<剛毅なる言>

 

1.「くだらんなァ。世界など勝手に滅びればいいではないか」 (イスカリオ王 ドリスト / 「ブリガンダイン グランドエディション」)

 世界を破滅させる混沌の蛇・アウロボロスの復活に際し、その討滅への助力を請われた際の第一声より。
 たとえ世界の危機だろうが一刀両断。 よく味わうとその言動が実に含蓄ある狂王陛下ですが、これも彼の人柄を象徴する、ある種名台詞ではないかと思います。
 彼につきましては、色々見方があるかもしれませんが… とりあえず、危機の渦中において「本気」でこういう台詞を言い放てるこの御仁が、只者で無いことは確かでしょう。

 

2.「案ずるな。余がアルハザードを手に入れることが出来なければ、大陸の統一など叶わぬ事。このベルンハルト、そなた等の主君たる資格すらないわ!」
  (レイガルド帝国皇帝 ベルンハルト / 「ラングリッサーU」PS版)

 魔剣アルハザードを手にしようと近づくも、封印の衝撃を受けて呻いた際、心配する部下の呼び声に応えた台詞より。
 シリーズにおいても屈指(個人的には随一)の器量と胆力を示した彼の剛毅さと誇り、そしてなによりレイガルドという帝国の理念が端的に示された言ではなかろうかと思います。
 私にとっては続く封印を拳で打ち砕くシーン、魔剣を掲げる主君を誇らしげに見る四天王の表情も相俟って、何とも思い出深いものがあります。

 

3.「たかが一兵士の死。国家にとって何かあらん!」 (ローマ皇帝 デキウス / 「ローマ帝国衰亡史」)

 ゴート族との戦闘の緒戦において、帝の長男で共治帝でもあったヘレニウス帝が戦死した際、動揺する軍を叱咤激励して。
 何とも胆力を感じる台詞ですが、ただ結局、この後らしくもなく敵の罠に陥り自身も戦死してしまった事を考えると… やはり内心ではかなり無理をしていたんだろうな、と思います。
 ですがそんな部分も含め、強く印象には残っております。

 

4.「シルバとバルジオンも敗れたか。あくまでも歴史は私をヒーローにしたいようだ… バイオマンを倒し、新帝国ギアを築いたのは偉大なるドクターマンであると!」
  (ドクターマン / 「超電子バイオマン」)

 バイオマンとの最終決戦を前にしての独語より。
 ビッグスリー・ジューノイド三獣士といった主だった部下の殆どを失いながらも、己の切り札 〜即ち全身全霊を込めて作り上げた最強メカ〜 による勝利を微塵も疑わない。
 世界一の科学者を自認し、実際見事な能力を見せ続けてきた彼の、当に面目躍如と言える台詞ではないかと思います。

 

5.「私には一筋二筋、三筋の縄が用意して御座います」 (日輪仮面 / 「秘密戦隊ゴレンジャー」)

 黒十字総統に「三日以内のゴレンジャー打倒」を命じられた際、「一筋縄ではいかんぞ」と釘を刺されたのに応えて。
 将軍の座(ひいては生命)の危機、という窮地に陥りながらも、泰然と言葉を切り返してみせたその様は、まさに叩き上げの歴戦の猛者らしく、強い印象を受けたものです。
 成りあがり者ゆえか、将軍として十分な権限も子飼いの部下も強力な兵器も持ち得なかったという、後に出てくる幹部達に比べて明らかに不遇でありながら、持ち前の知略としたたかさと根性でゴレンジャーを壊滅一歩手前まで追い込んだ「アフリカの星」。
 個人的には間違いなく、黒十字軍で最も優秀な将軍であったと思っております。

 

6.「こいつはいい、どちらを向いても敵ばかりだ。狙いをつける必要もないくらいだぞ。やってやれ、撃ちまくるんだ!」
  (自由惑星同盟少将 グエン・バン・ヒュー / 「銀河英雄伝説」)

 ドーリア星系での戦いにおいて、敵艦隊を分断しようとした際、四方八方から猛反撃を受けて。
 周囲から一斉に雨あられと攻撃を受けた際、陽気に笑いながら反撃を命じるこの場面は、原作・アニメ・コミックのいずれにおいても、インパクト十分でした。
 …まあより率直に言えば、剛毅と言うよりは頭のネジが緩んでいる、という感じでもありましたが。 

 

7.「大丈夫だ、俺の腕を信じろ!」 (田中陣八 / 「Bacta2」)

 逃れる場の無い閉鎖空間。爆発物を満載したドラムカンに括り付けられた部下。銃を向け、動くな、武器を捨てろと脅しを掛ける妖魔達…
 そんな状況下で、あわてず騒がず散弾銃を構えて。

 一歩間違えればというよりは、普通ならほぼ確実に自分も部下も敵も吹っ飛ぶ。そんな状況で迷いも無く発砲し、しかもそれを成功させてしまうというのは、まさに暴虎馮河、無軌道を悠然と突き進む彼の、面目躍如でありましょう。

 

8.「よし曹操、来るなら来い。今度は必ずお前の首を刎ね、俺が天下に号令する!」(張繍 / 「(横山光輝)三国志」)

 本拠・宛城に攻め寄せる曹操軍30万を目にし、城壁の上で拳を握り締めて。
 名参謀カクを幕下に南陽に割拠し、かの曹操にも二度に渡り苦杯を舐めさせた張繍。そんな彼の胆力と野望を端的に示した台詞として、私にとっては印象深いものがあります。

 この二人のコンビ、時流に乗ればまだまだ化ける余地があったやに思うのですが、さて…

 

戻る