンへと召喚された魔王。
その風貌こそ魔獣の様だが、部下達の熱烈な忠誠ぶりや、人間あがりのオストラコンにイシュバーン侵攻の全権を委ねるといった点から察するに、極めて大度量の君主ではないかと推測される。
また、魔王殿を目指して進む主人公一行をその道中に自ら奇襲するなど非常に活動的な側面や、エルバード王の寵臣を篭絡して情報収集・国政操縦に当たるなど智略に長けた面も持ち合わせており、その問答無用の強さや豪気な言行と相俟って、実に印象深い魔王である。
なお、結局本編で語られる事は無かったので推測に過ぎないが、彼がホルス族との契約に応じたのは、おそらく交換条件として提示されたであろう、その強力な魔導器等を欲した為では無いかという気がする。
そもそも彼の言動には、イシュバーン侵攻自体には関心が無い風が見受けられ(例えば圧倒的有利な情勢下にも関わらず、王国の本拠攻略も図っていない)、これまた妄想を逞しくすれば、彼の侵攻は結局、「地元」での立場を有利にする為のお仕事(及び実戦演習)に過ぎなかったのではないか、という気がしてならない。
…実際彼の最期の言動も、「滅んだ」というよりはむしろ、「用が済んだから帰る」といった感じの様な気も…
ホルスの秘宝「アヴェスタ」を見つけて届ける、という契約自体は済ませてしまっていた訳であるし。
「貴様らを地獄に招待してやろう!」
●ティリダテス
「王家断絶」という事態を受け、王に代わりホルス族の国政を牛耳る宰相で、過去に龍族へ死の呪いを掛けてイシュバーンから追放した元凶であると共に、魔王ガルシアを召喚し暴れさせた張本人でもある。
元来魔力に長けているホルス族の中でも最高の術士である彼は、ホルスの栄光「のみ」を追求する熱烈な民族主義者であり、私的な野心は持ちあわせていないものの、もし民族に害を及ぼすと判断すれば、例え王であろうとも抹殺を辞さない狂信的な側面を持っている。
その私心の無さと純粋なまでのホルス至上主義者ぶりは、「悪玉宰相」という定型を越え、実に印象深かった。
●魔軍総司令官バウー
魔王殿で主人公一行を待ち受けるガルシア軍最高幹部の一人。ただその職名に比してセリフがイカレ気味な上、何故か直接率いる部下が妙に少なく、自身の戦闘力も他の幹部達に比べかなり弱め、という謎の人物。
凶凶しい風貌や職名と実力のギャップ、という点で妙に忘れ難い。
「フフフ… 殺ってやる… 殺ってやるぞ!」
●魔軍空域司令官ヒッテル
魔王殿で主人公一行を待ち受けるガルシア軍最高幹部の一人で、その職分に恥じぬ機動戦を駆使して主人公を翻弄して来る。
…まあある意味それだけの敵で、戦うのも一度だけなのだが、その忠誠心に満ちたセリフも相俟って、個人的には妙に印象的である。
「ガルシア様への忠誠の為、お命頂戴!」
●魔軍衛兵隊ファランクスナイツ
魔王殿の通路を死守しているガルシア直下の親衛隊の総称で、密集隊形を得意とし、主人公一行を揉み潰さんと敢然と立ち向かってくる。 …まあ、画面上でムカデ競走の様に見えてしまうのは御愛敬。
その言動を見ると、とにかく魔王に対する忠誠心に満ち溢れている部隊であり、人間の王国・エルバードの近衛兵達と比べてみても、その士気には雲泥の差が感じられる。
…終始王国側が魔王軍に押されていたのも肯けよう。
「ここを守るが我等の務め! 最後の一兵までも戦い抜くぞ!」
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