<慨嘆の言>

 

1.「なんびとも、運命には逆らえぬ。たとえ、神であろうともな」 (エメラルドドラゴン / 「エメラルドドラゴン」)

 「エメラルドドラゴン」のEDにおいて、ホルス族の滅亡を見ながら呟いた言葉より。
 一見運命の絶対性を唱えているようで、実は全く逆の事を述べているような… 
 ともかく、私にとってなんとも忘れがたい言葉の一つです。

 

2.「天下ノ平穏ハ、何時ノ事ニテ候ヤ…」 (ナレーション / 「天と地と」PC88版)

 「天と地と」のエンディングでの最後の一節より。
 上記の様な古文調で「悪逆の限りを尽くした信長を討ち、室町幕府を再興した謙信公は、今日も幕府に従わない輩を討伐して東奔西走しております」(大意) といった、ゲームの後日談的な語りのトリを飾る台詞なのですが…
 何やら語り人の万感の想いが感じられるようで、その実に謙信らしいEDと共に、未だによく覚えております。 

 

3.「昔のローマの将軍は、幸せだったなあ」 (コルブロ / 「年代記」) 

 ローマ領内に侵攻して来たゲルマン人を蹴散らし、更には転じて敵領内に逆撃を掛けるも、皇帝に撤退を命じられて。
 帝政初期の係争地・ゲルマニア。その地を巡っては多くの敗北と勝利と事件があった事もあり、なかなか印象的な台詞も多いのですが、この名将のある種淡々とした台詞は、激情が顕れていない分、逆に深い失望と無念が込められている様にも思われ、結構印象に残っております。

 

4.「元首とは哀れなものだ。陰謀を事前に察知しても、実際に殺され無い限り、陰謀が確かにあったと信じてもらえないのだから」
  
(ローマ皇帝 ドミティアヌス / 「ローマ皇帝伝」)

 同帝が日頃よく言っていたという台詞より。
 確かに一理あるような気もするのですが… 殺される「陰謀家」達にしてみれば、また違う意見がある事でしょう。
 明察か只の疑心暗鬼か、説得力と信憑性があるかないかは、結局その人物の力量と日頃の行い次第でしょうか。

 

5.「楚の君臣は、これから飯も喉に通らない事だろうな」 (伍奢 / 「春秋左氏伝」)

 楚国の重臣でありながら讒言によって捕らえられ、処刑されようとした彼が、息子の伍子胥が逃亡した事を聞いて。
 「あの息子なら、命ある限りわしが殺された復讐を果たそうとするだろう(そして、きっとやり遂げてしまうだろう)な」といった、祖国と愚かな主君に対するある種同情交じりの慨嘆と、その力量と性格を良く知る息子への一種の信頼がない混ぜになった感じの、中々複雑な心情の篭った台詞として、印象に残っております。

 …勿論それから十六年後、一人の復讐鬼の活躍により、かつては一挙一動で中原諸国を震撼させた超大国・楚が、新興の呉国に都を陥とされ滅亡の淵を彷徨う羽目になる。 そんな「悪夢」が結実したという事をも含めて。 

 

6.「やれやれ……  おいぼれ同士で何やってんだか…」 (フリーク・パラフィン / 「鬼畜王ランス」)

 パットンらと共にリーザス陣営の側に立ち、戦場で旧知のヘルマン第一軍将軍・レリューコフと相対した際の呟きより。
 重い過去を持ちながら、日頃はそれを感じさせず飄々としている彼ですが、それだけにこの、思わずポツンと漏らしてしまった様な台詞には、強い印象を受けたものでした。

 

戻る