<諧謔の言>

 

1.「『劉表 おまえんとこの土地ええなッ ワシにくれ くれんかったら攻めたる』これでどや?」 
  (孫堅 / SWEET三国志)

 荊州侵攻を図った際、部下に大義名分を問われて。
 堂々と言う主君もさることながら、「それで天下に申し訳が立ちます」と返す部下もまた見事(笑

 

2.「曹操孟徳、人呼んで乱世の勧誘」 (ナレーション / ?? )

 昔々、「ファンロード」という雑誌に掲載されていた投稿マンガの一コマより。
 タイトルも作者も掲載号も覚えていないのですが、曹操という人物をさらっと、そして見事に言い表したこの一文は、未だによく覚えています。
 まあ同じコマ内の絵が、ジュンイクの袖を引っ張りつつ「ねえ文若、関羽飼ってもいい?」と尋ねて、「メッ! 餌代いくらかかると思ってるの!」と窘められている曹操の図だったと言う事も、それに一役買っているのでしょうが。

 

3.「おお、どうやら私は神になるらしい」 (ローマ皇帝 ウェスパシアヌス / 「ローマ皇帝伝」)

 重い病に倒れ、己の死期を悟った際の台詞より。
 ローマ皇帝は初代アウグストゥス以降、その多くが慣例の様に神格化されて来たので、それを意識しての発言ではありましょうが… いかにも日頃から好んで諧謔を口にしていたという同帝らしい、どこか悟ったような他人事のような、味のある言かと思います。

 

4.「お〜き〜の〜ど〜く〜に〜」 (鉄輪仮面 / 「秘密戦隊ゴレンジャー」)

 スパイからイーグル秘密施設の位置を記したマイクロフィルムを一億円で買取るも、その直後、トランクに仕掛けてあった爆弾で相手を車ごと吹き飛ばした彼が、その情景を見ながら。
 取引を一旦成立させ、無関係になった途端おもむろに口封じの為に吹き飛ばす。 ある種爽やかなまでに悪の怪人らしい所業ですが、彼が部下共々十字を切りつつ妙に間延びしたお悔やみを述べている様は、その情景自体が強烈な諧謔かと。 

 

5.「貧乏をすれどこの家(や)に風情あり 質の流れに借金の山」 ( ?? / 「掛取漫才」)

 大晦日、溜めていた店賃の取立てにやって来た狂歌好きの大家を、ごまかす為に詠んだ句より。
 落語内で引用されていたものなので、実際の作者等詳しい事は判りませんが… なかなか見事な一句かと。 

 

6.「料理という名の罪を着て〜、肉斬り包丁振り下ろし〜♪ 血糊の付いた刃に映る〜、私変だわ笑ってる〜♪」
  
(メルヴェール姫 / 「てこいれぷりんせす!」)

 調理時に口ずさんでいた鼻歌より。
 元より何かと妙な(あるいは危険な)鼻歌が多い姫ですが、ごく普通の料理風景を猟奇的に謡ったこの歌は、当に白眉と言えるでしょう。

 

7.「大公爵じゃ不満だ、けれど皇帝なんて野暮なお仕事はアブリアルにお似合い、わが名はスポール!」
  (金色烏の紋章旗の文字 / 「星界の戦旗」)

「アーヴによる人類帝国」の大貴族・スポール一族の嫡流、レトパーニュ大公爵家の紋章旗に記された文字より。
 スポール一族の嫡流としての誇りとひねくれ具合を一文にて見事に表したものであり、特に当主ペネージュ氏の背後に掲げられていると、実に映えるかと思います。

 

8.「年老いた専制君主」 (タレス / 「ギリシア・ローマ名言集」)

「これまでに見たものの中で珍しいものは?」との質問に答えて。
 私の場合、「学者の名言」といった類のものは左程印象に残らない事が多いのですが、このさり気無い、しかしながら強烈な毒気のある台詞は、なかなかによい味を出しているかと。

 

 

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