<当初は、対立する山内上杉の勢力を削ぐ為に、積極的に利用さえした伊勢氏>
<だが、同氏が次々に勢力を広げて伊豆・相模を征し、遂には北条氏を称するまでに至ると、その存在は扇谷上杉にとって最も厄介極まるものへと変わっていった…>
気がついたら 奴ら武蔵まで進出
そしていつも 激戦がはじまる
太田兄弟いつの間にやら奴らに内通 じわり失地増えてく
家中が結束すれば 楽に撃退ぐらいは出来るが
何回やっても 何回やっても 北条が倒せないよ
あの攻勢 何回凌げどきりがない
うしろの奴らを動かそうにも いずれも内紛使えない
賂(まいない)内応試してみたけど 奴らが相手じゃ甲斐が無い
だから次は絶対勝つために わしは古河公方だけは最後までとっておく
<天文四年、代替わりを狙った北条の大攻勢により、本拠河越城・陥落>
<一進一退の攻防から、扇谷上杉側、次第に窮地に>
気がついたら 領地もう少ししかない
無念ながら そこで山内縋る
諦めずに居城奪還図ってみるけど すぐに力が尽きる
諸侯が団結すれば 楽に奴らなんぞ倒せるけど
何回やっても 何回やっても 連携が続かないよ
落ちた権威は なかなかもって戻らない
奴ら退がって喉元過ぎれば すぐにも利害ぶつかり合い
長躯相模を突いたところで 小田原城は落せない
だから次は絶対勝つために わしは今川だけは最後までとっておく
<…そして天文十四年>
<扇谷上杉、乾坤一擲の大攻勢へ>
関東諸侯結集し 今川武田も引き込んだ
今回こそは 今回こそは 北条を叩き潰せる
あの河越 何をしようが保てまい
日和った公方もこちら参陣 いずれは城も自落する
哀願平伏奴らの無様 溜飲下がるが意味は無い<講和など笑止!>
最早勝利は目前 今は前祝の美酒に酔いしれる
<…頃は良し>
<重い鎧は着るな、頸は捨て置け。斬り込みは前後左右にし、一所に固まるな!>
<…いざ、掛かれ!>
<…扇谷上杉家、終了>
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