<敗北の言>

 

1.「私は逃げるのではない! 新たな力を得るため、旅に出るのだ!」
  (ファーレン王国摂政 アグダム / 「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」)

 王子セリオスが投げつけた「また逃げるのか、アグダム!」という言葉に対する返事より。
 打ち負かされ、一目散に逃げ去るという状況下において、ここまで堂々たる捨て台詞は、そうそう吐けるものではなかろうと思います。
 その常に退路を確保しておく周到さや、どこか愛嬌のある言動の数々など… 私にとっては今もなお、忘れえぬ名優です。

 

2.「アデラード嬢。いや、ロックフォード総帥。 おめでとう、よく頑張ったね。NTUは君のものだ」
  (バハ自由共和国大統領 ハルコーネン / 「シュヴァルツシルトW2」)

 首星の防衛ラインも崩壊し、敗北必至となった状況下で降伏勧告を受けた大統領の第一声より。
 若くして父の後を継いだアデル=ロックフォードに対し、NTU(ナゴウム条約連盟)の主導権を巡って戦いを挑み、遂に破れた異星人種の傑物ハルコーネン。
 これまで常に「アデラード嬢」と呼ぶ事で、心情的にも政治的にも対抗勢力の元首ではなく、あくまで「かつての盟友の令嬢」としてアデルを扱ってきた彼が、その力量を認めると共に勝利を祝福した… 
 そこには彼の様々な思いが込められていると同時に、何よりアデルに「勝利」を実感させただろう台詞と言う事で、実に忘れ難いものがあります。

 

 

 

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