「バウストクルツ」。それはバルディス星系の中央部を占め、起原は遥か第一次銀河帝国・ザクレット帝の御世にまで溯ると言い伝えられる封印宙域である。
そしてこの様に極めて特殊な宙域を抱えているが為か、バルディスは銀河中枢部・八強国の狭間という枢要の地にありながら、常に自立を保ちつつ鎖国的な歴史を辿ってきた事で知られていた。
かくして「封印守」と呼ばれたバウストクルツの守人とその末裔たる星系各国は、第一次銀河帝国が滅び去り、とうに歴史の彼方となった現在に至るまでも、堅くその封印を守り続けているのである。
…そう、銀河ライブラリーが散逸し、最早何が封印されているのか、その真実を知る者がいなくなってしまった現在でも。
そして… 星暦3958年。シュヴァルツシルト銀河各地で吹き荒れる戦乱をよそに、盟主ベルセリアを中心とした秩序と平和を謳歌していたバルディスは、南方の軍事国家レビルレントの突然の暴走を機に、大きなうねりの中に飲み込まれ始める。
「封印物」という名の「遺産」を巡り、水面下で密かに暗躍する八強国。そして…伝説の成就に向けて暗躍する光の戦士達。
そうした人々の様々な思惑が交差する中、バルディス星系、シュヴァルツシルト銀河、そしてヤングリーフの若き王クレアの運命は今、大きく動き出そうとしていた…
と、この様に始まるWですが、シリーズの背景に流れる「光の戦士伝説」の元締と言うべき真王クレアの覚醒に繋がる物語という、Vと共に「シュヴァルツシルト」という世界を語る上で欠かせないエピソードと言えるでしょう。
また、Wいう単品で見てみても、まるで「道化」の様に役柄を演じる列国と、その背後に見え隠れする「シュヴァルツシルト銀河の神々」八強国の影。そして「真王伝説の影」ことグラフツゥラーの暗躍…
そんな充実したシナリオ面は、まさにVの続編として恥じぬものがあると言えるでしょう。
ただその一方で、シリーズ中でも特異と言える札束外交や、今回より導入され、以後は主流と化していった戦闘(数百〜数千隻の攻防から、数隻単位へ)等のシステムについては、個人的には正直な所今一つないしは改悪の様にしか思えず、実際問題としてもゲームとしての楽しさを削いで苦行度を増しただけに終わってしまった気がしてなりません。
今にして思えばこのWは、物語としてのみならずゲームとしても一つの分岐点だったのやも…
なおこのWについても、Vと同じく現在「シュヴァルツシルトW 翳る銀河」という名でWIN版が発売されております。
ただ、Vの移植の出来にかなりの不満を抱いた為もあり、私自身は未だ未プレイなのですが…
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